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忽然と姿を消した家族、郵便局員の失踪、疑惑つきの大金、そして鳩の行方‥‥。多くのひとの運命を狂わせたあの日の邂逅が、たった一日の物語となって雪の夜に浮かびあがる。
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書き出しからどのような展開に進むのが見えなく、読み進めていくうちにこんな感じの本なのかと。話が前後しており面白いかどうかは評価が分かれると思う。
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いったい何がどうなってるかいるのか、展開が回りくどくよくわからない。それに合わせたように文章も回りくどく、登場人物が関係なさげに見えることをえんえんしゃべり続ける。ただこれはおそらく作者の計算であり、というのもこの前に読んだ「月の満ち欠け」はたいへん簡潔な文で書かれていた。現実に身の回りで起きる出来事はよくわからず、人間は回りくどく話すものなのだ。小説家が現実を文章におこすときに何が起きるのか。下巻が楽しみ。
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不気味な“鳩”が示すものとは?
→https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12379216140.html
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読みにくい!(笑)
話は前後するし
視点は変わるし
筆者の思考がああじゃないのこうじゃないの
理屈っぽいし
途中で
もっとわかりやすく書けないのかー!
っと暴れたくなった(笑)
が、終盤になって
おお〜っ!そう繋がるのかー
やっとすじが見えてきた
そうなると俄然下巻を読む気が湧いてきた
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この小説家はこの取り止めのない、つかみどころのないお話をどのように収束させるのだろうか。「鳩」の持つ意味は…?
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「私たちが生きていくあいだに、私たちの上にきみょうなでこごとがおこり、しかも、しばらくは、そのおこったことさえ気がつかないことがあります」
沼本店員が音読させられた(ことになっている)ピーターパンの一節のとおり、
2月28日にすべてのできごとは起こっていた。ことに、気づかないつくりになっているので、上巻はそこまで続きが気になったりしない。
が、晴山くんと幸地ななみのつながりが分かったあたりから急激に面白くなり、ぼんやり読んでいた当日の出来事をまた読みなおし、時系列で整理しはじめることに。
しかも、津田の書いたフィクションが、現実とごっちゃになって書かれる。
それは津田自身がちょいちょい読者に注意していたのに、本筋はそんなことないって思わされてるからなー。それは下巻ではっきりするのだが。
元・直木賞作家津田伸一が、小賢しい、もういっそ清々しい感じのクズで、
口癖らしい呼びかけの際の「な?」と窘められた際の「ほえ」がまた腹立つ(笑)
まさにヒモ人生を送るにふさわしい感性。
こいつに対して土壇場で優しく、かつ最後まで甘やかさない沼本店員が女性視点では気持ちの良いキャラクターである。
後の女性はなんだかんだ、おつむが弱いか情に弱いかで利用されてるもんな。
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佐藤正午の鳩の撃退法を読みました。
元直木賞作家の津田はいまは落ちぶれてしまい、デリヘルの女の子の送迎をしています。
性格がねじくれていて、軽佻浮薄で、小心者で、女好きのセックス下手と評される津田は偽札のトラブルに巻き込まれてしまいます。
津田と他の登場人物との掛け合いはそれなりに面白かったのですが、解決されていない謎がたくさん残っているのに、最後の謎解きがそこかよ、とツッコミたくなる物語でした。
今年読んだ本の中で一番残念な小説でした。
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19.02.16~03.08
時間があっちこっちに飛ぶので、それがリンクするまでちょっと大変だった。それでも佐藤正午の作風がしっかりと出ていて、読んでいて楽しかった
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ツイストしまくる筋運び、先の読めない展開、見事な伏線回収。
読んでいる間は、先を読みたいけど、終わって欲しくない感じで、心地よい読書体験だった。
ただ、主人公が女性に受け入れ辛いかも...
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【内容】
かつては直木賞も受賞した作家・津田伸一は、「女優倶楽部」の送迎ドライバーとして小さな街でその日暮らしを続けていた。そんな元作家のもとに三千万円を超える現金が転がりこんだが、喜びも束の間、思わぬ事実が判明する。―昨日あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ。偽札の出所を追っているのは警察だけではない。一年前に家族三人が失踪した事件をはじめ、街で起きた物騒な事件に必ず関わっている裏社会の“あのひと”も、その動向に目を光らせているという。小説名人・佐藤正午の名作中の名作。圧倒的評価を得た第六回山田風太郎賞受賞作。
【感想】
下巻を読み終えてから★評価をする予定。
文章が、新会話形式というか、
主体があっち行ったりこっち行ったりで正直分かり辛い。
でも、それが刺激的で、
登場人物の息遣いが聞こえてくるよう。
下巻も楽しみ。
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週末の一気読みで上巻読了。まだタイトルの鳩とのつながりは見えてこない。
「月の満ち欠け」同様、時系列と主体があちこちするので間を空けたくない。伏線がどこへ繋がってるのかが気になって一旦ここまで、と区切りをつけにくい文章。明日、図書館の閉館までに滑り込めることを祈るばかり。。。
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上下一括感想
下巻にて…
でも、いつ下巻を読むかは、
わかりません。
だって、
調子MAXのときの伊坂幸太郎と
ドロドロしたときの東野圭吾と
エッチなときの重松清が…
まるで多重人格を見ているようで…
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ちょっと変わった綴り方と、序盤は一見なんてことない出来事を、よくもまぁ、というくらい緻密に冗長に描いてくるので危うく挫折しかけそうになるが、それも後半へと繋がる重要な準備なので根気よく読みましょう。
段々と密度を増していく出来事たちと、登場人物のちょっとズレたような軽妙なやりとりに引き込まれて行きます。
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最初の頃は「あっ、失敗したかな」と思いました。
細かい部分を延々書いてて、話が全然前に進まない。
登場人物のつながりも意味不明だし、偽札と行方不明の関係もさっぱり。
これは結局、何が何だかわからぬままに終わるパターンか……と諦めていました。
だけど読み進めるうちに、徐々に明らかになっていくみんなのつながり。
お見事! と思いましたです。
偽札が話の主軸なのかと思ってたけどそうでもないのかな。
最後はどういう結末になるのか、気になってしょうがないです。