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SFであり、恋愛であり、人間くささを強く感じました。
ハッピーエンドでもないような、でもハッピーエンドのような。
トゥルーエンドのような。個人的にはちょっと寂しくなる作品。
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年がら年中(というか24時間365日)地球に流星が降り注いで災害を引き起こしている世界が舞台。
地球に近づく星を堕とすために造られた、対流星スナイパーの少女と、彼女の装備をメンテナンスする整備工が恋に落ちちゃって……ていうお話。
少女と整備工が給料日にバーでビールを飲みピザを食べる(キスもしちゃう♡)シーンがすごく好き(//∇//)
もちろん、ハードSFな要素も満載で、流星を迎撃するための高エネルギー兵器「トニトゥルス」やスナイパーたちが暮らす衛星軌道上の迎撃基地「軌道庭園」なんていうのも登場してきて萌えるんだけど、スナイパーは人造生命なんで人権がなく、でも、人間と結婚すれば人間になれるという設定が切ない( ; ; )
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星(隕石)を打ち落とすスナイパーと整備工との淡い恋。
ライトノベルのような初々しい恋愛とハードSFが絶妙に絡み合う。スナイパーは人工授精で生まれ、改造された目を持ち隕石撃墜に特化した人造人間という設定。
整備工は「森田式」と呼ばれる傑作眼球を作った元研究者で「森田式」を使う最後のスナイパーである彼女を守ろうとする。
守ること、其れはスナイパーを止めること。
しかし彼女にとっては死に等しいこと。
彼と彼女の葛藤がとても、とても切ない。
ラスト、二人は人と人との結びつき以上のものを選択してしまう。
すなわち「機械」と「整備工」。
う~ん。凄いエンディングだ。
これはハッピーエンド?それとも悲劇?
もしかして傑作なのでは?と思う此の一冊でした。
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星を打ち落とすスナイパーと整備士の話。 宇宙から隕石や人工衛星の残骸などが降る世界で、銃と脳を繋ぎ地球を守るスナイパー。主人公は星を愛し、撃ち落とすことを生きがいにし、いつか星に殺されたいと願っています。整備士とのビジネスライクな関係を続けつつ星を撃ち落とす生活に満足していました。そんな中、整備士の元妻が現れ少しずつ主人公の生活が変わり始めるのです。 どこまでも機能美に徹したスナイパーと人の愛を知った人間の側面にアイデンティティが揺れる作品です。美しい描写と繊細な心情が魅力的です。
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ボクは最期まで星を撃ち続けていたい。星を撃って、星に撃たれて、星と溶け合って、死にたい。だってそれが、愛するってことだろう。
(P.57)