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3.5
上巻の期待感からすると尻すぼみの感。
「驚愕の」と謳った人類の行く末は、かなり平凡なもので「あら?」という感じだし、カーシュ殺害の首謀者も予想通りだった。
サグラダファミリア、もう一度行きたくなったのと、エル・エスコリアル、是非観てみたい。
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結局今回ラングドンが解いた謎はパスワードとウィンストンの居場所ぐらい。
いつものように謎を解いて、解いて、歴史の深いところに迫っていく感がなかった。
カーシュの理論も今一つだったし、暗殺の結末も予想通り、唯一予想外だったのは王宮の対応の理由だが、無理やり話を混乱するため感が否めない。
さすがにネタ切れ?
次作に期待。
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生命の誕生の理由、エネルギーを拡散せよという宇宙の物理法則に従っているだけだという仮説を読んだときに理屈として、感情として、どのように受け入れるのか、逆に否定するのかという自分の状態を客観視するという体験が貴重だった。この本の舞台をスペインにしているというのがポイント。コペルニクスやダーウィンなどの現代科学が戦ってきた伝統的な強い一神教とのせめぎあいが物語を劇的にしている。しかし、この舞台が日本であったらどうだろう。もしくは中国でもいい。多分、死人がでるほどの宗教vs新説科学という葛藤もサスペンスも生まれそうにない。日本人や中国人は、ほーそうかもしれんなーとはなるが、神への冒涜であるとはならない。自分は人間を遥かに超えた神的な何かが自然全てに宿っていて人間もその自然のひとつだろうという考えが誰から教えてられたのか分からないけど身に馴染んでいる。神がいてほしい人間によって神は存在しているという感覚。その神は人間のような姿をとることもあるし、違うこともある。そんなゆるさが、もしかするとこれからの科学にとってアドバンテージになる気がする。神がつくり賜いし人間を、遺伝子操作やAiで変えてしまうことの罪悪感がほとんどない東アジアの未開の住人である日本人や中国人が何をやらかすのかワクワクもするし、おそろしくもある。鎖国や文化大革命によって強い宗教を持たなかった僕ら。それと同じく多神教のヒンズー教。案外未来は期待できるかも。
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むむ、面白かったは面白かったのだが、いつものようなどんでん返しがなく、途中から結末が読めてしまった…星4つ。スペイン行く前に読めて良かった。
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拍子抜け、と言うと言葉が悪いだろうか。
ラングドンシリーズのお家芸である、次々と襲いかかる危機と、紋章学始め様々な学問から紐解かれる謎解き、という二大要素が今回は薄く感じた。そして、解消されていない大きな伏線も気になる(ワシの読み込みが足りないのかもしれないが)。
今回はスペインを舞台に、人工知能が物語のキー。シンギュラリティを迎えた時の宗教と科学がどうなるかの展開は、ありがちなフレームながら一歩進めて描かれてはおり、その命題への自身の思考が深まったのは良かった。
芸術描写は見事で、各舞台を旅したい。
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パスワードを解明やカーシュのプレゼンなどはダンブラウン節でとても面白いが、殺人事件ミステリ的には上巻の後半で読めてしまうものに、どんでん返しもなくするりといきました。ただ、スペイン国王とビショップバルデスピーノのゲイ関係には驚いた。こんな設定にして大丈夫なのか。スペイン王家の事はほとんど知らないのでなんとも言えんが、コチコチのローマンカソリックとちがったっけ???ま、ともかく国王とビショップがプラトニックゲイ関係で未来の王太子妃が生殖機能不全、2050年にはポストウィンストンが地球を支配すると、色々と本当に考えさせてくれる楽しい小説でした。高田崇史本などと同じく薀蓄旅情ミステリのカテゴリーにふさわしいですな。そういえば下巻の最後に出てきたフェデックスのロゴ、矢印が入っているのは結構有名なんで誰でも知ってる話ですが、ネズミー時計をつけたラングドンがドヤな感じで語るのが妙にカワイイです。やっぱりジェームスボンド大学教授版のイメージなのでできたらトムではなくてキュートセクシー系でなおかつ賢そうな顔の柔らかいスイマー系筋肉質40代前半に演じてもらいたい。
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面白かった。中盤はカーシュの講義を聞いてるような気分になりました。人間はどこに行くのか、その通りかもと思わせる説得力があります。また、後半畳み掛けるように表れる真実のあれこれ。ウィンストン、あなたはすごいですね。それにしてもスペイン王室はこれはOKなんですかね。心配になるほどです。むかしのぼったサグラダファミリアの階段を思い出し、ラングドンじゃなくてもクラクラしました。
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カーシュ暗殺にスペイン王室が絡んでいるかもしれない疑惑を持ちつつ、暗殺者から逃げながら謎を解くラングドン教授と美術館長のアンブラ。
