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通説では、脳には外部から守るための関門があり、免疫系も介在できないとされていたが、脳の健康や病気に関して、免疫系が重要であると提唱した本。ワクチン療法などで、免疫系を動かすことで、脊髄損傷などに効果があるなど、興味深く読みました。これから脳疾患の1つの治療手段となっていくのかもしれません。ただ何でも免疫が原因で、何でも免疫で直るというような雰囲気も漂っており、少し過剰な印象も受けました。
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今日び、血液脳関門を通過できる物質についての話は、ダイエット本にも出てくるくらい、身近になってますよね。脳や神経への免疫系の影響はともかく、「精神」となってくると…少し慎重になる。神経細胞とか脳組織とかはどこまでも物質の範疇で、器質的な区分よね。結局のところ、デカルトの時代から「ヒトの精神のありか」の曖昧さは対して変わってない訳で。デカルトと言えば、冒頭、アムステルダムの街中、肉屋をはしごして解剖の材料を集めるデカルトはすんごい雰囲気。一瞬、別ジャンルの本かと思っちゃったよ。
いかんせん、著者は象牙の塔の住人で、臨床は他人事な感じ。一般向けの著作も初挑戦らしく、お世辞にも読みやすいとは言い難い。巻末の「神経免疫学入門」は学部生の講義ノートみたいで、このレベルが精々でした、ワタクシは。
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http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB25788536