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タイトルに惹かれて購入。サブタイトルたちも良かった。ちょっと期待値高すぎたかも。ミステリに振れるには甘いし、純文学に振れるには文章がライト。わたしがもし10代だったならもっと楽しめたかも。あと初版ゆえか誤植が多い。
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榎田ユウリ新作、しかもタイトルから面白そうじゃないですか。ミステリー、表紙に男2人。榎田先生、相変わらずツボをついてきますね……!!
タイトルから結構しんみり、シリアスな感じかな?と思いきや、語り部の主人公がなかなか軽妙な語り口で、表紙のもう一人(右)もまた軽いノリで、二人とも過去は重いはずなのに苦しくならず読めました。
伏線があちこちあって、「あれはいつ回収されるんだろう」と思いながら読むのが楽しい。
この作者だからだと思うが、小日向への矢口の感情はどういう「好き」なのか深読みしてしまう。
話は終わっているが、続編が出てもおかしくない、というか読みたいと思う作品だった。もちろん「23年前の出会いと別れ」がメインならこの1冊で終わるのが気持ちいいようにも思うけれど。
全くどうでもいいけれど38歳若作りは三宅健をイメージすればいいですかね……
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期待値が高すぎた…
ミステリーとしても同性愛についてもなんだか色々腑に落ちないことが多くて作品自体はうーん。
テンポはいいので読みやすかった。
回収しきれてない伏線もあるので続編ありそう?
読解力の問題?
けれど第三者から感じた当事者の感情なんて、結局は憶測でしかわからないのだから、これはこれでものすごくリアリティがあるのかもしれない。
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すこーしミステリ入ってるけど、人間関係とか友情とか心の機微が榎田さんらしい話運びで良かったです。ただ「自殺」というツールが多かったかな。でも「マイナスとマイナスをかけるとプラスになる」って事で前向きな着地。
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長い目次がおもしろい!その通りですが、とつっこみながら。
「スッキリさせんな。人生はもっとゴタっとしてるもんだ」そうか、そうなんだ。いろいろ理由や答えはいらなくてもいいのかも。
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図書館より。
さらりと読了。38才か~自分と年が近くて、共感を覚える(笑)そして身近に自殺者が多いことに驚く。物語だからなのか。
これは決してBLじゃないし、BLにならないし、なってはいけない。でも、出てくる登場人物がささやかだけど幸せになりますように。
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一般。
中学時代に住んでいた街に戻ってきた主人公が思いがけなく当時の同級生達と再会し、ずるずると当時の担任が亡くなった理由を謎解きしようとして自分も過去から浮上する話。
コメディ要素強し、という序盤からの担任が亡くなっていた事を知り引きずられるようにそれが事故でなく自殺ではないのか?を調べようとするところで、ミステリー?となり、しかし結構あっさり真相が分かってめでたしめでたしか?と なったらそこからもうひと事件あって主人公の抱えてるもの、ぐいぐい来るKYな元同級生の過去、などが明らかになって、終盤に突入。
読後感はそれなりに良かったので“面白い”部類には入ると思う。なにより文章が上手いし、飽きさせずに最後まで読ませる力はさすが榎田さんでした。
でも今ひとつインパクトに欠けるかなぁ。
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とても読後感が良い
筋そのものは、あまりにシンプルかつひねりもなく単調だから、一気読みが少し辛かったかも。でも1時間半ちょっとで読破。ひたすら、どうなってんの?を知りたかったから。
いくつかの伏線が回収されない非スッキリ感が残るものの、ラストで語られる先生から主人公への手紙や悪ガキとのやり取りは、誠にハートウォーミングだ。その路線での物語が次にでも出てきたらと期待してしまう。
先生を描いた物語だったんだな。こう思うとすべて腑に落ちるね。誰もが持っている子どもの頃の先生への思い出。甘くて霞んでいる大事な思い出。
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中学時代から23年後,住んでいた町に帰ってきた矢口.借りた部屋の下の喫茶店の大家はなんとかっての同級生ユキ.傍若無人なユキに振り回されながら,矢口の心は癒されていく.そして大好きだった文月先生の死因を探しながら,疎遠だった同級生と再会していくことで,時間の中で成熟していく友情というものの存在が現れている.自殺という言葉をキーワードにして,物語が広がり収束する.とても,面白かった.
