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神様のカルテのファーストエピソード
2023/09/11 03:55
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
医師の国家試験のお話とか、山岳写真家である一止の妻・榛名のお話とか。色々と興味深いエピソード満載の短編集です。まだ、神様のカルテを全く未読の方は、真っ先にコレを読むのも良いかも!?
紙の本
神様のカルテのファンなら是非読んでおきたい
2019/01/01 18:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Gluck - この投稿者のレビュー一覧を見る
神様のカルテシリーズの主人公、栗原一止の学生時代などを含めた4つの短編集。
『有明』 は学生寮「有明寮」を舞台にした物語。学友との勉強会や進路、恋愛など
鮮やかな青春時代のエピソードは中々興味深い。
医者は社会的にはエリートの身分だけど、試験や進路で悩むところは
一般人と変わりなく、親近感を持った。
『彼岸過ぎまで』夏目漱石を思い出すタイトルで主人公が面接を受ける病院のエピソードが描かれている。
『神様のカルテ』治る見込みの無い胃がんの患者と向き合う。このシリーズを通して描かれている、医療とは?人間と生と死とは?を考えさせられる。
『冬山記』主人公の妻となる女性の人となりが良く分かる。
どれも神様のカルテのファンなら読んでおきたい内容。
誰も逃れられない死というものをゆっくりと考える上での一助となるだろう。
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「今」への道をたどる短編集。こんな学生時代だったんだろうなぁ、こうやって病院をつくっていたんだろうなぁ、と、どれもしっくりくるエピソードばかりだった。それだけ、作者のキャラクター設定がしっかりしているのだと思う。「こんな人だったの?」と、想像と違った番外編に出会うと、がっかりすることもあるので、この作品の安定感はうれしい。どの話も一止以外のキャラクターが主人公となり、彼らの目を通して昔の一止を見られるのもおもしろい。
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地方で働く医者の話。の前の話。
本編はだいぶ忘れていたけど
読み進めていくうちに ああそうだったなと思い出す。
あったかい人たちのシリーズだ。
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栗原一止、および周囲の人間を描写した短編集。神様のカルテの意味も解説される。
とても読みやすい文。雰囲気が全体的に暖かく、癒やされるが、将来の一止の嫁を描いた最後の章は彼女のたくましさが際立つ。
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「神様のカルテ」シリーズの前日譚と言える4つの短編からなるお話。
このシリーズ、回を重ねるたびに私の心には響くようになってきたのだけど、今回もまたなかなか良かったと思う。
一止が学生寮の仲間とともに医師国家試験を目指す第一話、金山事務長の意外な心根を垣間見せる第二話、研修医になりたての一止と指導する板垣先生を描く第三話、遭難者と行き会った榛名の山行を描く第四話。
2つ目のお話からは、様々な夫婦の姿が描かれる。金山夫妻、國枝夫妻、布山夫妻、健三夫妻、そして将来一緒になる一止と榛名。
妻に先立たれ、夫に死期が迫り、子に先に逝かれ、あるいは妻に離婚届を突きつけられ、それでもそれぞれが自分の信じるところに従って生きる様に胸を打たれる。
中には健三氏のように自暴自棄になる者もあるが、それとて真摯に生きる他者の姿に打たれないはずもなく、再び人生への灯を点す。
そうした夫婦の在り様に、私ら夫婦の姿を重ね、今までの道のりを思い、これからの行く末に思いを馳せる。
健三氏のように会社人間として生きてきて、三下り半を突きつけられることはないものの、今ある子らの姿に自分の人生これで良かったのかと自省するところ、誰もがそれぞれなりに苦い思いを背負って生きていることを思う。
『一人ぼっちなのは自分だけじゃない。人はみんなひとりなんだ。ひとりだってことは、嬉しいことも哀しいことも全部自分が引き受けるってことです。だったら、毎日を大切に積み上げて、後悔しないようにしたい』
ハルさんが山で色んな人に出会って知った思いが眩しい。
勿論、この物語がずっと問いかけている、命に対して医者が何が出来るのかというテーマに対して、『困った人がいれば手を差し伸べるのが医療の基本』だとして研修医に応募する一止の姿や、語られる“神様のカルテ”の意味も、心に沁みるものがあった。
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人は一生に一つの人生しか生きられない。
本は別の人生があることを教えてくれる。
たくさんの人の気持ちを教えてくれる。
いろんな人の気持ちがわかると優しくなれる。
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やっぱりこのシリーズは心が温まる。
一止自身の目線ではなく、ほかの登場人物目線の作品なので、少し物足りなさはあるものの、登場人物たちがやはり温かくて優しさにあふれた物語なのは変わらず。
人は神様のカルテの中で、それでも精一杯向き合っていく。
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久しぶりに一止先生のさらっと毒舌が聞けて、そして医者として歩き出したばかりの様子が知れて楽しかったです。「命に対して傲慢にならないこと」命だけでなくいろんな事に言えることですね。
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物語の始まりより前の4つの出来事を綴った短編集.残念ながら一止が主人公ではないため,文体が漱石的ではないが,それぞれの短編にそれぞれの主張と生への仄かな賛歌が通底しており,読了後の味わいは本編と変わらない.
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いつもの一止節ではなく、それぞれの視点で書かれたゼロの物語。
登場人物が実に人間らしく書かれており、感情移入してしまう。一止の「では医師はなんのためにいるのか」という叫びは手塚治虫が書いたブラックジャックを彷彿とさせました。
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神様のカルテ0。
本編よりも少し前のお話。
もっともっとこの人たちの話を読みたい。
だから第二部待ってます。
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安定の、といった感じ。
でも通常のドクトル中心の話ではありません。
周りとの関係性がわかってさらに楽しくなりました(*^^*)
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人気シリーズ「神様のカルテ」のスピンオフや、前日譚を収めた短編集。
必ずしも一止が主人公ばかりの作品ではなく、ほとんど出てこない作品もある。
舞台となる病院が、小平奈緒の所属する病院ということで冬のオリンピック時に少し話題となったが、(本当か嘘かは別として)少しその病院の状況もわかる感じがする。
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嫌な奴がいない。皆がみんな良いやつ。何かのために頑張ってる。報われないように感じる事もあるけど、無駄ではない。頑張りすぎてる人が互いに出会い、ちょっと救われたり、ほっこりできるように。