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熱海の近くの市に住んでいたが、私が育った2000年代の熱海は本当にまずい状態だというのは父からよく聞いていた。著者の方のような物心ついた頃から熱海にいた人にとっては、その喪失感を抱きながら生活していたに違いない。そんなところで逃げずにチャレンジしたのは本当にすごいの一言。
地方創生を考える時、まず外部から人を呼び寄せることを考えがちではあるが、本当に必要なのはその場で生活している人たちの愛着をさらに高めてあげることなんだろうと思った。
最後のページあたりで、「まず稼げることからやろう」というのは本当に刺さる。稼ぐは前提。その前提が幸せにするのだろう。
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地元熱海の再生に尽力し、実際に取り組んできた著者の熱海再生の実践記録。人口流出・人口減少・超高齢化地域、人通りの少ない商店街、財政悪化に地方は日本全国数あまた。ここには、そのヒントが綴られている。
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熱海再興に向けて取り組んできた著者。
現時点で道半ばながらも、その苦労と成功の過程を綴った内容。
地方再生に携わるすばらしさがよく分かった。
もちろん、苦労も多い。乗り越えるべきハードルもたくさんある。
でも、その先にあるのはほかには変えられない達成感なのだと思う。
但し、本書に書かれたことを真似してもきっとうまくいかない。
ただ、いくつか押さえておくべきエッセンスはあった。
改めて熱意の大切さを感じる内容。
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どんなに良いことをしていても、稼げる活動で無ければ持続性はないし、発展もなかなかしない。
でも、稼げる活動になるまでのハードルがむちゃくちゃ高い。稼げないから資金が必要でも、資金は稼げているところにしか集まらない。
利益が出るというのは持続性の担保なので、大事なことなんだけど、他人の利益が許せないような空気を醸し出す人っているよな…
ここ数年でクラウドファウンディングが一般化してきたから、また流れがわるかな?
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まちづくりのお勉強の一貫として。
自分の某地方都市への移住を見据えて、自分にできることはあるのか?という問題提起も兼ねて。
まずは色々なことを勉強して知るというのはもちろんだけど、行動力と、そこからくる周りを巻き込む力の大切さを改めて感じました。
ゲストハウスやシェアハウスのまちづくりにおいての意味をこうして文章で読んだのは初めてだったから、そこも勉強になりました。
「あなたでなければ、ここでなければ、いまでなければ、という事業を生み出そう」と言う言葉は、難しいとはわかりつつも、心に留めておこうと思います。
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「地方再生」というテーマで色々な本を読もうと思っており、熱海はある程度成功しているような印象を持っていたので(星野リゾートのマーケティング効果?)この本を読んだ。ただ実際に訪れた際には駅前が綺麗になったということ以外劇的に変わったという印象は受けなかったので、まだ道半ばということか。著者が試行錯誤しながら民間として地方再生に取り組んでいることに好感を覚えた。
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熱海の奇跡のV字回復を成し遂げた著書の本。
時系列でわかりやすく書いてあるのだが、物語として読むには情報が薄い感じがする。地方再生とか都市復興とか地域の力を作りたいような人には参考になる……のかな?
個人的には書かれていないことが知りたい。赤字でもカフェが存続できたのはどこからのお金なのか、全体的に具体的なエピソードとか。
しかし、熱海が復活するとはすごいなぁ。
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ビジネスによる〝まちづくり〟とはよく言われるけれど、なかなか成功事例を探すのは難しい。それにそれぞれの街の置かれた環境が違うので、成功事例を真似してもうまくいくとは限らない。
だから、形を真似しても仕方がない。施策ではなく、精神を学ぶべきなんだろうと思う。
自分たちがまず動く。小さくてもいいから一手、打ってみる。そこで起きる波紋が街を変えるきっかけになるのだと感じた。
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、
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ひなびた昭和の温泉地というイメージの強かった熱海が観光地として再生した舞台裏を描いた本。観光庁が出している2017年の観光白書において、行政と民間が連携した観光地再生の好事例として取り上げられたそうです。基本的な手法は「ビジネスの手法を用いて街を活性化させる」であり、地方創成のヒントが詰まっているのです。
続きはこちら↓
https://flying-bookjunkie.blogspot.com/2019/02/blog-post_22.html
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熱海のまちの再生の取り組みについて。
計画なく会社を辞めて始めたところから。
30代のクリエイティブな人たちをターゲット。そうすることで、それをみた20代も集まる。
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2019.02 とても参考になった。作者本人の熱海復活の経緯が細かく書かれている。章ごとに、リノベーション街づくりのポイントが書かれていてヒントになる。
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自転車の両輪、問題解決と稼ぐことの両輪。これはNPOだけじゃないと思う。
補助金に頼らず、民間企業が出した利益を使うことこそ、持続可能なまちづくり。
まちづくりは不動産オーナーがすべき仕事。
ごもっとも!
