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シリーズ初の短編集とのことなのですが、短編の長さが意外にフィットして好印象。中身は相変わらずの安定ぶり、そろそろ主人公たちの異動とかもあるのかな。長編もいいけど、また短編も書いて欲しいです。
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税金滞納者に日々納税指導を行なう、国の取り立て屋・国税徴収官は、必要不可欠だけれど、一般には好かれにくい、厳し~い職業である。なかでも、とくに悪質な案件を扱うのが、特別国税徴収官(略してトッカン)だ。情け容赦のない取り立てで「京橋中央署の死に神」と怖れられるトッカン鏡の下、若手徴収官ぐー子が挑むのは、税金とその奥にひそむ人生の難問の数々――飲食店の巧妙に隠された滞納金捜しや、相続税が払えない老婦人の救済と公売ハウツー、税大研修での鬼畜ゼミ発表会や、ブランド品密売人を追っての対馬出張大捕物など……鬼上司・鏡によって磨かれたぐー子の徴収スキルが炸裂するとき、待ち受ける意外なラストとは?
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バラエティ豊かな徴収官たちの仕事ぶりを、鏡とぐー子がお伝えします。お金の勉強になりつつ、明日への希望が溢れてくる、No.1税金ミステリ『トッカン』シリーズ初の短篇集。全6篇収録。
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「幻の国産コーヒー」 「人生オークション」 「徴税官のシャランラ」 「五年目の鮭」 「招かれざる客と書いて本屋敷真事と読む」 「対馬ロワイヤル」
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ハスキー犬のような鬼上司・鏡のやり口にもずいぶん慣れ、ぐー子こと鈴宮深樹の徴収官としての腕も一人前になりつつある。二人の掛け合いの絶妙さは相変わらずで、この関係は崩さないでほしいと願ってしまう。今回のどの事案も、一筋縄ではいかず、巧みに利用されたりもするのだが、ぐー子の機転が見事に功を奏することもあって、文句なく愉しめる。この先の移動で、鏡トッカンとぐー子の処遇がどうなるのかも気になる。長く続いてほしいシリーズである。
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井上真央が演じる、新人の国税専門官が走り回るドラマ版を見ていたので、少し成長した姿に頼もしく感じた。
ぐー子が仕事を通して成長していく様子が面白く、税や法律の勉強にもなるので他のシリーズも読んでみたい。
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手ごわい滞納者のなんたるやだけでなく、20代女性の仕事感や恋愛感もあわせて考えながら読んでしまうこのトッカンシリーズ。あーこの感覚わかる~だけでなく、「こうやって踏ん切ってみんな頑張ってるんだよな」って作品から力を貰えること多い気がしていました。
今作の最後の章『対馬ロワイヤル』はおもしろくておもしろくて。声出して笑いながら読んでしまいました。鏡トッカンの部下は遠慮したいところですが、徴収としても物語としても鏡トッカンとしても!最後の最後までほんとにもうたまらない話でした。
読み終わったあとのほっとする感覚や続きを求めてしまうこの感覚・・・高殿円さんの作品ってコレがいいんですよね(^^)
最高でした。
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久々のトッカンシリーズ!
やっぱ面白いな!
税金滞納者に日々納税指導を行なう、国の取り立て屋・国税徴収官は、必要不可欠だけれど、一般には好かれにくい、厳し~い職業である。
なかでも、とくに悪質な案件を扱うのが、特別国税徴収官(略してトッカン)だ。
情け容赦のない取り立てで「京橋中央署の死に神」と怖れられるトッカン鏡の下、若手徴収官ぐー子が挑むのは、税金とその奥にひそむ人生の難問の数々――
飲食店の巧妙に隠された滞納金捜しや、相続税が払えない老婦人の救済と公売ハウツー、税大研修での鬼畜ゼミ発表会や、ブランド品密売人を追っての対馬出張大捕物など……
鬼上司・鏡によって磨かれたぐー子の徴収スキルが炸裂するとき、待ち受ける意外なラストとは?
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今回は短編集。
ぐー子と鏡特官を中心に、税徴収は関係ない日常話もあったり。
明るい話が多くて「徴税官のシャランラ」と「対馬ロワイヤル」は思わず声に出して笑ってしまったくらい。
まだまだ二人のコンビを見たいけれど、ずっと移動を匂わされてるから次作どうなるんだろう。
そして署長は一体いつになったら移動になるんだろう…。
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「トッカン」シリーズの最新作。
新米徴収官だった、ぐー子こと鈴宮深樹も、何だか徴収業務が板についてきた。それもこれも不機嫌なハスキー犬ばりのコワモテ上司・鏡のそばで日夜しごかれているおかげだ。
仕事に忙殺される毎日だが、結婚相手も探したいアラサーである。
本作はシリーズ初の短編集。6編であるが、うち3編はごくごく短い、箸休め的な裏話である。実質は3編。
「人生オークション」は、中央区の一等地の持ち主で、相続税を滞納している老女の物語。差し押さえになる前に、借金してでも税金を払ってしまった方が当人のためにもなるはずなのに、老女はのらりくらりとなかなか支払わない。さてその胸の内は・・・?
