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エジプトを飛び立った飛行機が墜落し、そこからオアシスを目指す日本人を含めた一行の冒険譚。主人公は全くヒーローではなく、等身大の1人の男。ハラハラさせる展開で、その先には陰謀が待ち構える。一気読み。
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多少の無理矢理、こじつけ感はあるものの許容範囲内。
ストーリー全体に不安感のベールを被せている感じはいつもの筆者スタイル。
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このような作風もいけるんですね。面白かったです。一気読みしました。ただ、エピローグが弱くて最後が希薄になった印象で残念。
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エジプトで発掘された謎のミイラの秘密を巡るミステリ。の部分があるにはあるけれど。大半はサバイバルサスペンスかなあ。手に汗を握る展開の連続で、はらはらどきどきしっぱなしでした。たまらず一気読み。でもこれ、冬に読んでもすごくしんどそうだったので……真夏に読むのは、お勧めしないかも(苦笑)。
飛行機が墜落してなんとか命は助かったと思いきや、そこはサハラのど真ん中。照りつける太陽、果てのない砂漠、わずかな水と食料。留まるも地獄、進むも地獄。でもわずかな望みをかけて砂漠を突破しようとする一行に襲い掛かるさまざまな苦難と、そして裏切り。ああ、こんな極限状況嫌だ。嫌すぎる。
そんな中で徐々に明らかになる謎の人物の素性と、裏で巡らされた陰謀。これもまた怖い話なんだよなあ。読後感は決して悪いわけではないのだけれど。ちょっと嫌なものが残ります。
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タイトルに惹かれて手に取った。
緊迫感の中繰り広げられる脱出への道すがら、命がけの攻防は面白いかなと思ってはいたんだけど、いまいちそれぞれの目的がはっきりしていないかなと感じた。
特に、峰が狙われる理由…遺物を横流ししていたにしても、これ!っていう大きなモノであったわけでもなく、掘り起こしたミイラがキーになってたけど、それほど関わる前に引き渡してしまったし、結局何でこうなったの?
永井や老呪術師は付加のような存在かなと感じたけど、シャリファは雇い主がいたわけだよね?誰?
読み終わってみれば、それぞれに曖昧で幕引きをしてしまった感じの後味がどうも苦くて。
峰も今までの行いを改めるような行脚に出るわけでしょ?
ストーリーが二つの事柄に対してリンクしているようでしていないように見えたのも、落ちがバシッと決まってなかったからかな。
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読み応えがあった。
考古学者の峰が乗った飛行機が砂漠のど真ん中に墜落する。
そこからの脱出行は手に汗を握る。
そして最後に待ち受けているのは、放射性廃棄物の最終処分という途轍もないお話。
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考古学者の峰は、エジプト遺跡発掘中にミイラが入った石棺を見つける。これを機に何者かに襲われ、その後パリへと向かう飛行機が砂漠に墜落。命を狙われている日本人永井、妖艶なベリーダンサー、ビジネスマン、盗賊、不気味な呪術師らと共に、徒歩でオアシスを目指すが・・・
テンポ良く進むも、多少めまぐるしさも。極限状態の追い込みのシーンが多すぎたのかもしれない。社会的な問題も絡んでいるが、実際どうなのだろう。それにしても喉が渇く作品。
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飛行機の墜落により、サハラの砂漠を脱出するために、砂漠をさまよいます。
サバイバルのためには、数々の試練を乗り越えていきます。
ゲリラとの攻防や砂嵐、同行者をどこまで信じられるのか。
謎がどんどん深まっていきます。
地球上にそのようなところがあったのかと、いまさらながらびっくりしました。
各国の利権が絡み、国際問題にも発展する、意思決定を迫られます。
一気読みしました。
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エジプトでの遺跡発掘。数千年前のものと思われる石棺のなかには、なぜか王ではなく死後数ヵ月も経っていない何者かのミイラ。
最初からパッとしない主人公、考古学者である峰は、その後も不運続きだ。
宿では強盗に襲われ、乗った飛行機はサハラ砂漠に墜落。生き残ったメンバーで砂漠の踏破行を試みるが、過酷な自然環境によって衰弱していく傍で、人間同士の殺し合いが始まる。
すべての人間は嘘をつく。俺を信じるな、誰も信じるな。
息継ぐ間もなく次々に究極の選択を強いられてゆくサバイバルストーリー。
主人公の小物っぷりにイラつくが、世界を股に掛けた陰謀に終始振り回される狂言回し的キャラだから仕方がない。峰のそんな姿が、国家間にまたがる陰謀や歴史的民族問題、そして自然の驚異に翻弄される人間の小ささを体現して、悠然と広がるサハラ砂漠との対比が効いている。
どんなに頑張っても人ひとりがその人生でできることは限られているし、知ることができることも限られているんだな、と実感する、妙にモヤモヤとしたリアル感に包まれたラストは好みがわかれるところかもしれない。
KADOKAWAさんの文芸情報サイト『カドブン(https://kadobun.jp/)』にて、書評を書かせていただきました。
https://kadobun.jp/reviews/278/70ba03a7?per_page=0
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考古学者・峰はエジプトで石棺を発見。しかしそれは死後数ヶ月のミイラで、そこから峰はトラブルに巻き込まれる。襲撃、飛行機墜落、砂漠を歩いてオアシスへ。誰が敵で事の真相は…。テンポよく進めることができたけれど、もう少し奥深さが欲しかったかな。どうもビシッと来るものがなく(ぼやけイメージ)。軽く楽しめました。
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一本調子で一気に読める反面、伏線なしでやや単調。
考古学の石窟から核廃棄燃料につなげる展開が面白い。
多分、少しすると忘れてしまいそうな小説w
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私的には今一つ。ぴんと来なかった部分があったのに加え、快くない描写もあったりしました。砂漠の知識は得られましたね。
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ストーリー運びとしてはまあまあの感想だった。
原子力に関して描かれていたのが斬新かな。
『闇に香る嘘』の方が圧倒的に面白かった。最新作『黙過』もいつか読んでみよう!
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友達の好評価に惹かれて手に取りました。著者さん初読みです。これは面白い。一気読みできないのがもどかしくて3日に分けて読んだけど「続きー!」ってなってました。サハラの真ん中からの生還。正直、主人公にはあまり魅力を感じないんだけど、殺人やアクションなど本当に飽きさせない展開でした。道を誤った考古学者だったはずなのに、終盤はどこぞの美女が付き物のあの映画を彷彿とさせる変貌ぶり。永井の使命?に比べれば峰の贖罪がちょっと軽い気がするのはおいといて。核のゴミの問題は切実。後世に押し付けてるのは私達。難しい問題です。
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エジプト、アフリカ諸国への冒険小説だが飛行機ハイジャックや発掘物の横流し、天然炉の問題など色々な事が錯綜していて、スケールの大きな物語の印象。乗降している考古学者と原子炉研究者、ベリーダンサー、いかついマフィア、飛行機マニアがハイジャックの緊迫した状態でそれぞれが何のためにアフリカに来たのかなどが明らかにされ、昨今の原子炉問題なども浮き彫りになるなど、国際的な問題も隠されていて、それが悲しい結末を産んだのだと思うと辛い気持ちになる。原子炉の研究で海外に渡り、命がけで行動した研究者の思いは切ない。