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「恍惚発作」の世界の完全さとか、「私は存在しない」というパラドックスなどなど。
とくに恍惚発作における確定感という「すべてのものがあるべきところに置かれて、美しさを感じさせる」というのは存在をまったく知らなかった。勉強になりました。
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たまたま手にとって550円で買った本にしては大当たりだ。ちなみに北斗の拳とは、全く関係のない本だった。
「我思う故に我あり by デカルト」がいかに時代遅れかということを、「自己とは何か?」という問いに対する脳神経科学と哲学との対話から解説していく。
「我ら思う故に我らあり by 氣志團」が、言い得て妙なのではないかと改めて思い直された。
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[鹿大図書館・冊子体所蔵はコチラ]
https://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB25616199
[鹿大図書館学生選書ツアーコメント]
「先生、自分は死んでいると話す患者さんがいます。すぐに来てください」
私たちはどのようにして自分のことを自分であると認識しているのでしょうか?
私の右手は私の手であると、異物感を感じずに―骨折したときにつけるギプスのように、この小指は私の体にくっついているだけで私の体ではない!、という感覚を感じずに―分かるのは何故でしょうか?
この本では、様々な精神疾患の症例を挙げながら「自己」という感覚について記載し
ております。
症例の一つ一つが具体的で分かりやすく書かれており、とても読みやすい一冊となっております。
読了すれば、時に強くもあり、時に弱くもある「自己」を、一層愛おしく感じるようになるでしょう。