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コミュニティを作り、拡大させていくノウハウを学ぶビジネス書です。これからの時代、ものを売っていくためにはコミュニティは絶対に欠かせない。
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『現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ』
【1章:現代の孤独とコミュニティ】
* 安心を得ようとすると、自由が失われるし、自由を得ようとすると、安心を失う。
* 社会的であるために、人間が無理している行為が、山のようにある。
* 何を手に入れているかよりも何をやっている人かなぜやっているのかという理由のほうが重要になってきたのだ。
* これからは、物質の所有やヒエラルキー付き組織への所属ではなく、自分は何を欲しいのか、何を良いと思うのか、それをわかりやすく表明している個人への注目が集まっていく。
* 情報量が圧倒的に増えると、それぞれの人が違う情報に触れる。他人が触れている情報に触れず、自分だけの情報を取り続けて、多様な価値観がどんどん強化されていく。
* 整理されていない情報に触れると、人は自分で情報を選択するという責任を背負う。その自由すぎる故の責任の重さは、多くの人を不安にし、不幸にする。今は、多くの人が情報の爆発に対応できていない。どのような情報を減らすのか、それが仕組みでできていくといい。情報の1つ1つに意思決定するのではなく、どのコミュニティに入るかだけを意思決定する。そうすると、人は情報爆発に対応できるのではないか。
* 社会的なつながりを持つことが、現代人の健康の最優先事項だ。
【2章:持続可能な経済圏としてのコミュニティ】
* 自分が得意で、考えていて楽しいこと、自分が深掘りしたいことを10個決める。
* 情報の享受だけであれば、NetflixやAmazonの月額課金と勝負しなくてはいけない。しかし、そのような情報量を揃えることは個人に決してできない。今、多くの人が抱えているのは、情報が欲しいという欲望ではない。関係性を築きたいという欲望だ。
* わからないものこそがコミュニティを面白くする。
【3章:安全・安心ては何か?】
* 人によって何を安全・安心と考えるかは随分違う。例)甲子園を目指そうとしている野球部にとって、野球を遊びでやりたいか練習時間を減らそうと強く主張する人が入ってくると、安全・安心が脅かされる。逆も。
* 安全は場所やものに紐づくことが多い。安心には、人の心理状況が紐付いている。
* それぞれの人が、どんな行動をするのか、予想できるようにすること。それがコミュニティを安全・安心な場所にするためにすごく重要だ。
* コミュニティの形成:立ち上げ→安全・安心の確保→熱狂→拡大→安全・安心の確保
【4章:コミュニティを編集する】
* わかりやすいだけでは作品が読者に届かなくなっていった。この壁を乗り越える方法を考えていたところ、情報爆発の時代だからこそ、身近な人が「これはいい」とコメントしている本が、手に取られることに気づいたのです。
* 良いコミュニティの条件は「入り口のハードルが高く、出口のハードルが低い」
* 一度完璧な情報を伝えるのが「納品主義」だとすれば、不完全でも��ずは伝達し、そこから修正を加えていくのが「アップデート主義」
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佐渡島さんの本には興味があるし、カヤックのヤナさんがFBで紹介していたので購読。コミュニティ(リアルもSNSも)のあり方や、うまく運営するコツ、そしてなぜそういうことが必要になったかなど、なるほどと思うことが多数。「マイナーだと思っていた価値観が、そうでもないと気づいたりする」「コンテンツが少ない時代にはプロ野球だけが共通の話題」「モノではなく、体験+コミュニティで売る」「知る、やってみる、分かる、できる、している」「安心・安全の確保、何をすべきかわかった状態」「自分の居場所が分からないと、どこへ行ったらよいか分からない」「アップデート、リミックス、キュレーション」
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安心or自由という良質な問いから始まるなあと思って期待して読み進めていたが、全体的に示唆が浅いような気がした。現状のコミュニティについて説いても、一般で言われていることのまとめのような気がしたのが残念。
既存のコミュニティの捉え方もほんのわずかな部分しか取り上げられておらず、ネットを用いたコミュニティの可能性について深い洞察に導かれてはいなかったように思う。
個々の事例紹介は面白いものがあったものの、少々期待外れなところがあった。
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・安全・安心を確保して、リアクション・役割を設計する。その環境の中で、安心して自分の物語を語れるようにする。この環境を作れれば、コミュニティはうまく動き出す。
