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幼い頃誘拐された女子高生が再び何者かに連れ去られる。最初の事件から12年後の「被害者」と「加害者」の事件の真相とは。急展開するラストに驚愕するサスペンス・ミステリー。
過去の事件の衝撃度に比べると、新たに起こった事件の偶発性も必然性も認められない。サスペンスとしては面白いが、登場人物の誰一人として好意を持てないので気持ちが乗らなかった。途中、マンガオタク的なシーンが登場したところで興醒め。
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かつて誘拐(故意ではなかったが)の被害者だった少女が、またも誘拐の被害に遭う。
現実的にはまあ、あり得ない設定に興味を惹かれ、頁をめくる。
囲われた場所から何とか脱出しようと試みる少女(一度目の事件でほぼ視力を失っている)の懸命な試みに、何とか頑張れと、つい感情移入して,頁をめくってしまう。
解説によると、著者は動機やトリックから「逆算」して物語を作るのだそうだ。筋書きの破綻のなさに、なるほどと納得。
しかしこの場合の、犯行の動機と、犯人の過酷なまでの被害者への危害に、必然が無いように思う。そこまでするかと、違和感を抱いてしまうのは、読み手ばかりではないだろう。
もちろん、それでこの作品の価値がマイナスになるということではないが。
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最初の偶然が、そもそもないなと思ってしまったので、
最後まで読んでも、なんか納得いかないなと思いました。
でも、よかったのは、優奈ちゃんの成長の部分。
守ってもらえてたのに気づいて変わろうとしたところ。
ここだけ、妙に感情がリアルだなと思いました。
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最後、成長したんだけどそれだけではなくて悲しい関係性が露に。もうそこには戻れないし。
誘拐の理由が純粋で、でも欠落してる常識があいまって狂気。
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事件の動機が辛すぎる。そんなん全員不幸になる未来しかないのに。
そんな中で愛子の成長が救いだった。あんな怖い思いをしたのに、繭から出て行こうとする強さが救いだ。
2019.6.20
95
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そもそも最初の誘拐事件に関しては、迷子の子に善意で声を掛けた結果、うっかり家まで連れ帰ってしまっただけのことだったので、落ち着いて対処していればそこまでのオオゴトにはならなかったように思うのだけど、人間、動転しているとことごとく間違った選択をしてドツボに嵌ってしまうこともある、ということ。なのだろうか。それにしても誘拐を偽装したのは本当に拙かったと思うけれど。
優奈の、叶わないと悟っているから夢をあきらめるのではなく、夢に向かうことができない理由を探して言い訳にしようとしている姿勢はなんとなく理解できたのだけど、「誘拐事件の加害者の娘」として、どういう目に晒されながら生きてきたのか、という面がほとんど描かれなかったのがちょっと物足りなかったかな。
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ミステリーよりはサスペンス?
でも最後、犯人が明かされていく感じはページをめくる手が止まらなくて一気に読んだ。
陽介、麻紀美、愛子の親子のその後もう少し描いて欲しかったなって思いました。
陽介と麻紀美の関係の修復は描かれてないなーって。
結局、この2人は破綻したのかそうではないのかモヤっとした感じで終わっちゃったのがちょっと残念。
私が読み解けてないだけ?
加害者側のちょっと希望を持たせたラストはわりと好きだけどね
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とても読みやすい文章で、他の作品も読んでみたいと思った。
犯人の動機はなるほどな、と思ったものの、この人そのあとどうするつもりだったんだろう?考えてなかったのかな。
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この人の本は割と全部似たようなテーマだけど、毎回楽しく読めます。一度読んだだけでは、ん?となってしまい、何度か読みました。理解すると、あ、凄いとなります。
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誘拐された事になってしまった少女は、偶然に失明してしまう。
そして12年後、今度はきちんと誘拐されてしまう。
最初は偶発的に、でしたが、12年後の誘拐。
何が目的? というのもありますが
重要参考人は行方知れず。
その夫はぼんやりとしているというか、淡々としすぎていて
けれどこういう人物、のように周囲に語られているので
そこまでの違和感はなし、という感じです。
それが読み進めていくと、まったくの違和感なく
このためか、という納得の方が強くなりました。
この夫婦はちょっと変と言うか、確かにいびつな感じがします。
しかし誘拐された少女。
必死になって考えたのも、場所が場所だったのも
良かったかと。
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なんとも救われない話。
意図しないできごとから始まって
こんなにも悪い意味で広がってしまうとは。
救いは愛子がよくできた子すぎること。
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幼い頃、偶発的に起きた誘拐事件の被害者が12年後に再度、誘拐される。
一方、突然、失踪した妻を探していた人気漫画家は妻を必死で探す。
妻を探す中、妻がかつての誘拐事件の加害者の娘であったことがわかる。
12年を経て起きた被害者と加害者のそれぞれの事件が交差する。
偶然か必然か‥ラストの急展開はさすが!
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ナイーブな人の話だなーと思った。
その人のせいで夢を諦めたくても諦められない、というのは私は経験したことないけど(平凡な人間だから)、辛いものだろうな。
期待されすぎて、それに応えなきゃって思うのもきついもんね。
だけど礼遠、ナイーブ坊ちゃんで優しい人なのかな、と思ってたのにそれはダメだろ。
自分のためにほかの人を不幸にすんな。
あと、せっかくビンゴしたのに何にももらえないなんて、子供にはかわいそうすぎるよ、と思った(笑)
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トリックや謎に関しては引き込まれるように面白い作りでした。
途中途中で既視感があったりで推理したくなるような場面が楽しかった。
ただ、シンプルに長くて読むのが疲れた。
1部伏線らしきものがあったけど、回収されずに終わって謎のままでした。
ミステリーの話の中でも夢のテーマにしてる点は共感する部分も多く、ストーリーとは別に面白かった。
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芦沢央さん、2戦目、ファイト!カーン。私の中でイヤミスの女王、今回もどんでん返しを期待!1度目の連れ去り事件で愛子が失明する。犯人は親子(母娘)であり、愛子を自宅へ連れて行き階段から落としてしまった。12年後、犯人は先ほどの犯人の娘の旦那、失踪した娘を警察に探してもらうために愛子を連れ去る。今回の話しは未成熟な親に育てられた不幸な子どもの物語で、連れ去る設定には相当無理があったかな。2回の連れ去り事件で愛子の成長が垣間見えた部分もありましたが、それ以外はハートをキックしなかった。0勝1敗1引き分け。