投稿元:
レビューを見る
すごく面白いわけではないけど、不思議な魅力がある。ミステリーとしての難易度は低め。そもそも難易度が高いと主人公が地獄落ちになっちゃうし。
投稿元:
レビューを見る
2018年38冊目。自分を殺した犯人を自分で推理するとかいう心をくすぐる設定。謎自体は軽めだけれど、その分ストーリーには力が入ってる。第2話と第3話は謎解き後の展開が特に良い。すぐに次作も出るみたいなので楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
2018.5.1読了。メフィスト賞にしてはライトな感じでしたが、それが最大の魅力なのかもしれません。続編も期待しています。
投稿元:
レビューを見る
あらま、予想より面白かった。嬉しい誤算。4話の似たようなパターンの短編だけど、それぞれ登場人物の人生が描き分けられていて飽きずに引き込まれました。沙羅ちゃんはもしかしてわざと口を滑らせて人生をやり直すチャンスを与えてる?って勘ぐってしまう(笑)
投稿元:
レビューを見る
殆どのレビュアーがメフィスト賞=キワモノоrイロモノだと思ってるのに笑った。
その意味でのメフィスト賞らしさは希薄。ぶっちゃけメディアファクトリー文庫から出ても違和感ない内容。表紙は若い子に人気のイラストレーター望月けいさん。沙羅のファッションが毎回いちいち違ってる上にやけに細かかったり、イマドキっぽいポップさを感じる。
不審死を遂げた人間が沙羅に「自分を殺した犯人をあてたら生き返らせてあげる」賭けをもちかけられ、必死で推理するのだが、皆そこまで深刻じゃなく全体的にライトなノリ。コミカルな要素も多く、娯楽作として肩の力を抜いて読める。
収録作の中で白眉は三番目のおばあちゃんの話。コレには不覚にも泣いてしまった……彼女の場合は老衰から来る自然死なのでやや変則的なパターンだが、殺人と関係ない推理モノとして読ませるし、なんといっても聡子の人柄がステキすぎる。例の震災が絡んでいることもあるが、親子愛、家族愛に弱い人はぐっとくる。
……にしてもこの話、「闇は集う」思い出す。
投稿元:
レビューを見る
事件の被害者が探偵役という役回りで話を回すミステリー。
自分を殺したのは誰だ?
今ある情報だけで推理できる。
制限時間は10分。
なかなかに親切で丁寧なミステリだった。
投稿元:
レビューを見る
閻魔堂沙羅の推理奇譚、読み終わり。
すごく面白かった!それぞれのキャラもとても魅力的で、沙羅もとても素敵。どの話もすごく面白かった。個人的には2話目の、沙羅と浜本の会話がとても好き。
どのキャラも好きだったので、推理が当たりますように、と願いながら読んでしまった。
続き読むの楽しみ。
閻魔様は見てるからね。気をつけなきゃね。
投稿元:
レビューを見る
初木元。メフィスト賞受賞作。サラッと読めて、なかなか面白かった^^ 第3話の門井聡子さんの章は少しウルっときちゃいましたw 続編も出てるけど、どうしよっかな…。星三つ半。
投稿元:
レビューを見る
メフィスト賞にしてはライトな印象。閻魔様の娘に推理を披露するテンポが良い。ちゃんと補足してくれるのも親切。生き返ったあとの流れも好み。今後アウトのパターンも出てくるのかな?
