投稿元:
レビューを見る
豚肉を織り込んだ、6人の男性のお話。
6人は、年代も個性もいろいろ。豚肉も部位により、個性いろいろ、料理法もいろいろだものね。
私は女性なので、これは私的にはなし、これはわかるなぁとか、思いながら読了。
一番お会いしてみたいのは、脇役だけど、「アメリカ人の王様」に出てくる、加賀の城下町で暮らしていた主人公のおじいさま。ちょっと難しいとこがあるかも知れないけど、素敵な老紳士であること、間違いなし。
投稿元:
レビューを見る
あらすじ(背表紙より)
凡庸を嫌い「上品」を好むデザイナーの僕。何もかも自分と正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて―。(「アメリカ人の王様」)サークルで憧れの先輩と部屋で2人きり。「やりたいなら面白い話をして」と言われた俺は、祖父直伝のホラ話の数々を必死で始めるが…。(「魚のヒレ」)不器用でままならない人生の瞬間を、肉の部位とそれぞれの料理で彩った、妙味あふれる傑作短篇集。
投稿元:
レビューを見る
初坂木。タイトルからして美味しい料理が出てくるであろうと思い、買ったんだが——不味そうでイマイチ。ただ最後の“ほんの一部”のエロさで、評価(多少)回復w 星二つ半。
投稿元:
レビューを見る
視点がすごいというか自分には気付きそうにないところばかりでいつも感心する。基本、氏の作品は読後はチョットシアワセな気分になる。
投稿元:
レビューを見る
2020/7/2読了
お肉をテーマにした短編集。美味しそうな料理に期待しながら読んだらちょっと違ったかなぁ。
紹介文にの「魚のヒレ」の話が読みたくて購入したが、それ以外の話も面白かった。(でも、魚のヒレが一番面白かったなぁ)
小学生、中学生、中年など幅広い年代の男の子が主役となつていたが、特に小中学校の時の反抗期は読んでいて胸が苦しくなった。こんな時もあったなぁと…。
心温まるような良い話が多く、あっさりと読むことができた。
投稿元:
レビューを見る
豚の部位を目次に始まる肉と男の話。
肉小説集と言うからにはさぞかし美味しい料理が出てくるのだろう、と思ったら、
初っ端からマズいって言っててウケました。
グルメ小説ではなくやっぱり青春だなぁと。
(あ、1話目は違うか?)
30代会社員から40代中間管理職、
男子中学男子生に小学生。
あらゆる男たちが鮮やかにかき分けられてて、
流石だなぁ。
投稿元:
レビューを見る
肉、がテーマの短編集。
語り口は全て男性で、小学生男児から40代後半男性まで幅広いけれど、みんな一癖ヒネたところがあってかわいい。
肉食女子とも違う、ガツガツしたザ・男性とも違う。だけどどこか非現実的なエロティックさがあってそわそわする。
投稿元:
レビューを見る
お仕事小説シリーズは面白いのに、この小説集は苦手です。特に一話めが無理でした。食べ物小説は食べたいと思わせてなんぼじゃないのか、と思ってるので、奇をてらったものは苦手です。
投稿元:
レビューを見る
今回の短編集は、最初は「ナンジャコリャ」
なんて思いながら読んでいたけど
クスッと笑えて、他にはない肉料理だった
投稿元:
レビューを見る
肉をテーマにした短編集。
最初の頃に出て来る短編の主人公は、独りよがりで、好きになれないし、結構嫌な気分にもなるけど、作品を読み終わった時には、何だか優しい気持ちになれるから、不思議…
タイトルが「肉小説集」だから、いろいろな肉が出て来るのかと思ったら、豚肉のみ。あとがきによると、作者が関東人だから「肉=豚肉」なのだそう。確かに、同じ関東人の私も豚肉のイメージが強い。登場する料理は、凝った物もほとんどなく、実際に作ってみたくなる作品。
