紙の本
世界に恥じぬ日本人にしたい
2020/12/30 20:25
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
東郷平八郎はいう。「きっと乃木希典は裕仁殿下を必ずや天皇に即位される裕仁殿下を、世界に恥じぬ日本人にしたい。そう願って乃木閣下はこの学校(東宮御学問所)を草案したと」
この巻の特筆すべきは杉浦重剛だと思う。年老いた身で、若き殿下に最高の学問を施さそうと全力を尽くす。今も悠仁親王殿下にこれだけの教育を出来ているのだろうか?
不安を感じる。
今、杉浦重剛の著作を探して読んでいこうと思っています。
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第一次世界大戦や米騒動、2巻最終話のヒキによる世界情勢も気になることながら、とにかく山縣有朋がうざい。
彼本人には、彼なりの正論があるのでしょうが。
「あの男はダメだ。あの男の興味は権力と金欲」という貞明皇后の言葉がど真ん中で刺さります。
「官憲の栄職や権力のためでなく、人が幸せに暮らせる世を創り、そして守るため剣をとって戦った。それを忘れてしまっては山縣さん、維新志士はただの成り上がり者ですよ」
とはるろ剣第二幕の台詞。山縣さん忘れちゃってますな。
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今回は大正4年から8年の事績を扱う。皇太子裕仁親王は、引き続き東宮御学問所において歴史学者白鳥庫吉、教育者杉浦重剛、生物学者服部広太郎らの薫陶を受ける。特に、皇祖皇宗も遡れば「猿です」と言い放つ服部のご進講は、裕仁親王を生物学へと誘う決定的な要因となったことだろう。時恰も欧州では第一次世界大戦が勃発しており、総裁東郷平八郎は裕仁親王の薫育に力を注ぎつつ焦燥感に苛まれていた。折も折、長州閥の巻き返しを狙う山縣有朋と天皇家の政治利用を嫌う貞明皇后との間で親王の妃を巡る駆け引きが激化し、これが後の「宮中某重大事件」へと繋がる。今や藩閥政治の命脈は尽きようとしており、大きな社会不安を抱えながら時代は大正デモクラシーへと突入していくのである。
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やんごとない身の上っていいんだか悪いんだか。今上天皇の人柄も気の毒なくらいにいい人だけど、昭和天皇もそうだったの? タカの愛情、理想的だよなあ。しっかり愛された子供は芯が強いぞ。
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<目次>
省略
<内容>
1巻は宮中の学校での話が多かったが、裕仁の成長に合わせ、世間に出ていくことが多くなり、それに伴って政治的な(歴史的な)事項が差し込まれるようになってきた。大正・昭和史としても読める内容になってきた。
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歴史上のレジェンドが登場しつつ、まだまだ平和といえる時代。戦争に突入するのが怖い、が、反面、これからの展開を期待。
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ふむ、純愛ってことかな。
ところで若干構図が簡単かなぁって感じ、まぁマンガですのでカタルシスが小説よりも重要な要素なんで致し方ないけれど、周りのドロドロした思惑と超然とした主人公。既視感ある、かつ、シンプルな設定はこの先どこに導かれるのやら。
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立太子の礼を経て晴れて裕仁皇太子となられた。政治に利用されまいと裕仁皇太子の后選びに力を入れる貞明皇后。足立タカが鈴木貫太郎のもとに嫁ぎ養育係を離れ、16歳になった裕仁皇太子が一歩ずつ昭和天皇への道を歩んでいく。皇太子后として内定した久邇宮邦彦王の第一女子であった良子との出会いなど。
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陛下の御心を推測するという無礼千万は見逃して頂きたい。
大正末期、大正の世の半分近くをご病床で過ごされた大正天皇はその置かれた自身の身の上が悔しくて仕方なかったのではないだろうか。
そのために裕仁親王は全てにおいて早め早めの生涯となる。自身が壮健であればあと7年全ての事柄が後回しになったのではないか。
多感で聡明な裕仁親王にあと幾許かの青春時代を過ごして欲しかったのではないだろうか。
そう思えてならない。
久邇宮良子女王。後の香淳皇后である。この聡明な皇后もまた後に皇室を大きく変える人物となる。
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昭和天皇の生涯を描いた漫画の第2巻。明治天皇と乃木希典が亡くなり、東郷平八郎を中心とした教育チームが立ち上がる。神武天皇以来の皇統を建前とする関係上、進化論を教えてよいのか悩む東郷学長の姿が、明治史観の苦しさを物語っているように思われる。
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足立タカが養育掛を去り鈴木貫太郎海軍少将(後の首相)に嫁ぐ折、迪宮の養育日誌を置いていき迪宮が眠れない時はイソップ物語を読んであげてほしい、迪宮はイソップ物語が大好きで自分でイソップ物語を創作もする、創作のイソップ物語を聞いたら面白いです!と心から誉めてあげて欲しい…という話でウルッとしました。あと後の諡、香淳皇后こと良子女王が登場します。飄々とした大正天皇とそのぶん厳しくしっかりした諡、貞明皇后こと節子皇后…ちょっと不満なんですがこの漫画の大正天皇正妃貞明皇后という部分…まず明治天皇と違って大正天皇はお妃は節子皇后一人だけだから正妃というのは?だし貞明皇后というのはご本人が崩御されてからの諡であり、この漫画に描かれた時は大正時代なので当たり前ですがご本人はご生存、節子皇后と書くのが順当な気がします。
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足立タカの心得が読まれる場面、及び、殿下がかつて自ら作成した「竹山」印を捨てる場面に感銘を受けた。読めてよかった。深い感動を覚えた。
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大正天皇の死期が近づいてきていることや、皇后との出会いまでのことが描かれる。周辺に「政治的」に利用しようとする輩も出てきている。この時代まで、幕藩体制下の権力争いが続いていたことは、かえってリアリティを感じさせた。
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16や17くらいで婚約・結婚!
皇室って早いねぇ、しかも本人の希望はあまり入って無いんだよねぇ( ̄▽ ̄;)