投稿元:
レビューを見る
いやー、もう、(6)も最高でした
どんくらい、最高だったのかと言うと、読んで終わってすぐに、感想を書いちゃって、その日にアップしちゃうくらいには最高です
普段は、読んでから最短でも一週間は、自分の中で寝かせた上で、感想を書かせてもらっているんですけど、クール教信者先生の作品に関しちゃ、我慢が出来なくなりますね
なので、ハッキリ言って、いつも以上に、感情任せのレビューとなってしまいますので、ご容赦ください、と先に言っておきます
しっかし、最高と讃えた手前、恥ずかしいんですが、どこが最高なのか、そこが上手く語れないんですよね
感情任せに書けばいいとは思う反面、クール教信者先生に読まれた時の事を考えると、恥ずかしくないものにせねば、って見栄も働いちゃいます
とんでもなく低い確率なのは、百どころか千、いえ、万も承知ですけど、絶対にない、とは言いきれないですからね
ともかく、色々な事に小さいながらも、ハッキリとした進展がある巻だった、と素直に感じます
まさ子の隠し事が発覚したり、めぐみが何気にマジメに悩んでみたり、しゅりが七種競技の大会に出場したり、と友情面だけでなく、しゅりと大谷の恋仲も、彼らなりのペースでゆっくり前進しています
何と言うのか、微笑ましい青春ドラマですよね、この『小森さんは断れない!』は
『小林さんちのメイドラゴン』のような、コメディとシリアスが見事な調和に到っているファンタジーでもなく、『ぱらのいあけ~じ』のように、業界の裏と闇をチラ見せするメタ感が特徴的な、ちょいエロでもないけど、この作品にしかない独特の深みがあるのは間違いありません
学生組らが真剣にアオハルしている一方で、そんな未熟な彼らを支えている大人サイドにも、しっかりと力が入っているのが、この『小森さんは断れない!』とクール教信者先生の特徴であるようにも感じました
ついに、顔見せに至ったしゅりの父・耕助さん。シンプルに人物像を説明するなら、しゅりとアミの父親で、アヤメさんの旦那さんだな、と納得できるような男性。つまり、大谷の義父になっても、何ら、違和感はないって事です
どちらにも負けないくらい、しゅりの事を大切に思っている男二人が会う日が楽しみなような、怖いような。きっと、『おじょじょじょ』のように、読み手に「グッ」を与えてくれる、良い展開にしてくれるでしょうね
しゅり達の担任・海藤先生も、結構、キャラとして立っています
あくまで、私個人の印象ですけど、教師らしくないからこそ信頼できる、そんな感じの先生ですね
何となく、モミや管理人の仲間なのかな、と思うような雰囲気を纏っているような気がするんですけど、さすがに、それは錯覚でしょうかね?
ともあれ、この海藤先生なら、しゅりらの葛藤、懊悩に的確な助言をしてくれそうです。教師に必要な要素ってのは、私にもよく判りませんけど、助言力の高さは必要な気がします
厳密に言えば、初登場ではないけど、野川先輩も、かなり特徴的なキャラです。やっぱり、彼女もクール教信者先生の作品らしい、キャラです
第一印象としては、良い先輩ってのは確かです。ただ、どことなく、何かを抱えているというか、心の中に闇がありそうだ、と感じてしまいました。もちろん、勘違いって可能性もありますけど、しゅりにグイグイ迫って仲良くなれる面を考えると、とんでもない個性があっても不思議ではないかな、と
親の敷いたレールを外れた事で、自分や友人と向き合え、人間として一皮剥けた山中の今後に関しても、気になりますね。一見すると、落ち着いたようだけど、彼のようなタイプは、ふとしたタイミングで暴発するからな。その時、誰が暴走した彼を止め、支えるのか、そこが楽しみな私は性格がきっと、歪んでるんでしょうね
まぁ、私の歪曲なんぞ、まさ子のお姉さんに比べたら、まだまだでしょう
ひねくれている彼女だからこそ、しゅりの善性と、それから生じる危うさを感じ取れるんですかね
そんな彼女としゅりの根っこには相似性がある、と感じているシキちゃん。当人は普通と思っているけど、意外にアブノーマル寄りなのかも知れません
次巻では、どんな青春ドラマが展開されるのか、楽しみで胸が膨らみます、さすがに、しゅりほどじゃないですけども
(7)では、いよいよ、しゅりと大谷はオトナになっちゃうんですかね
この台詞を引用に選んだのは、グッと来てしまったので。改めて、何が何でも、小説家としてプロデビューしたくなりました。多分、私はまだ、「小説家」って職業に手が届く位置にはいません。けど、歩みを止めたら、そこへも行けないですから、苦しい中にも楽しさを見出しながら歩き続けて、手が届く場所まで辿り着き、そっから、もう一踏ん張りして、掴みたいです。掴んだら掴んだで、それなりの苦労はあるんですけど、それも含めて、「悪くはない」と思うのが楽しみでしょうがないですね