紙の本
SF佳作
2023/05/30 14:58
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投稿者:R - この投稿者のレビュー一覧を見る
一個人が、月の社会を守る計画に巻き込まれてしまう。
どうしても主人公の能力が高く、なぜ社会の(比較的)下層にいるのかピンとこないが、月世界がまだ発展途上の混沌としているといったところか。
著者ウィアーということでハードルは上がったが、楽しめた。
電子書籍
月面のミッションインポッシブル
2019/09/29 14:13
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投稿者:KazT - この投稿者のレビュー一覧を見る
「火星の人」の作者による、第二作の下巻です。
話が一気に進み、本の宣伝文句の通り、月面のミッションインポッシブルのような展開となります。科学的な根拠に基づいているSF作品なので本当なのでしょうが、人間は2,3分間なら真空でも死なないようでです。
面白さは前作の方が上と思います。
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友人たちの助力も得つつジャズのイリーガルな活動は下巻でも続きますが、少々目的は変わってきます。アルテミスの安寧を守る闘い。
でも、それがアルテミス全体を危機に陥れるというとんでもない結果を招くことになり、その窮地を救うべく命がけの行動に出るわけですが、それはある意味ジャズにとっては身から出た錆と言えるような気もしましたが(笑)
そして、これはアマーとジャスという何処かギクシャクした父と娘が、その絆を取り戻す物語でもあったように思います。
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上巻で破壊工作に足を踏み入れ、殺人事件に巻き込まれ
さて下巻では?と。
周りも(全員)巻き込み、そして思いもよらぬ副産物で
さらに時間の制限も加わり、、、
どうなってしまうのか、というドキドキが薄い。
『火星の人』を知っているから期待が高く
ハードルも上がってしまっているのだろうけど、
周りの力を借りてことをはこび
絶体絶命と思われる中でも周りに誰かがいるから?
そういう意味ではキャラクター豊富な周りの人々は
それぞれに魅力的だし、この作品だけではなく
著者の構想にあるという、アルテミスを舞台にした
作品を通して、未来の月面都市の姿に思いを馳せるのが
これからの楽しみ方なのかも。
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火星の人の新作だ~と手に取りました。
今回は生きるためのサバイバルというよりは一人の頭良いバカな女の子の手っ取り早く金稼ぎたいミッションなので、どう考えてもコレ、ダメでしょ…と思いながら読んだので途中までは主人公を応援出来なかったのが辛かったというか。まあ最終的には良い感じにチームが出来上がってそれが良いなぁと思いました。
それにしても頭の良い(さらに手先が器用な)バカって本当に始末に負えないんだな…と変に感心してしまいました。彼女はIQテストなり、職業適性テストなりを受けさせて、大学もしくは研究施設に問答無用で送りこんでしまった方が良かったのではなかろうか?もしくは現場仕事とかに。目標が無い天才って大変な厄災になるんだなぁ。小人閑居して不善を為すと。閑居はしてないけどまあ才能を無駄にしてるって辺りではあたってるし。
アルテミス居住者の距離感の近い感じが現代に失われつつある、コミュニティみたいな感じで良いなぁと思いました。まあ悪い事すると一生ついて回る辺り、ジャズなんかに言わせるとゲーって感じなのかもしれませんが。
後、登場人物が清濁併せ持ってる感じがすごく良かったです。皆それぞれこすっからい所があったり、良い所があったりするのが親近感を感じました。まるっきりの悪人は暗殺者ぐらいじゃなかろうか?
