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共産主義者たちが売国奴で、ユダヤ人は民族の敵で、ゲルマン民族が生き延びるためには当然抹殺されなければならない存在だった。
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ドイツ第三帝国崩壊まで、ドイツの国内外では様々なナチス抵抗運動があった。本書では『白バラ運動』を始めとする有名なものから、カトリック・プロテスタント聖職者、市井の普通の人々まで、抵抗運動に身を投じたエピソードが紹介されている。
ひとつひとつのエピソードは本来、それだけで本が1冊書けるだろうものだけに、駆け足感が強かったのは残念。しかし抵抗運動の概略的な記録、紹介としては面白い本だと思う。図版がもう少し多ければ尚良かったのだが。
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なぜ、抵抗した人々は、困難なのに抵抗したのか。
抵抗したところで、針で突つくようなもので成果は空しいとわかっていただろうに!
抵抗できなかった理由は、この本を読む前から理解していましたが、あえて抵抗した理由とは? それを求めて、この本を手に取りました。
この本で紹介されている抵抗者は幅広いです。
武装組織、旧体制、学生、スポーツ選手、将校、ドイツ共産党、教会、国内に留まった者、亡命した知識人(学者や作家)・・・
当然、抵抗の理由も様々。
ほとんど無残な結果であることにも、苦しくなりながら読みました。
追加された<後章>では、日本ではもうほぼ邦訳版を読むことが難しい小説「警部」(邦題『遥かなる星』ヤン・デ・ハートック著作名)も詳しく書かれており、増補新版を最初に読めた私は運が良いと思いました。
他にもナチ党や抵抗者のお話を読む予定ですが、再びあらためて、この本を読み直したいと思っています。