投稿元:
レビューを見る
賢明ななもう一人の自分が誰もの心の中にいる。これは問題などを徹底的に考え抜き、ふと意識をそこから離した「無心」の状態のとき、または背水の陣といったような「追い詰められた状態」のときに現れる。
彼(彼女)は覚えていないはずの記憶を引き出し直感、閃きを与えてくれる。その直感力を引き出す方法などと心に響く名言をエッセイで紹介している一冊。
明日死ぬ。そう思って生きてみよう。時間が愛おしくなり色んなことに集中するよう追い込んだら、もう一人の自分が現れやすくなるかもしれないから。
人生すべて良きこと。どんな逆境も成長するために与えられた良いものと思えるようになりたいなあ。
投稿元:
レビューを見る
続けて、門前で田坂広志さんの最新刊を読了。
自分の意見をまとめてみて、これで考えたと終わるのではなく、内なるもう一人の自分の声を聴く試みこそが深く考えることと喝破し、それにまつわる深いエピソードを重ねた内容。
相変わらずの思索の深さに、感じることがたくさんあります。
投稿元:
レビューを見る
この本を読むこと自体が深く考えさせられる内容。
新たな気づきは少なかったが、漠然とやっていたことの理論構成を示してもらった気分で、読み終わった後はすっかりした気持ちになった。
「もう一人の自分」は、仕事で相応の成果を残してきた人達が共通して語る(勿論言い回しは各者各様だが)内容であり、ある程度普遍的な話なんだと実感。
投稿元:
レビューを見る
「シンクロニシティ。成功者が共通に持つ人生の出来事に深い意味を感じ取る力、すなわち自分を導く声を感じとる力」
投稿元:
レビューを見る
論理的な思考から到達する答えを、より強固にするための違う角度から行う思考についての論考。
自分の中に眠る「もう一人の自分」が持つ賢明な「知」を引き出す生き方について記されている。
心にあり方についての表現が多く、それはつまるところ合理的な「技の使い方」ではなく、「心の置き方」に着目することである。ただし、「心の置き所」に目を向けることは、自身の心の不安や恐怖、驕りや傲慢に目を向けることであり、それは、自身の「小さなエゴ」の姿を直視する、痛苦なプロセスとなる。ゆえに、この「痛み」をどう受け入れ、共存し乗り越えていくかが、この賢明な「知」を引き出す有益な方法なのだろう。
投稿元:
レビューを見る
【由来】
・図書館の新書アラートだったか?
【期待したもの】
・田坂さんだから
【ノート】
・第1章のみ書き下ろしで、後は連載モノの再掲。「書くことによってのみ内なる自分を活用できる」ということか。
投稿元:
レビューを見る
哲学が苦手なので、序盤で一度本を置こうかと思いました。でも読み続けるうちに、なぜか旅をしている気分になり、読み終えていました。
直感とかひらめきとか、そういうお話が繰り返し出てくる本です。
投稿元:
レビューを見る
何きっかけか忘れたが田坂氏の本。示唆深くおもしろい。
メモ
・もう一人の自分の存在を信じること。
■5つの技法
・自分の考えを文章にして表してみること。それだけで賢明なもう一人の自分が現れてくる。徹底的なブレーンストーミングを行い頭の中のアイデアを文書として表に出す。そのアイデアが全てだとは決して思わないこと。
・異質のアイデアを敢えて結びつけてみること。対局の言葉を結びつける。無知の知、無用の用など。弁証法に基づく思考を深める技法。
・自分自身に問いを投げかけること。答えが出ない時は一度その問いを忘れること
・自分自身を追い詰めること。
・考え抜くことで、論理の世界を超え、直感の世界へ
・心がざわついた際は、落ち着こうと思っても落ち着けない。ただ、静かに見つめること。それが静寂につながり、直感力につながる。
・アイデアとは自分という小さな存在が生み出すものではなく、大いなる何かが与えるものである。
・人生は有限、いつ死ぬかわからない
逆境力、使命感、時間密度
・生命力。日々を生きていることへの純粋な感動と感謝から開花するもの。
・実は、空虚さと渇望感そのものが幻想。本来我々はそれ自身ですでに十全たる存在である。
投稿元:
レビューを見る
「深く考える」とは、自分の中にいる「賢明なもう一人の自分」との対話をすること、というお話です。
■「賢明なもう一人の自分」が持つ不思議な能力
①論理思考を超えた鋭い直観力
②データベースを超えた膨大な記憶力
■「賢明なもう一人の自分」
「賢明なもう一人の自分」に出あうための5つの技法
①自分の考えを「文章」にして表してみること
②異質のアイデアを、敢えて結びつけてみること
③自分自身に「問い」を投げかけること