ネタバレしたくないので、何も書けないが、後半でスピーディにいろいろな謎が解明されていくが、びっくりの連続。
「オリジン」の答えが希望があるようで怖い感じもする。
人によってどっちにも取れるような答えではないだろうか。
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あらすじ
亡くなったカーシュの発見を発表するには、47文字のコードが必要だった。その手がかりとなる本が、サグラダファミリアにあると考え、ダングドンとアンブラは向かう。しかし、暗殺者アビラも追ってきていた。
相変わらずスケールの大きな作品。スペインの名所をあちこちと周り、謎を解いていく。今回はAIも巨大コンピュータもあるし、映画化したらめっちゃ面白そう。懸念していたカーシュの発見も、希望的な将来予想だったし、読んだ後なんか幸せになれる。旅気分も味わえるし。
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大筋は変わらないのですが、今までの作品のように、多くの遺跡を巡っていくという展開とは少し違いました
ラングドンが象徴学者として力を発揮する場面も少なめで、この辺に物足りなさを感じます
かわりにもう一つの筋が用意されていますが、その結末も日本人には「なんだそんなこと」といった感じです
前半をたっぷり使って引っぱられた末、解かれたオリジンの答えに納得できるかは、人によるところでしょう
ただ、ラングドンを通して語られる作者の答えは違うようです
「天使と悪魔」に通じるところですね
真犯人については、予想できてしまいます
SFではよく扱われるものですが、本書では割とあっさりとした扱いです
もっと、いろいろ煽ることも出来たと思えます
突拍子もない展開が作者の持ち味だと思うのですが、挑戦的なテーマの割に、全体的に今までの作品ほどではないかなという感じです
ただ、取材力は相変わらずすごいですね
個人的には宗教の存在意義は「救済」にある(自身が必要としなくても、必要とする人が世界には多くいることは理解できる)と考えています
その一方、世の中で一番恐ろしいのは「信心」だとも思っていて、本書で言うところの本当に存在するかしないかという問題が重要だとは思えないというズレが、こういう評価になるのかなと思います
しかし、そういったことを考えさせてくれ、長々とレビューを書かせてしまう作品とも、言えるのかもしれません
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暗殺者に追われつつ、ウィンストンの力を借りてパスワードを追い求めるラングドン。一方でネット上で暗躍する謎の情報提供者に振り回されるスペイン王宮。まったく見えない黒幕の影にどきどきさせられ、上巻から引き続き一気読みでした。サグラダ・ファミリアでの対決も緊迫感たっぷりです。
そしてたどり着いた最大の謎の答え。日本人としてはあまり宗教観が強くないこともあって、さほど違和感を覚えはしないのですが。それでも壮大な謎には瞠目させられます。宗教と科学は必ずしも対立しなくてもいいと思うのですけど。人類の未来に希望があればいいなあ、と思うことしきり。
そして一連の事件の黒幕には愕然。これはないと思ってたんだけど。いや、でもありうるかなあ……。個人的にはバルデスピーノ司教の秘密がなんとも切なくて印象的でした。そういうことだったのか。
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なんて恐ろしいAI。そしてスペイン国王たちの愛の形が衝撃的であり感動的だった。(そういうことですよね?)
スペインへ行きたい。サグラタ・ファミリアをこの目で見てみたいものです。
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生命の起源と運命をめぐる宗教と科学の対立が今作のテーマとなっている。興味深いテーマではあるが、非キリスト教文化圏ではこのテーマの「重さ」のようなものはあまりピンとこないのかもしれない。これまでのシリーズよりも暗号解読などはあまり出てこない。シリーズ通して、題材はいつも面白いが、ヒロイン的美女の存在や主人公であるラングドンの「自分に酔ってる感じ」だけは受け入れられない(が新作が出る度についつい読んでしまう)。
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今作もまた、ドキドキハラハラしながら楽しく読めました。
今までずっとルネサンス期の絵画に着目されていたけれども、AIなどの発展に伴い、作品も近現代美術のものが出てきたり、と時代の変化を感じました。
相変わらずあらゆる登場人物に猜疑心が募り、結局はラングドン教授と一緒になってまさか、の展開でした。ある意味では、やっぱりそうだったのか、という結末。
ちょっとダヴィンチコードに近いかなと…
ただのサスペンスではなく、ストーリーの通り、今後の世界を示唆するものでもあり、これがダン・ブラウンさんの今後への展望なのかなと思いました。
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下巻に入ってから少しスピード感が鈍ったかな。黒幕も早い段階で分かってしまった。でも映画になったら、観に行くなあ。