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軽妙なやり取り、会話中心の読みやすさでサクッと読める割に、喪失とか人生といった重めのテーマを扱った物語。
主人公の二人、38歳とは思えない小日向の言動と、矢口のウジウジ感はビミョーだったけど、脇をかためる一人おとなの邑がいいキャラだった。
先生の死の謎が解け、23年ぶりに矢口の手元に届いた先生からの手紙の結びの部分が載ったラストのページでジワっときたし、大事なものを失って人生を投げたような矢口が、小日向に引っ張られながら生活を始めるところに希望が見えてよかった。
BLのかおりを漂わせながらそっちにはいかず、先生の秘めた恋の方に「そうきたか!」
短歌で恋を伝えるっていいな~。
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表紙の絵が好きな絵師さんだったので手に取りました。
てっきり表紙のどちらかが死んでてそれを探す話かと思ったけど違った。ユキのはちゃめちゃなキャラクターと軽快なやりとりで緩和されているけど、話自体は結構重い。読後感は爽やかでした。
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離婚し仕事も辞め、中学時代を過ごした町に20数年ぶりに戻ってきた矢口は、再会したかつての同級生とともに、当時の担任の死の真相を探る。
自殺に教師への嫌がらせ、不倫疑惑と、暗い要素が多いのに、矢口と小日向の軽妙なやりとりが面白く、テンポよく読める。
小日向の周りを振り回す言動には多少苛立ちを覚えるけれど、馬鹿なようでいて人の本質をきちんと見ていて、どこか憎めない。2人のことを理解し、無口ながら要所要所で的確なツッコミを入れる邑もいい。
確かに恩師の死の真相を探るミステリーなんだけど、それよりも心に傷を抱えた者たちの再生の物語といった感じ。
小日向たちと再会し、過去を昇華し、真面目に人生に向き合う気になった矢口の姿に、読後感は爽やか。
ただ、誤字脱字が目立つ。何か意味があってわざとしているのかと深読みしてしまうくらいに。内容がいいだけに残念。
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レイフォレストのコーヒーとトーストを食べてみたい。年齢不詳チャラ男のユキちゃんのひたすら話をきいてほしい。
踏切のシーンにしびれました。
シリーズ化希望。
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転校することの多かった矢口は、30代になり中学時代を過ごした大田区へ戻ってきた。そこで出会った昔の仲間たちと当時担任だった文月先生の交通事故死の真相を探る事になる。
中学時代仲の良かった男子4人の個性がうまく書きわけられ、おじさんになった今の4人と繋がっている。謎解きの設定など、レアなケースが重なりすぎな気もするが、終わり方は良かったし良い感じの脇役がいろいろいたのも良かった。
カバーの裏のショートストーリーもいい。
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先生は事故で死んだのか、それとも自殺だったのか。その謎を追いかけるうちに自分自身と向き合わざるをえなくなる。
こういう話によくある謎を暴いていいのか、みたいな葛藤はなく、むしろ逃げてはダメだとか目をそらすなとか「別れた妻」に言われているのが新鮮。でも、結局それも自分との対話というのが切ない。
小日向が「自殺はぜったいダメ!」っていうのと、矢口の「そんなこと言っても誰も止められない」というのと。
「ひとがひとり死ぬと、周りの人間もすこしずつ死ぬ。」って何かの本で誰かが言っていたし、本当にそのとおりだと思う。
それが自殺となると、なんで、どうして、どうすれば、でも追求してもほんとうのことはわからない。だから、「ぜったいダメ!」ってシンプルに言ってしまいたいけど、なかなか言えない。だから、それを言えてしまう小日向が矢口には必要なのだ。こういうひとには、かなわない。ズルいしぜんぜん理にかなってないんだけど、もうそういう存在だから仕方ない。矢口も、それを求めてこの町に戻ってきたのだろう。