④一度、その「問い」を忘れること
⑤自分自身を追いつめること
「なぜ、我々は、その能力を、日常的に発揮できないのか」
「では、なぜ、我々は、忘却という形で、記憶を取り出せなるのか」
直観力を身につけるためには、実は、論理思考に徹すること
座禅や瞑想という古来伝えられる技法
直観力を研ぎ澄ませるためには、「静寂」を待つ
「正念場」で掴むべき叡智
・江夏の21球にやられた、西本監督、近鉄は、極めて大きな学びの機会を得た。
「敗北した軍隊は、良く学ぶ」
■プロの技
「神は細部に宿る」
一流のプロには、仕事や作品の細部を決して疎かにせず、完璧を期する人が多い。
そして、プロがもっているもう一つの才能、「こだわるべき細部と、こだわらなくともよい細部を見分ける力」
永年の体験と厳しい修練を通じてしか掴むことのできない深い「智恵」を、単なる「知識」として学んだだけで、その「智恵」を身に着けたと思い込んでしまう
顧客に対する話術を学び、資料作成の技術を磨くといった段階を超え、最後にたどり着いた修業は、スキルやテクニックを超えた「心の置き所」と呼ぶ世界があった
「結果」に過ぎないものを「目的」にしてしまう、それは、「現代の病」というべきもの。はたして、優れたイノベーションを興してきた人材は、「イノベーションをおこす」ことを「目的」にしてきただろうか。
「この商品で、世の中の多くの人を喜ばせたい」、「このサービスで、困っている人を助けたい」
そうした深い思いが、我々の心の中にあるならば、そこには、自ずと、仕事への情熱が生まれてくる。
その深い思い。それを、昔から、日本においては、「志」や「使命感」と呼んできた
プロの高度な能力に、「奥義」と呼ぶべきものがあるとするならば、それは、「技に使い方」ではなく、その技の奥にあるべき「心の置き場」にほかならない
昔から、日本では、職人や芸人の道、剣や弓の道は、「技を磨く」、「腕を磨く」という道から始まり、自然に「心を磨く」、「人間を磨く」という道へと深まっていくが、その理由は、この一点にある。
■成功者の不思議な偶然
「成功者」と呼ばれる政治家、経営者、学者や、芸術家において、その自叙伝、回想録にもっとも多く出てくることはとは
「たまたま」、「丁度そのとき」、「ふとしたことから」、そういった偶然の出来事によって人生が導かれたことを語る言葉が最も多く使われていたのである。
成功者が共通に持つ、資質とは、「人生の出来事に、深い意味を感じ取る力」である
■創造という行為の秘密
アイデアとは自分という小さな存在が生み出すものではなく、大いなる何かが与えるものである
■古典の意味
古典を通じて我々が深く学ぶべきは、登るべき「高き山の頂」だけではない。
その頂きに向かってどのように歩んでいくか、その「山道の登り方」を学ぶべきであり、山道を登る時の「心の置き所」をこそ、学ぶできであろう。
■ひきうけ
すべてを、自分自身の責任として引き受けること
人生において、自分に与えられた苦労や、困難、失敗や敗北、挫折や喪失、病気や事故は、自分の成長のために、天が与えたものである
何が起こったか。それが、我々の人生を分けるのではない。
おこったことをどう解釈するか。それが、我々の人生を分ける
死生観を掴むとは、いかなることか。
それは、人生における、「3つの真実」を直視することである。
①人は、必ず、死ぬ
②人生は、1度しかない
③人は、いつ死ぬか、分からない
なぜ、3つの真実を直視することが大成への道となるのか
①人生の「逆境力」が高まる
②人生における「使命感」が定まる
③人生の「時間密度」が高まる
目次
第1部 賢明なもう一人の自分
第2部 深き思索、静かな気づき
第3部 言葉との邂逅
出版社:PHP研究所
判型:A5
ページ数:249ページ
定価:880円(本体)
発行年月日:2018年03月01日第1版第1刷
投稿元:
レビューを見る
転職先からの企業課題レポート本①
これからの人生において必要なことは、深く考えること。そして、自分の頭で常に考える癖をつけておくべきだと感じた。一度きりの人生なのだから自分の頭でよく考え、自分で動く。このように自分を改めて奮い立たせる本であった。
投稿元:
レビューを見る
年末年始に読もうと思って手に取った本。
前半の良いところの抜粋。
人間は、自分に本当の自信がなければ、
謙虚になれないのですよ。
人間は、本当の強さを身につけていないと、
感謝ができないのですよ。
(河合隼雄)
前半は示唆に富む内容が多いが
後半はどこかからのコピペ?
田坂さんの書籍は良いものが多いが
商業主義的に出版されて残念なものもある。