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モデルケースになるエストニア。電子国家が今後の世界の主力となるだろうし、ベーシックインカムの台頭。流行も永遠には続かないと見通しながら会社を存続させる手を広げておく。個人の承認欲求を世界に発信するツールが今の流行だが、10年後はどうなっているのだろう。貨幣についての歴史や価値についての推察は簡潔で分かり易い内容だった。
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以下メモ
・お金にお金を増やさせた方が効率的
・偏り(格差)が生まれるのは、経済のような動的ネットワークでは自然に発生してしまうもの(ex:人気なものがさらに人気に。売れるものは、売れているから、さらに売れる)。
・社会における多くの非効率や不幸を最小にするためには、物事をうまく回すための普遍的な構造を理解し、何か新しく作る人たちが、それを使いこなせるようになることが近道です。
・「経済システム」の五つの要素:インセンティブ、リアルタイム、不確実性、ヒエラルキー、コミュニケーション
・報酬系
・普遍性・パターンを実社会で実験し検証する。
・問題はシステムによって生まれる。スケープゴートをいじめて憂さ晴らしするのではなく、システムの欠陥を直し問題を解決する。
・自律分散型社会に
・資本主義(お金がメイン)から価値主義(お金以外の価値も(有用的・内面的・社会的))へ。お金なくても生きていける(価値をお金 -> 生活に必要なものに変えられるようになる)。好きなことする。個人の価値を上げていく。
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経済システムは以下の5つで成り立っている
1.インセンティブ
報酬が明確であること
生理的欲求から社会的欲求
2.リアルタイム
常に動いていて、
3.不確実性
確実な未来はわからない
4.ヒエラルキー
立ち位置が明確であること。
5.コミュニケーション
参加者同士のコミュニケーション
追加 寿命がある。共同幻想で寿命を長くする(ビジョンの浸透)
今起きていることは、分散化。
シェアリングエコノミー、評価経済、トークンエコノミー(ブロックチェーン、仮想通貨)
誰かが介在するビジネスのあり方が変わっていく。
人々の幸せの実現方法が、資本主義によって得なくてもよくなった。お金を持って、それで価値を買う世界から、自分達から価値を創造消費できる世界になり、価値主義に切り替わる。
個人の価値をたかめること。スキル、好意、信頼人脈。
お金が相対的に価値を生み出す資産だったのに対して、これからは個人が価値を生み出す主体となれるため、お金の相対的なメリットがなくなり、ひとつのツール、コモディティになる。どちらを選ぶかは、自分次第。
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お金と言う切り口から、
新しい時代、新しい技術と人々の考え方を学ぶことができました。
柔軟に対応していける人間でありたいです。
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テクノロジーの進化によって、個々人が新しい経済を創り出す事が可能になるというお話し。
現在私たちが使用している通貨は国が一括して管理している訳だが、ビットコインのような通貨の民営化が一般化すればリアル通貨の価値は下がるだろう。またAIの進歩やベーシックインカムのような制度が普及し労働環境が変われば、さらに通貨の意味は失われるのかもしれない。
インターネットや携帯電話が無い時代に生まれた世代にとっては、通貨の無い世界、いや資本主義じゃない世界など考えられない。この本に描かれている事は理解できなくもないが、自分に実行できる気は全くしない。生活の拠点となる家や通勤に使う車、そして日々の食卓に並ぶ食料品の購入など、現金が無ければどうやって生活したらよいのでしょうか?
きっとそんな疑問に応えてくれるのが、本作でも紹介されているデジタルネイティブやトークンネイティブと呼ばれる若い世代なのだろう。そして次の世代が創り出す資本主義に代わる新しい世界へ、よりよい形でバトンタッチしてあげる事が、自分みたいな古い世代の役割なのではと思う。
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内容自体シンプルかつ面白かったけど、
色んな分野からのインプットと書いた人の事業経験を元にしてその人の導き出した法則性とその法則性を適用した物事の捉え方が書いてあるかつ、その思考の順序がわかる構成になってて、
自分が本とか経験から考えた個々のことをどうやって統合していったらいいかの手本になったのが大きかった。
よう考えたらそれぞれバラバラに感じるインプットでも、自分の興味に沿ってしてる限りは、その人に固有の興味の軸に沿ったものになってるはずやから、それぞれを統合して自分の一つの考えとしてまとめるのは可能なはずだと思った。
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資本主義と価値主義。ミレニアル世代以降の価値観というのは資本への囚われから解放されているという点で本来的には生きやすくなるはずのところ、半ば解放されてしまっていることで資本主義の重力が強く意識されてしまうと生きることが難しくも感じやすい振れ幅がある様に思う。ザッカーバーグのスピーチの通り、誰もが人生の中で目的(意義)を持てる世界を創り出すことがミッションだと強く感じますね。価値主義の先にはその世界があると信じて、進んでいくのみです。
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抽象的な話が多かったけれど、新たなお金の流れを理解するための導入本として良かった。
「お金」の扱いが変わっていく という辺り、自分自身も「お金」にとらわれすぎずに物事を考えたいなと思う。
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久々の自分でもヒットした本である。
シェアリングエコノミー、仮想通貨、ブロックチェー、インフルエンサーなど異なる現象に普遍性、フラクタルのようなパターンが見られる。
