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孫のミヤにパソコンを教えてもらいながら自分の祖先を調べることにしたマイケル。手に入れたひいひいひいひいひいおじいさんの遺言書は、一匹のオオカミと生きる少年のたくましい姿がありました。
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2018年度全国読書感想文コンクール課題図書 小学校高学年の部
マイケル・モーパーゴの作品は全てを読んでいないが、史実を元にしたり、社会問題をテーマにした創作物語が多いようです。いくつか読んだものは、私が大人目線だからか、どうも真実味に欠ける気がしてお話の中に没頭できなかったのですが、これは面白かった。
両親を亡くし、おじさんに引き取られるが辛い毎日を送っていた少年が主人公。12歳で家を飛び出し、森の中で彷徨い、村や街でも盗みをしながら飢えては何でも食べて逃げていく。死を覚悟した時、子どもを望んでいた夫婦に出会い、真の愛情を注いでもらい幸せな時を過ごす。しかし、それも長くは続かない。兵士として父と戦争へ行くが、散々な結果になり、再び追われて逃げ彷徨う日々、そんな時、最後のオオカミと運命の出会いをする。血の繋がった伯父さんには酷い仕打ちをされていたが、他人であっても我が子同然の愛情をくれた夫婦、そして、尊い意思を貫く船長と出会ってこそ生き延びる事が出来たが、彼らの言動に小学生でも心を動かされるのではないだろうか。ただ、導入の孫と祖父の関わりには、根拠が足りないというか、納得感が薄かったのだが、物語の本筋ではないのでそれ程気にならないかもしれない。
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マイケル・マクロードはインフルエンザから肺炎にかかり、何週間もアパートにひきこもることになった。孫娘のミヤがマイケルにパソコンの使い方を教えてくれ、はじめは嫌いだったパソコンが楽しくなってきた。
そしてインターネットで自分の家系を調べてみるうちに、遠い親戚からメールが届いた。ひいひいひいひいひい(ひいが5回)おじいさんのロビー・マクロードが残したという遺言書を見せてもらうこととなった。
それは、「最後のオオカミ」と題された回顧録だった。
1688年の名誉革命でスチュアート家最後の王ジェイムズ2世は、イングランドから王位を取り上げられフランスに亡命する。その後1745年に彼の孫であるボニー・プリンス・チャーリーが王位を奪い返そうとフランスから故郷に戻ってくる。
そんな時代に行き、ボニー・プリンス・チャーリーの戦いに参加し、敗れ、アメリカに渡ったひいひいひいひいひいおじいちゃん。
その傍には最後のオオカミの子ども(チャーリーと名付けた)がいつも一緒にいた。
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モーパーゴの作品なので期待して読みましたが、「戦火の馬」と比べるともう一つハラハラドキドキや、感動がありませんでした
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中学年向きの児童小説。
安静中のマイケル・マクロードは
14歳の孫娘・ミヤからパソコンの使い方を教えてもらう。
入院中のたっぷりある時間をつかって
自分の家系をさかのぼる。
そして、
ひいひいひいひいひいおじいちゃんの少年ロビーの話が始まる。
ロビーとオオカミの別れのシーンがとても美しかった。
船長がよかった、
船長と出会って生き延びたから孫のミヤがいるんだよねぇ。
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2018年小学校中学年向きの課題図書ですが、3、4年生が面白がって読むような本ではないような。。
でも自分のルーツって、、と、たどってみたい気持ちにはなるかな。
オオカミって、特別な、神聖なイメージがあって、「最後のオオカミ」という題名に興味が持てました。
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戦争中の中山に住む一人の少年と、オオカミの物語です。少年は小さい頃に山に捨てられ、ひとりぼっちでしたが、山に住む、親切な家族に出会います。大切に育てられましたが、しばらくすると義父は兵隊で亡くなり、出会ってから数年後、義母も病気で亡くなってしまいます。ひとりぼっちとなった少年はそのオオカミと出会い、また、親切な人とも出会い、さまざまな冒険をしていきます。そんな主人公の少年の逞しさに心を打たれました。
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戦争により迫害されスコットランドからアメリカへと渡った少年とオオカミの物語。
欧米作品ではオオカミが様々な役割を果たします。ここでは唯一の友として、出会い共に進み別れる。
歴史を背景に壮大な物語がコンパクトにまとめられています。
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オオカミの絶滅とかスケールが大きい話だと思ったら、違った。
一人の人のお話が、遺言の形で書いてあった。
主人公は最初以外は他の人に支えられていた。
感動するお話だった。
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戦争を生きのびた少年・ロビーは、残忍なイギリス軍に追われる。一方、狩りで殺されたオオカミには子供がいて…。孤児であり逃亡者であるという運命で結ばれた、オオカミと少年の友情と別れの物語。
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先祖がたどった足跡を
知りたい。
淡々と語られる物語は
注意深く観察すると、
幸運ともいえる数々の
奇蹟に満ちてる。
人の一生とはそうした
もので、
先祖代々連綿と連なる
それら奇蹟の先に、
現在の私が居ることを
想えば、
ささいなことで卑屈に
なってる場合ではない。