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日本版ヘレンケラーとサリヴァン先生か。
原田マハの本って、朝ドラ向きだと思うのだけど。ただ、名前までオリジナルになぞらえるのは興ざめするのでもうやめてほしい、、、。
本当はもっと苦労があるだろうに。人とつながった瞬間って嬉しいよね。目も耳も不自由で、何を信用してよいのか不安ばかりだっただろうけど、安とキワに出逢えたことがれんにとっては一番の奇跡なんだろうな。
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ちょうど友人と、障害のある人の生き方について話をしたところだったので、何気なく手に取ったこの本に強い縁を感じました。
物語はもちろんフィクションですが、ヘレンケラーとサリバン先生の物語を模して、舞台を明治の津軽地方に、そして津軽地方ならではのボサマやイタコといった人たちとの交流が出てきます。
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原田マハ大好きなので、即購入。
今回はなんと、サリヴァン先生とかヘレン・ケラーの話をベースとしたストーリー。
自身も弱視ながら、アメリカ留学から戻った安。彼女が青森の名家に生まれながらも、病のため目が見えず、耳も聞こえず、話すことも出来なくなった少女・れんの教育を任される。家族も手がつけられなかったれんに、安が情熱と愛情で、言葉を教えていく……。
ベースがヘレン・ケラーだから、当然先のストーリーがわかる。わかるにも拘らず、グッとくるのが原田マハのすごいところだなー。
そして人間国宝のくだり、もしや本当なのかと思って「人間国宝、第一号」でググってしまった。
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さすが原田マハ、といったかんじ。
奇跡の人。これをフィクションとしてこんな風に書けるのものなのか、と。
三重苦のれんと彼女を導く安の壮絶な戦いはほんとにエネルギーをもっていかれた。
言葉は何のためにあるのか。伝えるためだ。それをついつい忘れてしまいそうになるけれど、言葉を使える尊さをいつまでも忘れずにいたいものです。
ありがとう、大好きよ。れんが最後にキワに贈った言葉についつい泣けてしまうんですよ。そんなありふれた言葉を知っているなら、使えるのなら、躊躇ってたらだめだよなぁ。
そして安の奇跡の人っぷりが素晴らしい。奇跡の人ってヘレンケラーではなくサリヴァンのことなんだよね。ほんと奇跡の人だわ。
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フィクションなのだけれど、どんどん引き込まれて行って、まるで目の前の出来事のようなリアルさを感じながら読み進めていた。れんは安と出会えて本当に良かったと思う。この出会いがなかったらと思うと…。ヘレンケラーの話がベースなのだろうけど、しっかり原田さんの作品になっていると思う。読むことが出来て良かった。
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弱視の家庭教師 去場 安、生徒は三重苦の少女 介良 れん。
東京での安の生い立ち生活に対して、青森でのれんの生い立ち生活が違いすぎる。同じ日本とは思えない状況は、今でもあるのかもしれない。
少女の目が人として開くことを信じ続ける安は輝いている。もうこれで十分という親の気持ちも分かるけれど、その先を目指そうとする安の心の強いこと。
古い友との最後の場面には静かな感動がわいてきました。
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和製ヘレンケラー。
あらすじ(背表紙より)
アメリカ留学帰りの去場安のもとに、伊藤博文から手紙が届いた。「盲目で、耳が聞こえず、口も利けない少女」が青森県弘前の名家にいるという。明治二十年、教育係として招かれた安はその少女、介良れんに出会った。使用人たちに「けものの子」のように扱われ、暗い蔵に閉じ込められていたが、れんは強烈な光を放っていた。彼女に眠っている才能を開花させるため、二人の長い闘いが始まった―。著者渾身の感動傑作!
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まさにヘレンケラー。
最後の70年経ってのありがとうを伝えたい が、
もう心に響きすぎて、たまらない。
時に時間というものは、残酷でもあるが、
幸福な時もあるものだ。
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すごくよかった。
ヘレンケラーの日本版ということだが、違った物語として読むこともできた。
去場安という女性の強さが素敵だった。
私もそんな強い女性、信じることができる女性になりたいと思った。
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和製サリバン先生とヘレン・ケラー。
言葉や常識を知らない相手をちゃんと人として扱う大変さが心にしみる。
歴史上の人物ではヘレン・ケラーが主役だけど、サリバン先生がメインになると、全く別の物語のよう。
それでも信念のままに動く彼女の強さにあっと思わせられる。
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2018006
舞台は津軽地方。身分社会が色濃く残る明治時代に生まれた6歳の少女のれん。見えず、聴こえず、話せずの三重苦を背負う彼女を一人前の女性にしようと奮闘する案先生。彼女もまた、目が見えなくなる過程にある。そんなふたりの女性を軸にした日本版ヘレン・ケラーのストーリー。
ひとは皆平等なんて嘘。目の見えない人、耳の聞こえない人、話せない人。様々な身体的特徴を受け入れる事から平等と言う意識は生まれるべきだと。
言葉といっても色々な形があります。日本語、英語もあれば、手話、点字もあります。言葉は自分の意見や意思を表す手段にすぎない。そんな当たり前が実はものすごい奇跡なんだと思います。
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かの有名なヘレン・ケラーとアン・サリヴァンの物語を、青森県津軽を舞台に置き換え、独自のエピソードを追加しながら語られているのが、原田マハ「奇跡の人」だ。
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教師役の去場安(さりば・あん)は、とあるきっかけから、津軽の裕福な家庭に生まれた三重苦の娘・れんを教育し、人間らしく成長させるという、長く壮絶な闘いに取り組む事となる。
れんの持つ可能性をひたすらに信じ、時には厳しく、しかし確かな愛情を持って、教育し続ける安。彼女こそが不可能を可能にする「奇跡の人 - The Miracle Worker」。
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原田マハの作品は本作で二作目だけれど、登場人物の心情の描き方やストーリー構成が上手で、いつも一気に読み進めてしまう。これはぜひ映像化してほしい。
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日本版ヘレン・ケラー物語。明治時代の青森が舞台となれば、三重苦の障がいのある女性が本家本元のヘレン・ケラーより生きにくいことは容易に想像できる。
親からも諦め、見放されていたれんを、人間らしく生きられるよう、根気よく導く家庭教師の安。
その教育の初期に出合い、供に学んだキワとは言葉もうまく交わせないうちに離れてしまうが、70年もの間二人はずっと互いを想い合っていた。。
一気に読んでしまいましたが、
電車で読むとキケンな(涙が止まらないし、降りるべき駅を通りすぎちゃう・・
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奇跡の物語だ。子供の可能性を信じるって大事なことはなんだな。あと、諦めないこと。誰かのために、自分の知識や感性を生かせるって人生の喜びなのだろう。私には何ができるか、じっくり考えてみたい。
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原田マハさんにハマり始めて2冊目。
はあ、やっぱり原田マハの描く小説が大好きだ。
言葉は大切にしよう。ついつい当たり前だと思ってるけど、もっと感謝しよう。まだまだ、もっともっと、吸収して、生きていこう。過ごしていこう。
何度も目頭が熱くなるシーンがあった。安の信じる気持ちの強さと、ぜったいに揺らがない心の強さに、すごく勇気づけられて、そしてハッとさせられた。