「五年目の鮭」は、現場ではなく、研修のお話。税務職員は5年目に半年間、和光の税務大学校で研修を受けることになっている。あの手この手で徴税を逃れようとする脱税者をどのように摘発していくべきか。実例を踏まえ、ゼミ形式で検討したり、座学に励んだりの厳しい研修である。だが反面、ここで結婚相手を掴まえようとするものも多い。ぐー子もその1人だが、果たして首尾は・・・?
「対馬ロワイヤル」は、ブランドものを秘かに売買して税金逃れしている質屋を追う。表はさえない質屋だが、裏では相当の数の中古ブランド品を仕入れては売りさばいているらしい。しかし、クレジットカードからも銀行口座からもまったく尻尾が掴めない。質屋がしばしば対馬に行っているのが怪しいとぐー子と鏡は島に乗り込む。
いささか泥臭いが、何だかんだと前向きなぐー子の熱血ぶりが楽しい。
税務大学校の研修や、対馬の観光情報など、おそらく相当の下調べをしたうえで、きっちりエンタメとして書き上げるあたりに、作者のサービス精神が感じられるシリーズでもある。
鏡との付き合いも長くなってきているぐー子だが、この2人、カップルになることは、やはり、ないのかな・・・?
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トッカン 第4弾
短編6作
・幻の国産コーヒー
・人生オークション
・徴収官のシャランラ
・五年目の鮭
・招かれざる客と書いて本屋敷真事と読む
・対馬ロワイヤル
初の短編作。
徴収官5年目を迎えたぐー子の研修という名の婚活や、滞納者を追って対馬まで出張って行ったり、巧妙な脱税を見抜く爽快な話あり。
ずっと続けて頂きたいシリーズです。
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評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
税金滞納者に日々納税指導を行なう、国の取り立て屋・国税徴収官は、必要不可欠だけれど、一般には好かれにくい、厳し~い職業である。なかでも、とくに悪質な案件を扱うのが、特別国税徴収官(略してトッカン)だ。情け容赦のない取り立てで「京橋中央署の死に神」と怖れられるトッカン鏡の下、若手徴収官ぐー子が挑むのは、税金とその奥にひそむ人生の難問の数々――飲食店の巧妙に隠された滞納金捜しや、相続税が払えない老婦人の救済と公売ハウツー、税大研修での鬼畜ゼミ発表会や、ブランド品密売人を追っての対馬出張大捕物など……鬼上司・鏡によって磨かれたぐー子の徴収スキルが炸裂するとき、待ち受ける意外なラストとは?
皆の個性も楽しめるが、それよりもこんな手で脱税を?と驚くような事例を片っ端からかたづける・・そんな話を期待しただけに少々まどろこしかった。
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久しぶりの「トッカン」シリーズ短編集。今回もおなじみの個性的な国税徴収官が活躍して、「アナタの知らない税収の世界」を楽しませてくれます。
滞納者たちのしたたかさ、時勢に見合った最新の脱税術(!?)、そして鏡やぐー子たちのユニーク…いやマジメな奮闘ぶりもいきいき描かれていて面白かったです。
このシリーズで良いなあと思うのは、あくまでキャラクタは善性で、徴収官同士のいざこざや軋轢という「リアリティ」をあえて薄めにしていることです。ただでさえお堅い漢字と数字が乱舞する職業の世界ですから、そのお仕事を知り、エンタメとして楽しく読むためには、そういったあるべき重さをあえて取り去って軽く読ませるというのもアリだなあと思うからです。
またこのコンビの話を読んでみたいなあと切に希望します。
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シリーズ4作目の短編集。
相変わらず国税徴収官のお仕事小説としても若い女性の成長物語としても楽しめるが、ぐー子が成長したので鏡トッカンの存在感がちょっと薄くなったのは残念。
しかし最終話のゴールドフィンガーは強烈だった。ぜひドラマ化してほしい。
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相変わらず読みやすいので一気読みだった。
前作までを結構忘れているが、ぐー子よりも鏡特官の容赦なさが面白かった気がする。鏡はほとんど登場していないけど、「五年目の鮭」が1番面白かった。
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2019.9.9 読了
シリーズ4作目で、短編集でした!
相変わらずの ぐー子ですが、
だいぶ 独り立ちしてきた!
面白かった!
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「トッカン」シリーズ第4弾ぐー子や鏡特別徴収官のキャラも大分こなれてきて読んでも楽しい今回は短編集ということで幕の内弁当的印象「五年目の鮭」が印象深い
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飲食店の巧妙に隠された滞納金捜しや、
相続税が払えない老婦人の救済と公売ハウツー、
税大研修での鬼畜ゼミ発表会や、
ブランド品密売人を追っての対馬出張大捕。
ちょっと、マンネリ化したのかな。中だるみ。
税大研修の内容が、面白かった。
封筒を開けることはできないが、開くためにどうするか?
第三者を退去させるには、どうするか?
ブラジャーの中に入ったダイヤモンドをどう取るのか?
身体検査ができない。
質問検査権の行使のやり方。
など、徴収官の手口が明らかになる。