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家庭を顧みず、仕事に明け暮れ、家事や子育ては女の仕事と信じていた常雄。
定年退職を迎え家庭を見直すと、妻も娘も自分を邪魔にする。
危機を感じた定年オヤジの奮闘記。
常雄世代の考え方に、私も割と近いところがあるかもしれません。さらに我が夫はかなり子育てにも協力的でしたから、何も不満を感じず今に至ります。
それでも世の常、このような事は多数聞くので、人事ではないですね。
常雄が自分で気づき考え方を変えていく姿に好感が持てました。
きっと幸せな老後を迎えられるだろうと思います。
最後の孫とのシーン、以前と比較しても、常雄やるな、と思わされ、ニヤニヤしてしまいました。
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夫源病、不定愁訴、主人在宅症候群など聞き慣れない言葉が出てくるが、専業の家政婦、失敗作、話の途中で女が急に黙ったらそれは納得ではなく諦め、ありがとうなんていうから遺言かと思った、いざという時なんて一生ない、は納得し身につまされる。子供を産まない人間は半人前、子供のいない女を見下し子供を生んだだけで威張るのは単細胞、ストレスはそれが全部なくなると乗り越えた時の喜びもないし解放された時の晴れ晴れした気持ちもなく終わった後の達成感も味わえない、は成る程。主婦の大変さがわかり勉強になりました。
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昔ながらのお父さんが意識改造されていく様は読んでいて面白かった。父親は仕事、母親は家庭に入る、の固定概念。徐々に打ち破られていき、最後には定年後の暮らしが一変している。読後感清々しい゚+.゚(*´∀`)b゚+.゚自分の父親にも読ませたい(笑)
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この方の本はいつも共感しています。
いまさら政府のせいを言っても仕方ないけど、確かに男の人の家事は手伝うてい。
働かされる男の人も自分を無くしていく女の人もどちらも大変!
かといって、2人で働いて子供を預けて…というのも心配な面もあり…
要は柔軟な思考で生きていかないとならないのかな。
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まさに私の気持ちを代弁してくれている話だった。
私も離婚計画中だし、既に同じ部屋にいると息苦しくなるのでいられない。
早く別れて自由になりたい。
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仕事ばかりで家庭のことは奥さんにお任せ〜ってタイプの人は、ほんと定年してからすることがナイって思っちゃうんだろうな。日頃から趣味などがあってお出かけ先や知人がいればまた違うのだろうけど。
なんだか、父親が定年退職したときを思い出してしまった。奥さんは自分のペースで生活しているから、それを乱される感じがしちゃうんだろうね。自分のことは自分でしてくれるなら、そう影響はないのかもしれないのに。
ぜひとも男性に読んでもらいたい本だわ。
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どうしようもなく頭が固く気配りに欠ける中年男性でありながら、なぜだか憎めないキャラクター。誰でもしょうもない部分はあるが、それには原因がある。人との関わりの中で変わっていく部分もある。それが人間らしいと思う。是枝監督の映画のようだと感じた。 心の中の声が正直で笑える。家族全員に避けられていてもあきらめずに会話しようとする姿勢も微笑ましい。家族や友人や近所の人や故郷の兄弟などとの会話を通して少しずつ視点が変わっていく様子が伝わってくる。パン屋さんごっこの対比がよかった。
「男性は外で働き、女性は家事を」という資本主義に都合のよい考え方「母性愛」「家族愛」という否定しづらい風潮が生まれていったということが改めて腑に落ちた。
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定年オヤジ改造計画。垣谷美雨先生の著書。世の中の定年オヤジ、定年オヤジ予備軍は一読してみる価値がある一冊です。少し極端で大袈裟に描かれているけれど、日本社会ではこの手のタイプの中高年男性がまだまだ大多数ではないでしょうか。
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自分で自分を褒めてあげたい。38年間勤めた会社を定年退職した日、そう思った主人公。