投稿元:
レビューを見る
読む前はチャラチャラした話かと思っていたが、ちゃんとミステリになってる。
殺された本人が自分で犯人を推理するのは、なかなかの面白さ。
投稿元:
レビューを見る
05/26/2018 読了。
図書館から。
サクッと読める。
死んだ人が生き返る為に…てのは、
推理小説では読んだことなかったですね。
設定に惹かれました。
だれでも探偵に…自分を殺した奴を考えるわけで、
必死になるわけだ。
二作目が発売されているけれど、
冊数重ねるごとにどう展開が広げられていくか
楽しみです。
複数人…とかもあり得るんですかね…。
投稿元:
レビューを見る
第55回メフィスト賞受賞作。この賞の受賞作すべてをチェックしているわけではないが、自分が読んだ範囲で述べれば、とんがった作風が多いと認識している。完成度よりは将来性を買い、多くの若き才能を見出してきたのは、事実だろう。
さて、本作である。文庫のレーベルである講談社タイガから刊行された本作は、デビュー作であることを考えれば、完成度はかなり高く、文体もこなれている。いかにもラノベっぽい装丁を見て、避けてしまうのはもったいない。
殺された人間が気がつくと、目の前にいたのは閻魔大王の娘、沙羅だった。ルール上、情報は教えられないが、自ら犯人を推理するのは自由だという。見事犯人を推理すれば現世に蘇り、わからなければ地獄に落ちる。沙羅曰く、手持ちの情報だけで推理は可能だという。制限時間は、たったの10分間…。
聞いたことがあるようなないような設定だが、固定フォーマットの4編を収録している。1編だけ例外を含むが、それについて詳しくは触れない。それぞれに不本意な最後を迎えた4人の、人間模様とこれまでの人生とは。
いずれも長編ネタにできそうだが、あっさりすぎずくどすぎず、平易でも難解でもなく、各人物を描き出す手腕は、なるほど新人離れしている。クライマックスの沙羅との推理勝を読むと、情報が過不足なく与えられていることがわかる。
推理の部分に無理や飛躍がないので、納得度も高い。納得できるミステリーというのは、意外と少ないものだ。言い換えれば、アクがなく、メフィスト賞らしくない気もする。その点で評価が割れる作品かもしれない。無理や飛躍は、むしろ魅力の一部になり得る。
それでもやはり、うまさは認めなければならない。なかでもある1編は、個人的には強く訴えてきた。メフィスト賞でこんなのずるいじゃないか。最後に出てきた、元暴走族の義理堅い若者も捨てがたい。そういうやり方はあまり感心しないが…。
このシリーズには、早くも続編が刊行されている。本作を読み終え、早速入手した。著者の看板シリーズになるかもしれない。既に優れた短編作家だが、この方なら長編でどんな作品を書くかも興味深い。要チェックな作家が、また1人増えた。
投稿元:
レビューを見る
うーん。『メフィスト賞』ってのは、奇抜な設定のミステリしか受賞しないのかねえ。面白かったからいいけど。
地獄の入り口の閻魔堂で、死んだ人間が自分を殺した犯人を推理する(老衰死の第3話は除く)。それで正解したら生き返り、外したら地獄行き、という内容の短編集。
設定が奇抜な割には推理過程はオーソドックスで、想像が一部含まれるのが若干弱い。それでも、おおよそハッピーエンドなので悪い気がしなく、手慣れた文章にも好感が持てた。自分に酔っている様な調子づいた新人が多い中、これはそういう荒さが無くて好きな作風だな。
投稿元:
レビューを見る
「生き返るために自分を殺した犯人を推理する」というシチュエーションの短編4話で構成されたお話。
話自体には繋がりはないが、同じシチュエーションに対して、軸となる登場人物の考えや周囲の人々の想いが交わってくるため、同じ展開にはならない面白さがある。
しいて物足りなさを挙げるとするなら、どの話もきれいにまとまっている分、意外性がなかったところか。
また、どうしてもテーマからして説教くさくなる部分が強く感じられるのも気になるところ。ただ、これは作品の味でもあるので面白い点でもある。
投稿元:
レビューを見る
(ミステリにおいて手掛かりがすべて提示されたことを示す)読者への挑戦状的なものが、沙羅との謁見という形で示されており、ストーリーの中で描いているのが好印象でした。また謎解きも一つの気づきから繋がるシンプルながら驚きのあるもので、とてもよかったです。