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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界観がとても好きな作品でした。時代設定も好みの時代でしたし、話の映像が自然と浮かんできて、一気に読めました。
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うーん、とても良かったし楽しめたのだけどちょっと評価に迷うなぁ。
著者の前作のシリーズが良かったので読んでみた。
ラノベっぽいから読みやすいというのもあり、すいすいと読み進められるけど、ところどころわかりにくく微妙だった。
透子がいかにも宮様で、世間知らずな皇女さまという設定や義満の他の登場人物の設定も細やかで良かった。
前半とても良かったのに、単体で終わってしまうせいか後半がやけに尻つぼみでちょっと残念だったなぁ。
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同作者の「鎌倉香房メモリーズ」が面白かったので、こちらも読んでみました。思ったよりラノベっぽいというか、とっかかり易い文体。キャラそれぞれの持ち味も好きな感じです。これ一冊で完結できてますが、できればその後のエピソードも読みたいものです。
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面白かった。個人的には、殆どの登場人物の矜恃が描かれていたこともあるし、主人公の兄についてももっと描写が欲しかったかも。
鬼夜叉(世阿弥)のことばは至言。
「生きることが苦しくて、かなしくて、それでも愛しくて、大切で、そんな心をどうにか伝えたいと思うから詞にして、謡って、どうしても言葉にならない心を舞うんだ」(p226)
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冒頭の数頁までは室町時代に舞台を借りたライトノベル調の内容が展開されるのかと思ったが、いい意味で予感が外れた。特に中盤以降、犬夜叉(世阿弥)や義満、楠木正儀などの登場人物たちが主人公のおてんば皇女・透子に対して語る内容は、南北朝末期の二朝の対立や陰謀渦巻く幕府の内情、民衆文化の盛り上がりなど、当時の世相を踏まえよく練られているように思う。
北方謙三の楠木正成、北畠顕家(破軍の星)、懐良親王(武王の門)を読んだ後に本作を読んだことで、南北朝時代のおおまかな展開を最初からほぼ最後まで追うことができ、1本の糸がつながったような印象。そして南朝びいきになった(笑)
カバーの可愛いイラストからライトな内容を期待した人は、逆に歴史面でディープすぎて読みづらい部分があるかも。
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向こう見ず、無鉄砲な皇女ヒロインの
キャラと、オレ様義満が意外に面白い。
能役者、スーパーマン過ぎだろうという
ツッコミはありつつ。
能の井筒がいい感じでつかわれている。
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日本史の中で室町時代ほどつまらない時代は無いとおもっていたが(失礼)、読み始めたらぐいぐいと引き込まれる。
鬼夜叉も透子も一生懸命で本当に可愛らしく、二人の先はとても簡単ではないけれども応援せずにはいられない、そんな素敵な小説でした。
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ジュンク堂の店頭で見つけて立ち読みしたら面白かったのでそのまま電子で買ってカフェで読んだ。いい感じだった。ラノベっぽいけど。
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2018/11/26
910||アベ (3階文庫)
京と吉野に二人の帝、南北朝時代。それぞれ対立し混迷する中で、南朝の皇女・透子は、北朝に寝返った武士を連れ戻すべく無謀にも京へ乗り込む。
本来なら御簾の内から出るはずもない世間知らずの姫君、人買いにさらわれたところを、あろうことか宿敵・北朝の足利義満に助けられ…。
時代小説でも珍しい、室町時代を舞台にした小説です。歴史に疎いし・・・と敬遠しがちでも、これなら読めるはず。
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室町時代初期、南北朝の争いを描いた作品。
今まで、読んでいない時代の作品なので、時代背景含めて非常に楽しめました。
足利義満がこれほど魅力的に描かれる作品はないんじゃないでしょうか。
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『なんて素敵にジャパネスク』を愛読した者としては似たテイストの作品で、ある種の懐かしさを感じながら読み進めた。
背後の歴史的背景を踏まえつつ北朝・南朝方の登場人物がそれぞれ丁寧に描かれており、彼らの信念や想いもきちんと伝わってくるため、皇女が吉野を抜け出して敵地の都に単身乗り込むというラノベ展開ではあるけれど、大人でもエンタテイメントとしてそれなりに楽しく読み進められると思う。
どちらかが絶対的な悪というわけではなく、北朝・南朝共にそれぞれの立場・信念・事情があり、その中でそれぞれが精一杯己の信じるものに従って行く。その過程で多くの人が争い、そしてそれが生み出す悲劇を主人公の皇女は目の当たりにして心を痛めるのだけれど、それってこの世界が正に今もって直面し続ける問題なわけで、そういう意味でこの綺麗事なラストも簡単に批判してはいけない時代になってきているのではないかとなんとなく感じてみた。
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自他ともに認める歴史好きだが、今まで室町時代にはほとんど興味がなかった。
が!それもこれも、室町時代というのは、ほかの時代に比べて特に「女子」の存在が希薄だからではないか?ということに、この本を読んで気付いた次第。(教科書に出てくる唯一の女性は、日野富子・笑)
姫さま一人の登場で、むさくるしい(?)男たちのイメージだった室町時代が、一気に華やぐ。
まっすぐな姫さまに、イケメンぞろいの武士たち。
ストーリーはラノベの王道。文章もスピード感があって上手い。
久々に、面白い歴史ものを読んだ!
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後村上帝崩御後、細川頼之を介して、楠木正儀が北朝方へ出奔…までは史実通り。そこへ(妾腹とはいえ)後村上帝の皇女が、吉野から北朝の支配する京都まで乗り込んで来る…にはアングリしたけど。
まあでも、「ザ・王者」の足利義満はこんなモンとして、「しなやかで動じない美形枠」の観阿弥と「クソ真面目な忠義者」正儀は対照的な従兄弟同士で、まだまだ幼い鬼夜叉時代の世阿弥は健気。
更に(個人的に)中々馴染めない細川頼之と斯波義将が、それぞれ義満の「パパ枠」と「幼馴染枠」…みたいな分かりやすいキャラクタを貰ってて、随分と助かった。
確かに、戦国の世の足音が近づいてきていたこの時代に、その到来を百年遅らせたのは足利義満その人かも。尤も後に続いた孫息子たちがアレじゃあねえ。
宗良親王のような、少年期から老年期まで全国で足利と戦い続けた皇子の存在を知ることができて良かった。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2018/03/post-34c2.html
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中学生の娘のためにジャケ買いしたのに、本人よりも私がハマり、後半は泣きながら一気読みしてしまいました。
自分の受験生の頃の微かな記憶をたどりながら、南北朝時代がこんなに面白いとは…。また主人公をはじめ、吉満、鬼夜叉、正儀などキャラ立てが秀逸。
どなたかが書いていましたが、コバルト文庫、氷室冴子の名作を思い出させる文章で、非常に読みやすいです。そして泣ける(笑)
続編があるなら読みたい、室町時代をもう少し深掘りして学び直したい、久々にそう思えました。この作者の他の本も読んでみよう…!