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2017.11.25
先週から読み始めたけど期待通りではないような•••。ただ今の自分の調子に合わないのでしょう。
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奥多摩・御嶽山の神官屋敷で語られる夜話。
浅田次郎さんがお母様のご実家で体験したことに、部分的脚色を加え、この作品を作られたらしい。
書店の平置きで目にとまり、予備知識もないままに買ってしまった本だった。
神が起こした奇蹟を、おとぎ話風に語るとか、
オドロオドロしい恐怖の怪談話とかが書いてあるのかと思っていたので、想像していた感じとは違っていて、ちょっと戸惑った。
そう。この本は脚色された所が分からないのである。
ただ、淡々と語られる昔語り。
神は神としての威光を押し出さず、ただ存在する。
過度な脚色がなされていないためか、作中の出来事を自然と受け止められる。
作品に派手さは無い。
だからこそ真実味を増すのだろう。
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白と黒の山狗が連れ立って現れるような場所にある、奥多摩・御嶽山の神宮屋敷―そこで物語られる怪談めいた夜語り。著者が少年だった頃、伯母から聞かされたのは、怖いけれどもなぜか惹きこまれる話ばかりだった。切なさにほろりと涙が出る、浅田版遠野物語ともいうべき御嶽山物語。“特別収録”ロング・インタビュー「物語が生まれる場所」。
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浅田次郎の母親の生家である武蔵御嶽山神社でおこる霊験に基づく物語。
神道に従事する一族の持つ霊感からか、不思議な体験が語られているが怖くはなく語られるのは神の坐すところで起こるからだろうか?淡々とこういう不思議があった、こんな事があったというような調子。
これを読んで、御嶽山神社の宿坊へ泊まってみたくなりました。
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著者が少年時代に実際に見聞きしたお話。
奥多摩の御嶽山の神官屋敷が舞台。
伯母から聞く夜語りからは、怖さよりも切なさや御嶽山の清廉な空気を感じる。
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こういう、神秘な存在が信じられていた時代が、なんとなく好きなので、懐かしさを感じた。
実は浅田次郎さんの作品を読むのは初めてだったのですが、奥行きや空気、雰囲気が文章から伝わってくる感じがしました。
他の本も読んでみたい。
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なかなか興味深い内容だった。と思ったら浅田さんの体験談とは。神さんとか不思議体験とか好きだから、読んで良かった一冊でした。神秘的な、日本的な話は良い。
子供の頃、隣の学校に狐に憑かれたという子がいたけど、あの子は元気かなー?
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奥多摩の御嶽山にまつわるちょっとした怪異譚。代々神官を務める家で起きた不思議なこと。良いということはわかっていても眠気を誘われてしまう本があります。敬愛する浅田さんの作品にもいくつかそういう作品があり、これも私にとってはそう。子どもたちを寝かしつけるために語られる話などは、眠くなったら寝たらええという伯母さんの言葉に、私が寝てしまいそうに。特にお酒を飲みながら読むと、心地良すぎる話に睡魔が。飲んだら読むな、読むなら飲むな(笑)。とはいうものの、この一行にやられて目が覚めるというところがあるんですよねぇ、浅田さん。
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浅田さんの作品は結構いろんなジャンルがあって好きです。
文章も読みやすく。
奥多摩に御嶽山ってあるんですね。
行ってみたくなりました。
神秘的な感じでよかったです。
作中の「私」は、浅田さんなのかな。
おもしろかったです。
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筆者が伝え聞いた奥多摩の御嶽山の昔話を土台にした伝奇小説。
霧に閉ざされた杉木立を従える神域、御嶽山。
かつては行くのにも難儀し、青梅からの列車を二俣尾で降り、山を登って行き来していた。
その神域を守る神官職を代々務める鈴木家に伝わる話は、自然にそこに神がいる世界の話だ。
曾祖父は鈴木家に伝わる家伝の力の最後の持ち主だった。
日本全国から狐落としを頼まれては、祓ってきた。
幼い姉妹が山道でであったのは、狐憑きの娘とその母親だった。
娘に憑いた狐はしゃべる。
かつては赤坂の池のほとりに住んでいたが、住処を追われて気がつけば娘に憑いていたと。
科学とか、自然現象の解明が無かったころの日本は、そこに神を見た。
現代では忘れ去られた世界が、かつてあった。
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奥多摩に御嶽山(御岳山)にある神官屋敷での話。
作者 浅田次郎氏が、叔母からの心霊的物語りを聞かされて、描いた連作短編集。
7話からなる。
どれもこれも、ありそうな話である。
私自身、祖母が、亡くなる数カ月前に、仏前で拝んでた祖母の両端に、亡くなった祖父と、白装束の人物を見たことがあった。
祖母が永眠した時に、その話を、由緒ある代々の僧侶に話すと、それは、導師様と、祖父が、お迎えに来ていたのだと、、、。
そして、それを理解できる人しか見えないのだと、言われた。
だから、この本を読んでいても、違和感が無かった。
寝ていて、何か足元が重たいと、思ったら、矢絣の着物を着た女性が居たことも有る。
私が、幼い時2,3歳の時に、誰も教えたこともなかったのに、父母を「おもうさま」「おたあさま」と、言って廻りを驚かせたらしい。
この本を読んで、我が家は神官でもなんでもないのだが、「おもうさま」という言葉が、出て来て、何か親近感を感じてしまった。
不思議な体験というのであろうか?
この世には、色々な事があるのし、見えなくても、感じる事が、出来る人もいるのだと、、、、
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久しぶりに読んでてワクワクする本に出会いました。
山での不思議な出来事を、浅田少年と共に体感しました。昔から脈々と伝わっている山での信仰は、私たちが忘れてしまった感性を呼び起こすと共に、どこか懐かしい気持ちにもなりました。
驚くべきは全て本当に伝わってきたお話だといこと。
そして神官たちの墓地が山の奥にあること。
父の故郷大物忌神社の方々の墓地が思い出されました。
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2018年、24冊目です。
山の神という言葉は、最近、箱根駅伝のランナー紹介の時によく耳にしますね。
山岳信仰が、日本古来の神道に結びついて形作られていると思いますが、
そういった説を待たずとも、少しばかり山の奥深い場所に、一人で足を踏み入れると、なんとなく「畏れ」を感じる。人は山の神を畏敬の念を持って受け入れている。
魂魄というものに出逢ったことはないですが、存在を寛容に受け入れる精神世界が私の直ぐそばにあることは確かだと思えます。
八百万の神々がいるとすれば、私のそばに存在し、私の暮らしの、いや行動の一つ一つにその存在の力が影響しているのかもしれません。
運がいいとか悪いとか、、、。
いくつかの短編で構成されていますが、それぞれが繋がっていて、読み手が全くストレスを感じずに、次々に新しい物語に入っていけました。
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験力の高い神官の曽祖父
霊が見える 祖母
霊は見えないけど芸事には天才肌な祖父
など魅力的な人物が沢山でてきます
死んだ伯父の気配を感じたり
伯母が天狗にさらわれたり
密教の修行者が現れたり
いかにも深い山の中で
起こりそうな ちょっと怖いような
引き込まれる話でした
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浅田氏がこんな家系の人だったとは初めて知りました。験力や修験者と交流した経験談を直接聴くことができた最後の世代かもしれないと思うと、氏が作家である偶然に感謝したいです。
御嶽山に是非行ってみよう。