というわけでシェリフの今後の活躍を描いた新刊に期待大、です。
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映画オデッセイの原作者の第二作。
スピーディーなストーリーで楽しく読了。
映画になるんだろうなあと思っていたら、巻末に決定したと書いてありました
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さて、下巻。
複雑な事情が明らかになり、依頼主は葬り去られたものの、最早そんなことに関係なく、ジャズは月面都市の将来をかけて再びミッションに挑みだす。
今度は単独行ではなく、父も含めてそれぞれの分野でのプロフェッショナルの力も得て進む計画。
破壊工作の後は思いもかけない展開になったが、だんだん話が逸れて行ったという感もなきにしも非ず。
また、私の頭では絵が十分に想像できないのが「火星の人」と同様で、この本を堪能するのはなかなか難しい。
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運び屋のお姉ちゃんの活劇。テンポが早くてイイ。
密輸してて金稼ぎに破壊工作を請けちゃうとか、ナード?な友人の助けがあったりとか、ラノベや漫画、アニメっぽいけど、死傷者の少なくて、都市全滅しちゃいましたーとならないとこが日本のより健全なYAジャンルかもね^^;
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ジャズとの付き合いが長くなる(=読み進めていく)と、なるほど彼女がなんだかんだで周りのひとに恵まれる理由がわかる。いいこ。これの前に『スタートボタンを押してください』所収の『ツウォリア』読んだときもおもったけど、ウィアーいいひとだよね…。根がすこやかでやさしい。
まあなんにせよ、おもしろかったです。
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この作者の前回の小説は男性でしたし、物語の性質上、今度も男性かなあと何となく思っていたらところがドッコイ、女性。それも飛びっきり跳ねっ返りのジャスミンという女性でした。
彼女(通称ジャズ)は、幼少の頃から地球の6分の一の重力しかない月で暮らしているので、地球ではもう暮らせない身体になっています。優秀な溶接工の父に何かと反抗的な行動をとっているものの、心の中では尊敬しています。地球からの密輸品などの運び屋、ポーターとして稼ぐ毎日ですが、なかなか目標の額まで貯まりません。そこへ、月では大物の実業家トロンドから、秘密裡の仕事を頼まれます。かなり危険を伴う非合法的な仕事です。彼女は高額な報酬に引き寄せられ思わず受けてしまうのですが…
火星の人では、陰謀などの人間臭さのないサバイバルな内容でしたが、今回は正反対の殺人も登場する陰謀渦巻くストーリーで、人間関係も良く書けていて作者の力量にびっくりです。物理学、化学など専門的な知識が満載で、その上ハードボイルド的要素の濃い場面で、ジャズが瞬時に決断する頭の回転の良さには、唯々呆気に取られるばかり…絶体絶命のピンチに手に汗握る後半のストーリーです。
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『火星の人』アンディ・ウィアーの第2作。観光を主産業とする月面都市を舞台に、元気なイスラム系ヒロインが暴れて、 いや痛快、爽やか。ふてくされ気味な彼女が能力とガッツ、そしで周囲の愛情・友情を利用しつつ助けられつつ、過去の傷を乗り越えていく姿はジュブナイルと呼んでもいいのでは。も少しアダルトだけどね。リズムよい翻訳も奏功。
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下巻も読了。後半ぐいぐい読まさるし、アマー…!(泣いた)
なんとなく最後にモヤモヤが残るのは、もともとそんなに強くない立場の主人公が序盤~中盤でさらに神経ギリギリまで追い詰められてくシーンがつらかったからです。もっと派手に幸せになったっていいんじゃん…?
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下巻読了。
上巻で主人公の雇い主だった実業家が殺害され、いくつかの謎が残されたまま下巻に進むが、予想外の展開もほとんどなく拍子抜け。
SF小説だから謎解きが主眼でないのはわかるが、もう少しひねった展開があって欲しかった。
この小説はアルテミスという架空の月面都市が主役であり、完全に映像化を前提にして書かれていると思う。それ故、月での物理現象や、装置、機材の説明がやたらと多い。
映画化されるのは作者として狙い通りだろうが、ストーリーがそれほど面白いものでは無いのが残念で、あまりヒットしない気がする。
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アンディ・ウィアーのアルテミスを読みました。
月面に建設された宇宙都市アルテミスで生活している少女ジャズことジャスミン・バシャラがヒロインの物語でした。
火星の人のマークと同じように、いろいろな障害にぶつかりながらもポジティブでへこたれない主人公が活躍します。
人類初の月面都市の成り立ちや経済自立の方法などが語られていて、それも面白く読みました。
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難しい化学的なお話や技術的なお話は置いておいて、実はたくさんの裏があるお話、という構成が面白かった。
物語の動き始めが遅く、月の生活紹介の場面が長かったけれど、後半の勢いはすごかった。