・二人に関係の無いどうでもよい会話を沢山しても、信頼関係は生まれない。自分がどのような人間なのかを伝え、相手がどのような人間なのかを知ることが大切。信頼とは双方向のもの。
・自分について理解している人を増やす。自分がなぜここにいて、どこに向かおうとしているのかを知る人を増やすことで「静かな熱狂」が生まれやすくなる。
・強い人間なんてどこにもいない。強い振りのできる人間がいるだけ。
・不安にならない人などいない。不安に思うポイントが皆違うだけ。
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前著もそうだけど、この人の本ほどグサグサくるものはない。教授とか広告代理店とか語るのを仕事にしている人ではなく、コンテンツのど真ん中に居て、その未来を変えざるを得ないから実践している人の事例集にリアリティがないわけがない。
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筆者の思考展開が感じられる、新しい感覚で読むことができた。
キンコン西野さん・SHOWROOM前田さん・堀江さんなどが既にマーケティングに活用している「コミュニティ」は早くに自分のものにできた人・企業から次のステージにいけるように感じている。
資料づくりでも、販促企画づくりでも、商品サービスづくりでも、いいものを作るには、いろんな人の声を取り入れたほうがいいことは感覚的にみんなが理解してる事だと思う。
でもそれを実行に移せてるのは一握り。
お金や人のコストがかかったり、ノウハウがなかったりとハードルが高かったから。
コミュニティはそれをシンプルな形で実現できる方法だと感じる。
もう少しコミュニティづくりについて学んで、実践しようと思う。
まずはどこかのコミュニティに参加しよう。
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刺さるわ刺さるわで。脳みそプルプル震えた。作者のありのままをオープンにする事で応援したくなる、これからの成長の過程を一緒に楽しみたくなる。これがアップデート主義か。コミュニティを見る目が変わった。感謝!
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あまり著者のことを知らなかったが、あらためて「ファンコミュニティ」の必要性と考え方、作り方について解説している良書でした。
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インターネットを媒介とした新たなコミュニティーベースの潮流の渦中で試行錯誤を続ける佐渡島氏の著書。コルクのコミュニティを通して仮説をまわしているから、リアルな世界を垣間見ることができる。アタマの固くなったひと、ビジネスモデルが通用しなくなったと焦っているひとが読むとよいかも。
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ものすごく身近だけど、あまり意識していないコミュニティ。正直、読むまで何の本なのかわかってなかった。現代の生き方の本だった。
新人をチームに放り込んで、しばらくしたら、まわりが自分をよく思っていない、と言い出した。特に誰も意識していなかったが、特に何もしないことが、新人からは敵視していると感じていたのだった。まさに、安全・安心が確保されていない状態。反省した。
自分がしていることは、まだ古いやり方が多い。現代的なコミュニティも自分の周りにあるが、なぜ人間が増えていかないのかは、この本に書かれていた。やはり時代の変化への対応力が大切だと感じた。
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コミュニティのつくり方。
何に熱狂しているのか。
その熱狂の広め方。
いま、やらなければいけないこと!
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読んでいるというより、聞いているという感覚になる本だった。
佐渡島さんのキャラクターとか、視点とか、そういうのがご本人らしい言葉で書かれている。
読みやすいけど、2回3回読まないと理解を深められない気がする。もっと理解したいと思えるので、あまり普段やらないが、2回目読もうと思う。
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インターネット時代のこれからを生きる上で持つべき重要な価値観が網羅されていました。
本の余白にメモを書きまくったのは初めてで、それほど考えさせられる内容でした。
「熱狂しろ!」「ハマれ!」の言葉をよく聞くようになりましたが、それだけだとのたれ死ぬケースも多々出るんじゃないかと悩んでいた僕にとって、腑に落ちる熱狂理論でした。言葉に踊らされる前に、思考の言語化が大事だと思っている方は、この本を強くお勧めします。
キーワード
なめらかな社会、安全・安心の確保、信仰・信用・信頼、学校型とフラットな構造、納品主義とアップデート主義