テクノロジーにより「中央集権化」→「自律分散」への移行する。いままで企業→個人というお金の動きが個人→個人という動きになる(B to CからC to Cへ)
自律分散の動きはより自然界に近い形になる。
価値とは何か。佐藤氏は価値を3種類に分類している
①有用性としての価値②内面の価値③社会性の価値
資本主義経済では「役に立つ事」「儲かる事」であるので
①が優先される。
今まではそれが正解であったがではテクノロジーにより豊かになった結果※お金の相対的な価値が下がった。またテクノロジーの発達により内面的な価値(熱狂、共感など)が可視化、流通できるようになった。
現在の社会は企業が資本を蓄積しているので個人では対応出来ない。お金がお金を増幅させる仕組み(手段の目的化)により世の中が歪になった。
そこで評価経済が立ち現れつつありそれはクラウドファンディング(「他者からの注目」をお金にかえる)などにもう既に見られる。「内面的な価値」(データ、ファン)は財務諸表に現れない。
法定通貨が支配する資本主義経済とは違い、評価経済では「個性」「独自性」が評価され「住む」ものでなく「仕組みを創り出す側」となる。
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仕事に対するモチベーションとかもやもやしてたんですが、それが自分だけのものじゃなくて、ミレニアム世代のものと知りました。
今の若手社会人の気持ちを言語化してくれる本だと思います。
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「資本主義」の限界について言及しつつ、これからは「お金」ではなく体験や共感・信用・意義といった「無形の価値」が評価基準となる「価値主義」時代の到来を予見しています。
確かにYoutuberやSNS、NPO、クラウドファウンディングの隆盛は、その観点で説明つく理論だと思いました。
一方で、仮想通貨、シェアリングエコノミーやトークンエコノミー、ベーシックインカムといった経済システムの変化については、著者が見えている未来を共有できなかったというのが本音です。
テクノロジーへの理解が及ばなかったのか?私自身が古い常識に縛られている裏返しなのか?平易な言葉にも関わらず、難解でした。
その他、時間を取引する「タイムバンク」や個人の価値をトレードするVALUといった、新たな経済システムについても紹介しています。
今後、こうした複数の経済システムが共存し、個人の需要に合わせて選択できる時代するようになるという点も著者の主張です。
普通に生活していたらまず触れられない、半歩〜一歩先を進む思想のオンパレードでした。
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■中央集権化から分散化がキーワード ・仮想通貨は投機や投資対象として盛り上がっている中、本来の意味とはかけ離れている。ブロックチェーンというテクノロジーが起こす未来を紐解ける内容。組織や政治の世界でも分散化はできないかが今の課題意識。代理人型社会から、ネットワーク型社会へ。自立分散というコンセプトが次世代の成功モデルになるとの指摘は面白かった ■資本主義から価値主義へ ・これは色んな本で最近語られてきたテーマ。佐藤さんがどの著者よりも具体的に説明できていると思う
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価値主義という新しい捉え方。私が生きている間(資本の利権者が生きている間)は資本主義がなくなることはないだろうけど、共存するのかもしれない。今のお金の概念ができた歴史は浅く、変わりゆく可能性は大いにあると感じた。
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前半における、これまでのシステム・経済と新たなアプローチ、テクノロジーがもたらす新たな経済との対比が秀逸であった。また後半の価値主義のアプローチとその意義については、既に形成された市場、また佐藤氏自身が仮設を立て実践した結果として記されており、現実社会をありのまま容易に受け入れさせてくれる。また最後のお金との付き合い方や、これからの生き方に対する提言は、元気をもらえる内容であり、自身何に熱中できるのか振り返る良い機会となった。「お金2.0」という題目からしてもう少しフィンテックの具体的仕組みよる展開かと思ったが、いい意味で期待を裏切られた。自身は本書を「自分エコシステム創造の教科書」として大切にしたい。
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近年、ごく短時間に進む流れの本質が極めて簡潔かつ体系的に整理され、著者自らの経験に基づく地に足ついた論理で展開される。
(その上での疑問メモ)
→価値も現在の貨幣価値に換算される(↔︎価値市場が全てに取って代わることはない)、×Rが拡大しても人は土から離れられない、あるマイクロ経済圏が破綻した際そのベーシックインカムに依存する人々の生活を保障するものは、経済圏を運営するものとそこにライフログを提供することで保護されるものとの断絶は固定化しないのか
仮想通貨の脆弱性を理解した上で、この未来をどう評価するか。
・経済システム=人と人とのつながり(組織も含む)
・持続的かつ自動的に発展していくために要素:
①インセンティブ、②リアルタイム、③不確実性(運と実力のバランス)、④ヒエラルキー、⑤コミュニケーション
+①寿命による移動先、②共同幻想、のよるサイクルの永続性
・自然(自発的秩序、物質・エネルギー循環、情報による秩序強化)の共通性
→これを逸脱する経済システムは続かない?
・テクノロジーの潮流は「分散化」という線上に見るべき
・トークンエコノミーはネットワーク内で経済システムが完結
→国家不介在による通貨発行益の享受、不安定性
→現実世界のアセットと結びつくことでの価値の可視化
→独占・支配に対する分裂による回避
→自律分散による経済(システムの構築)の民主化
※国家の専売特許ではなくなる
・価値主義における「価値」の3分類
①有用性としての価値
②内面的な価値
③社会的な価値
→データ化することによる②③の価値化
・複数の経済圏の構築・試行錯誤、企業によるベーシックインカム(ライフデータの提供)
・儲けでなく価値(≠炎上による関心・注目)を高める働き方