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いただき本
松田さんの作品は、確かにエッジがきいている。
英語にとらわれた英子さん。
解説読むと、バージニアウルフのダロウェイ夫人とコラボっぽい冒頭とか、面白い。
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どの短編も、現実の延長にありながら現実をどこか極端にした感じで、面白かった。
考えないとよくわからない設定が多くて、娘と色々話したらお互い色々解釈が違ったりしたのも楽しかった。
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この方の作品を読むのは初めて。表題作「英子の森」はなかなか面白かった。英語上級者になったとしても、英語力だけが特に求められる翻訳家や通訳などの仕事につける人は確かに一握り。英語に加えて何か専門的なスキルがないと、英語を活かせる機会は少ないのだろうと思った。そもそも英語は目的ではなく手段なので、「とにかく英語を使いたい」という仕事のモチベーションは浅い気がしてしまう。
「アイキャンスピークイングリッシュ」はどの程度のレベルを指すのか?という話も共感できた。ネイティブレベルの人じゃないとイエスと断言はできないだろう。
他の短編も多少分かりにくいが、切り口は面白かった。「博士と助手」は何でも短い文章でSNSなどに発信する人々を揶揄しまくっていてクスッとした。
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松田青子さん初読み。
不思議な世界観。けどなんか面白くて、なんかああその感覚ちょっとわかるってなって、クセになる感じ。
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短編集。一番最初の話の印象が強くて面白かった。
自分自身の森を持っている人達と自立の話。
私の森があるならばちょっと散策してみたい。
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2013~2014年付けの『読みたい本リスト』から。
先日古本屋で購入しました。
短編「英子の森」は、何をきっかけに読みたいと思ったのか記憶にないのですが、リストに書き込んだのは進路を決めつつある時期でした。10年後の今になり偶然手にしましたが、もし当時読んでいたら…。周囲の大人から促された進路に疑いをもたない危うさ、得意なものを活かすことにこだわるつらさ(もしくは誇らしさ)について、ただただ不安になったかも知れません。
今回読了したのは、2014年2月10日に河出書房新社より出版されたものです。
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英語の呪い、母親の言葉の呪い
高校生のとき、進学に関する講演で、卒業生が話していた。近隣の大学の文学部英文学科にいる女性だった。当時の私の第一志望だった。
彼女が留学したときに、現地の人から「あなたの専門はなに?」と聞かれて、「英語」と答えたそうだ。
そうすると「英語?あなたは英語を使って何ができるの?」と問われ、答えられなかったそうだ。
英語を勉強してきたけど、他の学科でも英語は勉強できる。少し後悔した。という話だった。
それを聞いた高校生の私は、確かに英語だけできてもな、と思い別の学科に入学した。
あのまま英文学科を受けていたら、私も英子になり兼ねなかった。
あのときの彼女は今どうしているんだろう。英語力を活かした仕事に就いているだろうか。