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今や誰でも興味があり、心配の種となっている老後問題。
それを面白く描いている。
だけど、結構リアルでもある。
子供の結婚費用や親の葬儀費用。
せっかく自分達の老後に向けて集めた資金がどんどん無くなっていく恐怖に不安が止まらない主婦の篤子。
そこに追い討ちをかけるようなリストラ…
みんな老後を考えていないわけじゃない、ただお金ってなかなか貯まらないものなんですよね。
どこにどれだけ使えばいいのか、使うべきなのか、色々考えさせられる作品。
2019.12.13
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ついさっきのガレットの店で払った代金がもったいなく思えてくる。(篤子)
老後の為にとコツコツ貯金していたお金も、娘の派手婚、義父の葬儀、義母の生活費。さらには定年前に夫婦揃って職を失い…と貯金がどんどんなくなっていく。
垣谷さんの作品に出てくる登場人物(特に親族)はクセが強い人ばっか。笑
次々と災難降りかかってくるからハラハラするけど、その分読むペースも進む。
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何ともならないような事柄を、何とかしちゃうんですよねー「お母さん」っていう人種は。ホントみんな頑張っています!
このお話を世の旦那様たちはどう読むのでしょう?
そもそも、手に取らないのかもしれませんね…
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老残の身には、何とも身につまされる題名(笑)で、読まずにいられなかった。
夫婦ともにリストラに遭った50代の主婦が主人公。
しかもなけなしの貯金は、娘の結婚式それに舅の葬式代に出費し、残り僅か。
結婚した娘は、DV被害が疑われ、さらに行き掛かり上、姑を自宅に引き取る羽目に。
親類や近所付き合い、友達付き合い等々、読者の日常生活や倹約生活のヒントにもなる、主婦のドタバタ奮戦記。
度重なる逆境にもへこたれない主人公(時たま歯がゆくなる時もあるが)の姿に、似たような境遇の諸姉は、勇気をもらえるかも。
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見栄や拘りを捨てれば、お金の悩みから解放されて自由になれるのかもしれない。
お金のことばかり心配しなきゃいけない老後は辛すぎる、、、ハッピーエンドでよかった。
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最近よく見る(ひょっとして自分が気になっているから目に入るだけなのかもしれないが)老後小説というジャンル(そんなのがあるのかどうかは知らないが)タイトルずばり「老後の資金がありません」僕も-まさに-その口なので何かしら参考になるかしらんと思って手にとった。まさに高齢化社会ならでは紛れもなく現代を描いた物語だなあと思う。最初は正味どんだけ抹香臭い(失礼)話しが飛び交うのかと思いきや、序盤から中盤にかけてあれよあれよと貯めてきた資金が世間体を気にする余り尽き、気づけば抜き差しならない貧困に追いやられ、さらに追い討ちをかけるように夫婦で仕事をクビになってしまう。いよいよ恥も外聞も捨てざるを得なくなり、姑に対しての仕送りも送れない状況に陥った主人公の篤子は、閉塞感でパニックになり仕送りを送らない代わりにマンションで姑と同居するという思ってもみなかった暴挙の様な提案を口走ってしまう。いよいよ万事休す、嫁姑問題が巻き起こるのかと思いきや、事態は思わぬ方向へと走り始める。前半はリアル過ぎて読んでいて息がつまるほどであったが後半の見事な疾走感で最後まで一気に読ませてくれる。見事なエンターテイメント小説。うん、多分何とかなる、そう思わせてくれる希望の物語。
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老後を考え始めた主人公の篤子は、娘の派手婚、夫婦のリストラ、義父の葬儀と、老後どころか現在の生活がピンチ。そんな中、他人の芝生は青く見えるが、実際は…。
終盤近くまでは、節約のやりとりが書かれていたのに、失踪老人の身代わりという犯罪に手を染めるまでになるのは、いくらなんでもぶっ飛び過ぎではないだろうか。
詐欺の上前を生活費に充てても、発覚した場合のリスクを考えたらプチ貧困だとしても普通はやらんだろ。
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老後は安泰のはずだったのに! 家族の結婚、葬儀、失職……ふりかかる金難に篤子の奮闘は報われるのか? ?フツーの主婦?が頑張る家計応援小説。
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途中までは読むのが結構しんどいです。というのも、篤子の不安は読者にもよくわかる不安だから(明日は我が身)。
あまりにも問題が多すぎて、「え、これどうやって解決していくの」と読み進めていたんですが、姑が同居するようになったあたりから意外な展開が続き、最終的には温かい結末を迎えていました。
問題はそのままでも、考え方、気の持ちようが変わることで、こんなにも自分を取り巻く世界は変わるんだなぁ・・・。もちろん、腹を割って話し合ったり、行動したからこそ結果が出たわけですが。
私も不安にとらわれすぎず、「知恵を絞れば様々な可能性が残されている」と思いながら、なんだかんだ楽しく暮らせる人になりたいです。
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登場人物みんなそれぞれ事情を抱えてて、それでも上手いことやって生きていくんだなーって感じのハッピーエンドでした!
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前半の出口のない重苦しい雰囲気にも、冴える作者のみみっちい生活感あるあるの描写にいちいち吹いてしまう笑
後半は荒唐無稽かつ少々ご都合な展開からの大団円で、あの前振りはなんだったのかと首を傾げるが皆さん救われて読後感は悪くない。現実はもっと厳しいんじゃないかもしれませんが、これはお話ですからね。
とりあえず自分はリストラはされないように、子どもらにはなんとしても自立してもらうよう今一度気を引き締めていかねばと思い新たにする。
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垣谷美雨さんの作品は「七十歳死亡法案、可決」に続いて2作目です。夫婦ともにリストラに遭った50歳代の主婦、篤子が主人公。まさに高齢化社会ならではの現代を描いた物語、いろいろな展開があり十分楽しめるが最後はハッピーエンドで終わる家計応援小説です。
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「老後は安泰」のはずだったのに!後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費…しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか?ふりかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。(e-honより)
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いや~、最初の辺りは身につまされっぱなしで・・・見栄を張ってるつもりはないのに、「このあたりが普通です」って言われるとそこを発注してしまう葬儀の打ち合わせには頷くばかり。本気で老後(というか退職後)が心配になりました・・・。お姑さんを引き取った辺りからだいぶ運気が上向き(?)に。とにかくお姑さんがさすがお商売を廻していた人だけあって、シャッキリしている。替え玉料をきちんと請求したり、まずいと思ったら、ビタ一文受け取らないとか。最初はぼーっと言葉も発しないボケ老人?みたいだったのにいつのまにかこんな人に…ウケる。また、主人公の篤子さんも本当に等身大で、ころころ人の印象が変わるのもとても共感。そんなものですよね。「この兄妹大っ嫌い」と、心の中で何度も大声で言い放つ(読んでてスカッとする)けど、リストラダンナを可哀そうに思ったり、その妹もキッチリしているところは褒めたりする。そして娘さやか。目から鼻へ抜ける息子とは正反対の言いなり娘かと思いきや、篤子さんのオバサン気質をしっかり受け継いでいるところなど、ラストは気持ちがいい。こんな風になっていくといいなと希望が持てる。実際はもっとハードだろうけど。
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面白かったです。
どこにでもいるような篤子さん。いろいろ悩んだり家族にふりまわされたり…とても楽しく読めました。