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虚しさ、怒り、憤り・・・。
一つ一つの裁判の様子を読み終えるたびに、ふつふつと生まれてくるこの感情をいったいどんな言葉で表現したら良いのだろうか。
今の僕にはそれを表現するに適した言葉はわからない。
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『母さんごめん、もう無理だ』に続く裁判傍聴記。
この中には有名元野球選手やお笑い芸人、漫画家兼アーティストの女性など、耳目を集めた事件も取り上げられている。
記憶に残る事件がある。
「ラビットケージに消えた悲鳴」
3歳の次男をウサギ用のケージに閉じ込めて死亡させた虐待死事件である。
被告人の父が言う、児童相談所に次男を一時的に預けたいと申し入れたのに断られた、親の愛情が足りないと言われた、そんな主張がなされている。
その全てを真に受けることはできないが、おそらく発達に何らかのハンディを持った子供を育てるのは苦しかったのではないかと推察される。
もっと支援があれば、いや、行政が家庭にどこまで介入すべきか、予算も人手も足りない、そんな中で、どうやってこの子を助ければよかったのか。
児童相談所だけ、行政だけ、親だけ、そんな一箇所に責任を押し付けて終わる問題ではないのだ。
「渋谷の闇で消えた赤ちゃん」「LINEに残った虐待の記録」「通学路で奪われた9歳の命」
私が立ち止まった事件は子供に関するものばかりだった。
決して私がいい人だからではない。
いい母親でもないし、彼らを救える仕事をしているわけでもない。
逆だ。
心に闇を、同じような闇を、抱えて生きているからだ。
裁判でも決して全ては明らかにはならない。
だからこそ、私たちはせめても、知って、感じなければならない。
そうあらねば、社会もかわらない、自分自身も救われることなど、ない。
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いずれの裁判の様子も丁寧だが簡潔に、真摯に書かれているように感じた。どの裁判も心に残り、考えさせられるものばかり。たまたま手に取った書だったが、当たりでした。
朝日新聞の若手記者の皆さんに対しては応援したい気持ちにもなりました。
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ニュースを見た段階では「なんて酷い人が起こした事件だ!」と憤った事件も、裁判の場で明かされる背景に言葉をなくしたりした。
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傍聴席で語られる事件の真相は、ともすれば自分が犯した事件だったかもしれない。うちだって、危うい種が沢山散らばってる。
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もとが新聞連載なのでやや物足りない部分はあるが、その分端的にコンパクトにまとまっていて量的にはあっという間に読める。
でも内容がキツい…特に子供が被害者になる事件を読むのがほんとにキツい。
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裁判傍聴の新聞記事ということで、一つ一つの事件の内容が薄く感じた。書籍化するなら裁判だけではなく取材してもう少し深掘りしたものがよかった。
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色んな事件の裁判の傍聴記録。被告と裁判官、検事、弁護士とのやりとりが会話形式で書かれていて、非常にリアル。ひとつひとつが少し浅く感じてしまったが、知っている事件も多く、判決をこの本で初めて知るものも少なくなかった。いろんな人生があるなと感じた
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最近裁判を初めて傍聴して関心を持ったので、この本を読みました。
ドラマのような出来事が現実には起きていて、自分にはあまり関係ないと思っていたけれど、そうとも言い切れないんだろうなと感じて怖くなりました。
ある日突然事件や事故に巻き込まれることもあるだろうし、育った環境でも
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裁判で明かされる事件の深い内容が丁寧に書かれて読み応えがあった。
一つ一つの事件についてもう少し長く書かれていたらなお良いかなと思った。