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WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 〜現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ〜
Amazonリンク:
https://www.amazon.co.jp/dp/4344032918/ref=cm_sw_r_sms_awdb_c_V579AbCDTH9BR
We are lonely but not alone
この不思議なタイトルの意味は、我々は孤独だが、1人では無いという直訳になる。
孤独であることを性として受け入れ、その上で1人とは違うコミュニティを作る方が人を救うのではないか?というメッセージだ。
既存のコミュニティが現代に対応できなくなり、コミュニティのアップデートが必要だ。我々はコミュニティに支えられて行きているし、これからもコミュニティが必要だから。
この本を読んですごくしっくり来たし、勉強になったし、面白いと思ったのは、自分がやってきたこと、やりたいと思っていることは正にコミュニティ作りだから。それは好き、やりたいを、起点とした色んなコミュニティを作りたいということ。
◯現代の孤独とコミュニティ
・コミュニティを語る時のキーワードは安心と自由、この2つを人は欲しがるが同時には手に入れられない。
・当たり前だと思っていることは、社会的であるために人が無理して合わせていることが多い。仮の時代まで遡れば当たり前の行為はわかる。
・快適だと思ってることのほとんどは、社会をスムーズにするための仕組みに自分を合わせているだけ。
・インターネットは社会を滑らかにし、自分の欲望に社会を合わせることが可能になってきている。
・アイデンティティが、「何を持っているか」、から「個人の価値基準そのもの」に変化してきている
・不便を解決、問題解決のための教育があったが、それらがほとんど解決されてしまい、問題発見が大事になってきた。
・情報が爆発し選ぶのが難しい、そこで入るコミュニティを決め、そこの情報に触れる。
・大会社のようなマジョリティに属するほどネットへの対応ができず、終身雇用がなくなり崩壊の危機、孤独を感じ始めている。
・幸せのために、人はコミュニティが必要だ。
◯持続可能な経済圏としてのコミュニティ
・作家を幸せにしたかった。ビジネスがしたかったわけではない。
・単発の大ヒットではなく、自分のことを深く理解してくれようとする人が一定数以上いること。
・休止後再開してもファンが集まるミュージシャン(サザン)はコミュニティを持っている。海外の作家はエージェントが付いている。そうやって、クリエーターが作品作りに集中できる環境を作りたい。
・8割の利益を生む2割の顧客を本当に重視できてるか?AKBや航空会社のマイレージのように。
・仕事としてではなく、楽しいからやりたいからやる、その仕組みを用意することが重要。ほぼ日で初期にただで寄稿してくれたのは、ファンが集う場所だったから。
・SNSでコミュニティを作るときに大事なのは範囲を絞って投稿内容を絞ること。アカウントに個性を生む。そこからブログへの長めの投稿、有料コンテンツと広げていく。
・人は情報ではなく関係性を求めている。1対Nのファンクラブではやく、N対Nのファンコミュニティが大事。
・わかりにくさは参加するための余白になる。最も売れてる聖書とキリスト教が良い例。
◯安全・安心とは
・熱狂こそが最重要だと思っていたが、人が挑戦するにはまず安心安全の確保が必要だと気付いた。
・人により、立場と状況により安心安全は変わる。安全は客観的に身の回りに危険がなく、危険への備えができてる状態。安心は予測から大きく異なる状態にならないと信じてること。
・コミュニティを作るときには、安全安心の確保⇨熱狂⇨拡大、という順番が大事。
・強い人間なんてどこにもいやしない。強い振りのできる人間がいるだけさ by 村上春樹
・コミュニティは拡大の度に新旧両方のメンバーの安心安全が必ず脅かされる。これを理解して両方の安全安心を確保する。
・熱狂はテンションが高い状態ではなく、モチベーションが高い状態。
・信仰はある対象を疑わずに無条件で信じること、信用は過去の実績から価値ありと判断することで一方向。信頼は不確実性のある未来も信じて評価する状態で双方向。
・コミュニティでプロジェクトを動かす時のコツは、1人ずつ誘っていくこと。
・なんでも出来る状態は何も無いのと同じ、リアクションを設計すると人は動き出す、役割があった方が動きやすい
・自分の物語を語ることでみんなに安心を与える。何をしているかというDoの肩書きだけでなく、何をしたいか、何が好きかというBeの肩書きも加える。
◯納品主義からアップデート主義へ
・未完のまま出してコミュニティでブラッシュアップしていく。
・情報は基本流しで、必要なときに返す。メールからスラックへ、短文化の時代。
・編集者の役割は、コミュニティを形成し、どれくらい未熟なコンテンツを投げ込むかを考えること。あまり未熟だと死産するし、完成度が高過ぎると活性化しない。
・今の時代所属は関係なく人間丸出しの勝負、SNSで自分はこういう人間だと人間性を如何に晒け出せるかぎ勝負。