投稿元:
レビューを見る
さまざまな人生の瞬間を、豚肉の部位と料理で綴る肉汁あふれる短編集。
工夫がなされているのはよく分かるが、登場する料理が何とも美味しそうに感じない。折角の企画モノなので、食欲をそそるようなのを読みたかった。
投稿元:
レビューを見る
肉を前にして人は冷静にはいられない。だからドラマが生まれる。肉欲は、ぬめりと生温かさのある物語を生む。
肉って食べると、自分の体の一部になるって感じがある。そういう、カニバリズム的発想にはエロスとか罪悪感とか、そういうネガティブな感情がかかわってきて、だから古来から物語のモチーフとして用いられる。
でも現代のぬるま湯のようにゆとりあふれる日本では、ゆるい肉欲の小説が生まれる。そんな感じ。
① 豚足の話
豚足のグロテスクさにピッタリのグロテスクな話
② ロースとんかつの話
とんかつはソースで食べるほうがうまい!いや、塩で食べるのが至高である!そういう濃い味と薄味のイデオロギー闘争が肉料理にはある。そういう人間関係のはなし。味付けって、人間性出るよね。
③ 角煮の話
井の中の蛙が悶々とする物語。硬くて薄いバラ肉の炒め物に辟易する中学生は世の中にうんざりしてる。それは自分にうんざりしてるってことなんだろうな。若者よ。角煮のように箸で崩れるくらい柔らかい心を持てるようになるといいな。
④ 肩ブロックの話
中年になり切れないおっさんの苦悩。上司としてうまく振舞えない、老いてきた体にイラつく、なんだかなぁ。豚の肩肉は一番動く赤身だから筋張っている。マジメなおじさんに似ているね。圧力なべで煮込めばおいしくなるよ。
⑤ ヒレ肉の話
えろい。ダジャレの嵐。でも、肉欲って感じで一番肉小説だなって思う。粋だねぇ。
ヒレ肉ってのは腰のお肉。腰の肉付き…。えろい。
でもさ、この面白い青年ってのは、おじさんに寄りかかるタイプの女には…。僕としては、甘酸っぱい小説に見えて、血なまぐさい物語だなって思った。K血のにおいがする。
⑥ もも肉のハムの話
人間みんな「君の膵臓を食べたい」と思っているのかもしれない。いや、うそ。
でも、食べたものは自分の体の一部となるということは事実である。だから、君を手に入れたい、独占したい、そういう時、人は肉を欲する…。
「打ち上げ花火、横から見るか、下から見るか」そういう作品と同じ、何にも知らない子供だからこそ味わえる、頭で理解できないドキドキのおはなし。
投稿元:
レビューを見る
共感できない
ウヘェ(´Д`)
なのに読み進めてしまう。
面白さは共感のみではない。
すごくいい。好き。
肉も人もw
投稿元:
レビューを見る
和菓子のアン以来の坂木司さんだけど、すごく読みやすくて面白かった〜〜!
本屋さんでなんとなく惹かれてかったけど、あたりでした。
和菓子のアンみたいにほんわかしてる話だと思ったら、最初の話でまんまと裏切られる!
読んだらお腹が空く短編集だと思ったけどまったくそんなことなく、むしろ不味そうでそそられない(笑)
武闘派の爪先とアメリカ人の王様がすっごい好きだな〜
君の好きなバラは仄暗い!
肩の荷(+9)はハッピーエンドでほっとした(笑)
魚のヒレもほのぼの。失恋した後にすぐ次の人が現れるのいいな。
ほんの一部はなんか耽美でした。エロい。タイトルが繋がると一気に耽美さが増す。
あー面白かった!鶏小説も文庫化されたら買おう!
2018.01.06
投稿元:
レビューを見る
肉と男性をテーマにした短編集。1話目だけちょっと怖い終わり方ながら、それ以外はさっぱりしだ読後感。脂っこいもの好き家族と結婚する、アッサリ好きデザイナーの話が一番面白かったかな。