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よもや、これほどのミステリと遭遇するとは予想だにしなかった。やはり長生きはするものだ。10年間服役した男が出所予定日の前日に脱獄をする。その理由は最後まで判らない。
https://sessendo.blogspot.jp/2018/04/10.html
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現金輸送車襲撃事件で唯一生き残った男は10年服役した刑務所を出所日の前日に脱獄した。1日待てば自由も金も全て手に入ったはずなのに。
読み進めるうちに主人公オーディが魅力的になる。彼がなぜ脱獄したのか?彼の過去パートと逃亡譚で綴られるミステリは逃亡譚のサブキャラ視点も見処。主人公を追いかける刑務所仲間の黒人モス、FBI特別捜査官のデジレーは身長130センチがコンプレックスの30代女子。それぞれが追いかけるオーディと事件の真相がテンポ良く繋がる。
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複数の人物の話が同時進行し、最初は戸惑うけれど、それぞれの人々に愛着がわいてくる。この翻訳者さんの日本語は読みやすくて品がある。
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死者四名を出した現金輸送車襲撃事件の共犯として、十年の刑に服していたオーディ・パーマー。奪われた七百万ドルの行方を知るとされる彼は、獄中でどれほど脅されても金の在処を吐くことはなかった。そして刑期満了の前夜、オーディは突如脱獄を果たす。翌日には自由と金が手に入ったはずなのに、いったいなぜ?
過去の作品に遡って、読んでみる。舞台がアメリカのせいか、乾いたタッチ。
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上巻終了時点での感想。人物設計がおもろい。群像劇での各登場人物の描写がうまい。わずかの登場で陰謀めいた人物、今作ではテキサス州上院議員が不気味。モーテルでの射殺事件の行方と強盗事件の真相、脱獄の真実の行方は上巻ではわずかしかわからない。サスペンス要素の構成は実にうまいと感じる作家だ。
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「天使と嘘」と同じ作者だったので。
刑期満了の前夜に刑務所から脱獄したオーディは、
現金輸送車を襲撃し、その金の行方を知っていると思われていた。
囚人仲間だけでなく、刑務官たちからも金のありかを尋ねられ、
命を狙われていた彼は何のために脱獄したのか。
オーディの親友であり、刑務所内での庇護者もあったモスは、
何者かによって刑務所から出され、オーディの行方を探すように脅される。
心当たりが全くないモスだったが、
オーディの母親や犯罪組織のボスに会いに行く。
そんな中、オーディがモーテルに泊まるために利用した女性とその娘が、
保安官に撃ち殺される。
間一髪、逃げ出したオーディだったが、
もちろんその殺人の罪を着せられることになる…。
(下巻へ)
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冒頭から大きな謎が提示される
現金輸送車襲撃事件の共犯として十年の刑に服していたオーディ・パーマーが刑期満了の前夜脱獄する
なぜ彼はあと一日待てなかったのか?
そして追う者と追われる者の物語が幕をあける
闇の向こう側から顔を覗かせる大物たち
上巻は最後にさらなる謎を加えて終わる
さぁ、逃亡劇の謎解きが待つ下巻にGo!