電子書籍
番外編
2017/12/09 21:26
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり。
番外編はいらなかったなあ。
有島は確かに父親だから子供に会う権利はあるんだけども、早朝訪問とか自分が蒔いた種で非常識だよなあと思った。
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ドラマ化もされた本作、ついに完結。
6冊で完結。
不倫が発覚からがけっこう長かった…と私は感じていたので、今回完結の文字を見てこれくらいで終わりだよねと納得。
このお話の登場人物、みんなちょっと好きとは言い難かったんだけれど、嫌悪感で読むことができない…とまではならなかったのはいくえみさんの描き方かなぁ。
涼ちゃんは途中かなり怖かったけれど…。
あ、香子ちゃんは好き!
唯一まとも、しかも何だかんだでお人好しなところが。
終わり方もいくえみさんらしいラスト。
主人公である美都の未来はどうなるんだろう。
みんな、それぞれ生きていく、それはしっかりと伝わってくる終わり方だった。
このキャラクタたちの未来を描くならこういう終わり方がマッチしているように感じた。
おしまい。
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最終巻。
水浸し被害者なのに煮込みハンバーグ作っちゃう涼ちゃん笑う。
なんだか相性良さ気な姉弟が現れて良かったけど
夜中のドスンがなんの音だったのか地味に気になる。
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あとがきで「不倫をテーマにしたかったわけではなくて」と言われているけれど、最終的には、
「自分の人生にどうケリを付けるか」ということがテーマだったんじゃないかな、と思った。
自分の生まれや、性格や、恋愛や、そういうことはどうあれ、
最終的に自分の人生に責任をとって、折り合いをつけるのは自分自身なんだ、という。
子どもが親を選べないのと同じように、
自分の人生を選んで生まれることはできない(もしくはその逆)。
それでもなんとかやっていかなきゃいけないし、
きっとそのうち、この人生も「それほどには」悪くないと思える時がくるから。
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みんなどこかで誰かを裏切りながら、優しくあろうと頑張っている。
そんな弱さがつかみどころなく描かれている。
怠惰な優しさの連鎖こそが、きっとそれぞれの毎日なのだ。的な。
いくえみ綾節満載。
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終わりかた、思いの外あっさりしてたなー。自業自得だけど、これから美都には幸せになってほしいなー。
有島くんがなんだかんだでいちばんもうけた感じ?夫婦のきずなも深まったような…。
涼ちゃんのサイドストーリーがおもしろかった!上の階のお姉さんとなにか起きるのかな?それはそれでおもしろいけどw
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完全に健全な人間なんていない。誰でも何かしら歪みを抱えている。
運悪く相性の悪い人間と親密な関係になった時にその歪みが酷くなるのだと思う。
美都が有島と再会しなければ、そもそも涼が美都と結婚しなければ、異常行動することもなかった。
確固たる自分があるようで、周囲の人間や環境に影響されて、いかようにも変容するのだ。
正しさが揺るがないはずの麗華が心乱れる自分を発見して驚いていた。
誰のことも”それほど”と思えれば楽に生きられるのにね。
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主要キャラクター
渡辺美都(みつ)有島光軌(こうき)
渡辺涼太 有島麗華 飯田香子(きょうこ)
不倫が軸になっている作品だけれど、それを機にそれぞれの生きる道を再確認する物語。全6巻。
既婚者同士のW不倫。世間の物差しには当てはまらない、当事者の気持ちが巧妙に描かれていて、悲しい物語を上手く表現している純文学性が高い作品。
渡辺家と有島家、どちらも元々夫婦仲がはかなげで、どこか満ち足りていない感が漂っていて、だからこそ始まってしまった不倫関係。控えめな互いのパートナーたちの心の乱れ様。育った環境が違ったら、再会のタイミングが違ったら、そんなことが頭をよぎる中、結局決断を下すのは自分自身なのだと、人生を受け止めている姿が印象的です。
こじつけのハッピーエンドを求めているのなら、読まない方が良い作品。リアルに心に響く良作と言う意味で、評価の星は4つ。実際に似た様な立場にいる人が読むのも、何かのヒントになって良いかと思います。
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ついに完結か…
感無量なものがある。
思えば4年前ゲオのレンタルが出逢いだった。
初めの1,2巻の高揚感はすごかった。
その後まさかのTVドラマ化。
いくえみ作品も読みあさった。
ある種女性漫画の最高峰だとおもう。
いくえみ男子は女性漫画の
最も理想の男性像だと
僕は思ってる
ただこの作品は僕にとっては
尻すぼみの印象だった。
TVドラマで美都役の波瑠ちゃんが
キライなキャラとインタビューで
言っていたが
なんだか分かる気がする。
不倫は難しい題材だと思う。
作者もあとがきで
「もう不倫はこりごり」と言っているが
さもありなん
ただいくえみ作品に出逢えたことや
その間ベッキーのゲス不倫や
ドラマ『昼顔』とか
不倫話が世間を騒がせたことなど
「不倫」という意味でタイムリーであり
僕にとっても記憶に残る作品だった
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同じ不倫で言えば
先日読んだ渡辺ペコの
『1122』(2)のセリフが印象的だった
P42
「わたしは
わたしたちのことを
二人だけの秘密だと思って
大事にしてきたの」
不倫とはそういうものなんだと思う
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最後の あなたのことはそれほど… が、本当にそう思っているような、言い聞かせているような、でもやっぱり本心のような、余韻のあるまとめ方で素敵だった。
あとがきで"不倫の話を描きたかったのではなくこういう状況の人々の動きを描きたかった"的なことが書かれてて、なんだかとても納得した。
不倫してる人もされた人も不倫の物語の中を生きてるわけじゃないし、エンタテイメントではないし、人間だし。なんでそんな簡単なことを忘れて暮らしてるんだろうなあ。他人の不幸に興味を持つのもエンタメ視してるからでしょう。
なに考えてるか不明だった涼ちゃんも人の子であり人であるというのを感じられてモヤモヤの残らない最終巻だった。
占い師のでかい物音が何なのか気になるというモヤモヤはあるか。
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共感出来ない、て声をよく聞くけど、
そもそも漫画や物語は共感出来なきゃ駄目なのか。
私はとにかくこの作品にリアリティを感じました。
初恋に飛んでっちゃう美都、なんてことない始まり方、
罪悪感や後ろめたさより勝る恋心への満ち足りる想い、
不倫といえども美都にとっては恋愛だから始末に悪い。
でもなんといっても印象的なシーンは、終盤の方での、
美都の回想『「有島くん」て 誰だっけ」
全てを失うまであんなに恋焦がれた相手でも、
結局は自分自身の生活が最重要事項なわけで、
一時の燃え上がった感情など過ぎ去ってしまう。
思い込み激しい美都の性格所以なんだろうけど、
なんて愚か。そして哀れ。実に滑稽。少し切ない。
不倫を軸に話は進むけどそれぞれ生きてきた環境や
思想や経験から自分がどうあるべきかを見つめ直し、
模索しながら生きていくという終わり方は良かった。
涼太の最後の手紙(メール)は私にとっては救いでも
美都にとっては足枷になるものなのかもしれないな。
まあ枷を背負って生きていかなきゃとは思うけど笑。