これから自由な時間をどうやって有意義な老後にするか、妻と旅行、日々の趣味と思いは尽きない。
だが、いざ始まってみれば、妻には避けられ、夫原病と言われ、娘には考え方が間違っていると罵られ、家族の顔色を伺う心が休まる時のない休日々だった。
幼い孫2人の保育園のお迎えを引き受けることになり、主人公の考え方が少しづつ少しづつ変わって行くのですが、本当にちょっとづつ二転三転で、その様子が面白いです。
自分の姿を省みて落ち込んだり、息子改造ミッションを企てたり。ジイジは大奮闘。
ホント、仕事を言い訳にしてる世のお父さんたち、しっかり!って感じです。ラストは幼い孫の、ギューギューボブってセリフで、爽やかな読後感。
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大きく捉えればまだまだ男尊女卑な感じの日本。技術も文化も進んでるように見えて、女性の活躍度や幸福度は大きく後れを取っているんだよな〜と再認識。この本のジイジのような意識改革が進んだら、ママも生きやすい国になるかも。
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10年前、いや20年前ならいざ知らず
こんな時代錯誤の60歳定年オヤジなんているはずない。
設定が余りにも極端過ぎだよ。っていう反発心からか
いったいどう落してくれるんだ。と思って気になって
どんどんと読み進めてしまった。
結局この非常識オヤジも犠牲者なんだ。
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定年後の男性と夫婦のあり方を描いた名作は、個人的にあと二つ上げられる。
篠田節子の『銀婚式』と内館牧子の『終わった人』
タイトルの雰囲気が示すように、この作品は少しコミカルな面も含む。
定年後、家でゴロゴロしている男を妻と娘でたたき直して家事を仕込む話かと思って手に取ったが、読み終わってみれば、主人公・庄司常雄は自分で気付きつつ、同じ轍を息子に踏ませまいと(ついでに友人も)最後は頑張ったのだった。
とはいえ、それは最後だけで、本の厚さの八割ほどは、二行ごとにド突きたくなっていた気がする。
二行とはつまり単純計算で、二人の会話の一方である。
作者は少々時代設定を間違えているのではないか、こういう考え方はもう一つ上の世代だと思う…と突っ込みながら読んでいたのだが、常雄の頭の中がそうだったのだ。
“定年オヤジ”とあるが、老後の問題だけではない。
若い時からの積み重ねが老後に至る。
子育てに孤軍奮闘する若いママの問題も大きく取り上げられている。
女は子供を産むとダンナより子供の方が可愛くなっちゃうから、夫は相手にされなくなる…
なんていう浅い問題ではない。
家事も子育てもしない夫に幻滅するのだ。
話しても分かってもらえないから諦める。
延々と我慢する。
結果の夫源病。
諦めた瞬間に、心の中で夫を切り捨てるのだ
そう言えば自分の知っている、仲のいい熟年カップルは子供がいないところが多いなあ~
深刻な問題ではあるのだが、会話や心の中のモノローグや突っ込みがテンポ良く、面白く読めてしまう。
若いママにも薦めたいし、げんなりするかもしれないけれど、できれば男性にも読んでほしい。
妻の態度に思い当たることはありませんか?
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著者の思いが強いのか、世代ギャップなのか。ん?というのもあった。共通点は実際に妻の立場を体感して理解する事。簡単そうで難しい身近なコミュニケーション。
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こんな無神経なクソおやじを作り出した男尊女卑の日本社会を風刺している。
ここまで極端でないにせよ、似たようなリアルは世間に多く存在してる。
自身に当てはめてみても、チクチクと突き刺さり冷や汗が出る。
ピンチを乗り越えられそうな結末にしてくれてほっとした。
この本は男が読むべきだと思う。それも定年オヤジでなく、まさに働き盛りの年代が読むべきだ。
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多数のレビュー同様、主人公の定年オヤジが「女には母性本能が~」と連発する度にイライラ!これはフィクションだ~フィクションだ~と内心言い聞かせながら読み終わった。 オヤジが改心しだすのが、もうちょっと早かった方が面白かったのかなと思う。息子も含めて内容の2/3くらいがトンチンカンな時代錯誤発言だったので。