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石黒氏の特異な研究のみならず、本人はどのように特異な人物であるかも知れます。
氏の味覚や服装などの卑近な話題から、人間やロボットの未来に至る話題まで。それらについてをインタビュー形式で語っています。
人間とロボットの境界線を限りなくなくそうとする一方で、これまで太宰治の作品を何度も読んだというのは意外でした。人間の内面を吐露するような文体の作家に、ロボット研究者が敬愛する――やはり石黒氏は特異な人物です。
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石黒浩さんによる、インタビュー形式の本。インタビュー形式とまえがきに書いてないから、ちょっと驚いた。
突拍子な質問にも、長々と意見がいえるところがすごい。自作自演のインタビュー形式の本かと思ってしまうぐらい(もしかしてそうなのかな? と思ったけど、そんなことはどこにも書いてなかったから多分、違う)。
なお、石黒さんはプッチンプリンよりおいしいプリンを食べたことがないらしい。最近食べてないけど、あれってそんなおいしかったっけ。こないだセブンイレブンで買って食べたエグロワイヤルのプリンは本当に美味しかったと思うけど。
自分が作った自分の顔のドローンに似せるように、ときどき整形しているという話には驚いた。なぜなら、ロボットを今の顔にあわせて作り変えるより、整形手術のほうが安いかららしい。その行動には驚いた。
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ロボットについて考える時、人間について考える事は必須なのだと知らされた。哲学的な内容も。石黒先生、とても面白い人なんだなあ。
仕事について、人生について、アイデンティティについて、人類の遠い未来について。なるほど〜、こう考えるのかあと思わせられる箇所が多かった。整形の話は意外たが、理にかなっていて納得。
たまたま読んだ石黒先生の記事がおもしろかったので著書を読んでみたが、やはり当たりだった!
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話を聞くイメージで、こういうこと考えてるんだな〜と感じられる。インタビュー本なので。
ロボットに意図や欲求を持たせる話は面白い。
私は最近「人間の特性=想像力、シミュレーション能力」という仮説に興味を持っているのだが、この本でも同様のことが語られていた。
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NDC分類 548.3
「ロボットをつくり続ける「僕」が追究する「人間らしい生き方」とは?「食べる」「着る」「話す」「想像する」「働く」「信じる」。僕=石黒浩が、自身の経験や日々の過ごし方を交えて語る6つのテーマから、あなたの未来が見えてくる。世界の見方を変えるヒントが満載の語り下ろし。」
目次
第1章 テクノロジーの味―食べる
第2章 裸を包む機能美―着る
第3章 言葉と鮮やかな世界―話す
第4章 現実を解き放つ力―想像する
第5章 進化する私と社会―働く
第6章 機械と人の影―信じる
終章 自分をデザインする未来
著者等紹介
石黒浩[イシグロヒロシ]
1963年滋賀県生まれ。自分そっくりのアンドロイドをはじめ、マツコ・デラックス、桂米朝、夏目漱石、黒柳徹子などのアンドロイドを次々と生み出している、ロボット研究の世界的権威。大阪大学大学院基礎工学研究科教授(栄誉教授)、ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。工学博士。ロボット・AI関連のベンチャー企業の技術顧問も務める