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ブックデザインがしゃれてます。特に清川さんの絵?がいいんです。個人的には、大江千里の鹿の絵が好きです。ただ絵にも訳にもバラツキがあって...私の大好きな最果タヒさんの訳が、元歌に負けている。残念です。「千年前の百人一首」恐るべし!!!
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表紙が素敵だなぁと思う。
和歌の作者などの紹介が後ろの方に別ページで載ってて、いまいち分かりづらい。意訳と一緒に同じページに載せてほしい。
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学生時代,古典の学習の一環として,百人一首を一通り暗記させられました。
今改めて,百人一首を読むと,あのときは小難しかった言葉もなんとなく意味が把握でき,昔も今も人の心に響くものは変わりがないんだなと思いました。
百人一首が時代を問わず幅広く集められたものだということも,学生時代には意識していなかったことであり,和歌が日本の誇るべき文化であると再認識しました。
個人的には,巻末の解説が特によかったです。
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読んでる途中でつかれてしまった。
一首ごとに独立した短歌なので、連続性がないことがつらかった。
詩もグラフィックもうつくしかったし、いい本なんだろうなとは思う。思い出したときにぱらぱらと読みたい。
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百人一首の世界を、最果タヒさんによる瑞々しい言葉と、清川あさみさんの鮮やかで美しい作品で表現した、アートな1冊。
使用されている紙の質感や構成、レイアウトなんかを見てもとてもこだわりが感じられ、美しい。
巻末には解説もついている(辞書なみに小さい文字で見づらいのが少々残念だけれど)ので、読みこむのも面白い。
とはいえ、順番にきちんと読もうとすると疲れるので、自分がもともと好きな歌であったり、パラパラと見て気に入った言葉やビジュアルから入るのが良いかもしれない。
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百人一首を歌に合わせたイラストと現代語訳で解釈。1000年前の人たちも今の人たちも恋愛に悩み苦しむ。それが変わらない世界観であることに、親しみを感じました。
個人的に知ってる百人一首は少ないですが、「久方のひかりのどけき」ではじまる歌は改めて美しいと感じたし、平家物語で登場する崇徳院の歌にも、敗者としての哀れを感じずにはいられませんでした。
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清川あさみさんが、独自のビーズや刺繍を使った手法で百首すべての情景を作り上げ、最果タヒさんが、新訳をつけた一冊。歌仙絵とは全く違う独特の情景がそこにあります。今までモノクロに近い情景で浮かんでいた自分の中の世界が、目の覚めるような情景で切り取られると、自分の持っていた世界全てがさーっと綺麗に色づいていく幸せ。慈しむように一首ずつ堪能しました。タヒさんの新訳は、私の持っていたイメージと違うものもありましたが、それもまた新鮮です。巻末に説明もあり、じっくり比べるのも楽しく、まだまだじっくり楽しめそうです。
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百人一首と、大好きな清川あさみさんと、気になっていた最果タヒさんということで見かけてすぐ買ったんだけど長らく積んでた。最果タヒさんの言葉の選び方は、少なくともこの一冊では、個人的にはあまり刺さる感じではなかったのだけど、試みとしてはとても興味深いなと思った。うた恋い。のほうが作品としては好きだったかも。もちろんジャンルが違うけど。百人一首でもともと好きだった歌が、全然違う雰囲気になるのはなんだか不思議な感じがしました。
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タヒさんを通した百人一首、清川あさみさんによる美しさだけではない力のある絵がとても素敵です。タヒさんの「百人一首という感情」と併せて読まれると良いと思います。ほんとに素敵
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2020冬の文芸書フェア
所蔵状況の確認はこちらから↓
https://libopac.akibi.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2001011736
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言葉の暴力
叩きつけられるように感じるがどこか包み込まれて支えられる気がする。
1番好きだったのは
逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに
人をも身をも 恨みざらまし
あなたが、しあわせなことはいい、
ただぼく目の前からは消えてくれないか。
恋愛感情からなる切なさがギュッとこの言葉に詰まっている気がする
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最果タヒさんも清川あさみさんもすきだったので思わず手にとり一気読み。すごく好みだった、知らなかったな読んでよかったです。「しのぶれど」の歌、やっぱりいいなあと思う。タヒさんの言葉もすごくいい、恋の色ってどんな色だろう。「うれしい」「かなしい」という言葉をつかわずに、言葉をかさねてかさねて表す感情の川?海?滝?に流されているような気分だった。
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最果タヒさんの「百人一首という感情」と呼応して、少し遅れて読んだ。一句ごとにタヒさんによる訳と清川あさみさんの絵札的作品が見開きに並ぶ美しいデザイン。最初と最後の一束だけピンクの糸で綴じられた遊び心あふれる装丁に、心射抜かれてしまった。タヒさんの訳のおかげで、捉え方が変わった百首。中でも「ながらへばまたこのごろやしのばれむ 憂しとみし世ぞ今は恋しき」が大好きになった。
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いろんな点で、メカラウロコな一冊だった。
まず、アーティストと詩人のコラボ。
絵札のほうに、その句に詠まれた情景を描いてみせる。そうだそうだ、何も~天皇とか、大納言~や、~僧正といった見た目大差のない平安時代の人を百人並べられるより、印象的な絵札にしても良いんだな。そのほうが、その句への愛着が増すかもしれない。
「春過ぎて~」の一句も、そうか、もう夏が来てるのだから、香具山の背後には爽やかな青空が広がっているんだ、と清川あさみの描く絵札で思い知らされた気がする。
欠点は、坊主めくりができなくなることか(笑)
最果タヒの、現代語訳も直訳、意訳を越えて、独自の詩世界で解釈されていて実に面白い。
「瀬をはやみ~」の一句。川の流れが岩にぶちあたり二手に分かれる急流の様を、“さようなら! また会おう!”と、感嘆符を補って、その勢い、気持ちの高ぶりを見事に表現している。
「よのなかよ道こそなけれ思ひいる~」の句も、単に、山の奥へ奥へと訳すだけでなく、“誰の視線も届かないところへ、(中略)噂話が響かないところへ” と意訳する。
そうか、この山の奥というのは、もっと現代的に解釈すれば、“携帯の圏外へ”や、“Wifeの電波のないところへ”と思ってもいいんだなと、現代人の我々も古代人の思いとシンクロすることができるんだと気づかされる。
若干、その句の背景も説明しつつの訳詩となっている。「大江山~」の句も、小式部内侍が母親の助けを借りて創作してるのではないという裏話を解説しつつの訳となっているなど、冗長な句もある。
なにしろ、どの歌も元歌よりはるかに長くなっており、かろうじて2行で収まっているのは、「おもひわびさてもいのちは~」の一句のみ。
もう少し、抑えてもよかったのではと思う反面、ミソヒトモジで想いを歌い上げた当時の歌人の言葉選びの巧みさ、究極までの精錬ぶりの凄さを改めて感じることができる。
古人の詩作の巧さ、現代人の感性の豊かさ、どちらの良さも感じられる見事な企画。1000年の時を超えて、歌仙たちと現代のアーティストたちのがっぷりよつは、実に読み応えがあった。お見事!
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1000年後の解釈による百人一首。
清川さんの刺繍が綺麗でした。ただ、画像が小さいので、せっかくの綺麗な刺繍が細部まで見られない点が残念でした。
古典的訳に慣れすぎているためか、自分には最果さんの訳はハマりませんでした。31字に込められた世界(しかも1,000年前)を現代的に解釈するのは難しいことだと感じました。