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大きなビジョンと小さな一歩
木下斉 これからの地方における観光は観光客数より観光消費総額を重視すべき
ビジネスの手法を使っても社会は変えられる。それには起業という手段がある
街に新しいプレーヤー、若いプレーヤーがどんどん入ってこなければならない
補助金には悪循環のリスクがある
とにかく初期投資を下げる 1/3にせよ
あたみマルシェの参加への条件は、手づくり、ローカル、商売としてのチャレンジの3つとしました。
これまでの経験からも、事前にすべての方の合意形成をしてから始めていては、いつまで経っても何も変えられないことを学んでいました
やってから謝りに行くことで理解を得る
熱海のリノベーションまちづくりで生み出すべき成果の一つは熱海の中心市街地の人口を増やすことでもあります。
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単発的なものではなく、ビジネスとして利益をあげて持続可能なまちづくりをしようとする観点には共感できました。
街の歴史と現状を知り、本質的な問題をつかむ
街にとってのお客さんの変化を知る
旅行で何が体験できるかを問われる時代
人々を集める重要な要素は、街そのものの魅力であると認識する
団体客による宴会歓待型から個人や家族による体験・交流型に変化した流れをつかむ
これからの地方における観光は観光客数よりも観光消費総額を重視すべき
民家からのまちづくりはビジネスの手法を使って社会を変える手段
民間からのまちづくりの熱海を変えようと決意
違和感や問題意識を大切にする
自らが没頭できることを仕事にする
民間が利益をあげてこそ持続可能なまちづくりになる
何が街の課題なのか、何が原因なのか、常に考えて仕事をする
まちづくりは「街のファンをつくること」から始まる
地元の人の満足度を上げることで、観光客の満足度を向上させる
まずすぐできること、やれることから始めると次の打ち手が見えてくる
チーム里庭により、アクション起こすと顧客や仲間と出会えた
地元の人が地元を楽しむツアー「オンたま」により熱海ファンが生まれた
意識改革によって街のイメージは確実にアップした
オンたまに参加した人の満足度の高さが熱海のイメージアップに連動している
街を再生するには「何かにチャレンジしたいと思える場所」になること
チャレンジを支える、ゆるやかなつながりをつくることで、チャレンジは連鎖する
問題解決と稼ぐことの両輪あってこそ民間によるまちづくりは成り立つ
江戸時代の矢守の現代版として、エリアを変える点を打つ
再開発よりもスピードも速く費用対効果も高い、リノベーションまちづくり
新しいプレーヤーが新しい使い方をするエリアリノベーションで街を再生
街全体を会社と見立てて、まずはコストカットにより、街の投資原資を確保する
まちづくりの目的はエリア価値の向上。それはすなわち不動産価値の向上
街を活性化して最終的に利益を受け取るのは不動産オーナー。だからこそ、まちづくりとは不動産オーナーこそがすべき仕事
補助金には悪循環のリスクがある
変化の兆しをつかみ取り街に新しいコンテンツを生み出し、新しい使い手を呼び込む
志ある不動産オーナーとの出会い
街なかに面白い人たちが集まる拠点をつくる
事業を成功させるためには、初期投資を適切にできるだけ下げる
成功のためには使えるネットワークは徹底活用する
商売は顧客と向き合い、数字と向き合い、スタッフと向き合い経営する
面白いと思えるお店が一軒あると街に変化が生まれる
利益の出ない事業は失敗と認めて潔くやめる
街に足りない機能を見出し、それを事業化する
ゲストハウスのファンよりも街のファンをつくる
ゲストハウスのお客さんが自然と街との接点をもつよう企画する
クラウドファンディング、DIY、出資、事業に参加する人を増やし巻き込む
事業のコンセプトと顧客像を明確に描く
街にいる人たちが楽しそうにし���いる姿こそが街のディスプレイ
街に企業が生まれるために、企業のゼロ次ステップを用意する
街を変えるためには、合意形成よりも、見て、感じてから変わってもらうこと
持続可能な事業をつくるには行政のハコモノよりも民間主導の事業化が有効
本当に街の再生を実現するには、多くの企業の誕生が必要
スモールエリアを設定し、そのエリアのエリアビジョンを描く
エリア内外の巻き込みたい人とビジョンを共有する場をつくる
ビジョンを実現するための民間自立のプロジェクトを次々とエリアに投入する
街の変化を観察し、自らの役割を変化させる
自ら仕事や暮らしをつくっていくことで街を変えていく中心はクリエイティブな30代
地域と起業家をつなぐ役割の現代版家守がいてこそWin-Winの関係となる
リノベーションスクールで街の不動産オーナーがリスクを取って動き出した
民間マインドのある行政とパブリックマインドをもった民間が連携し変化が加速
起業家が生まれ育つ環境があってこそ、企業の連鎖は起こる
熱海市の財政危機宣言による危機の共有と、戦略の共有があって変化は始まった
熱海再生の裏にはプレーヤーの世代交代と自らを改革してきた街の人たちの努力があった
上の世代が新しい世代への世代交代を後押しした
まちづくりに成功やゴールはない。常に先を見据えて今とれる打ち手を打つ
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以下3点が勉強になった点。
①現代版家守
有給資産=古い家など
大地主がいない
土地が細分化
複数の土地保有者にまたぎり、エリアを意識し、エリアマネジメントしていくことが必要。
現代版家守と言うだけで、少し惹かれてしまった。
これはマーケティング的にも面白い。
歴史との関連も有り、ただ意欲ある若者をリノベーションで出店してくださいとか言って集めるより、刺さる層が広そう。
②補助金にたよっていると、まちづくりは悪循環に陥る危険がある。
補助金を使うと、行政が決めた制約の中でしか事業ができない。制約があると発想が縛られて面白みのない事業になりやすい、上手くいかなかったときに臨機応変にヒトモノカネを集めることができないので対応もしづらい。すると、ますます補助金頼みになって、事業の制約がもっときびしくなっていく。
補助金頼みがなぜ悪循環を生み出すのか。
この文章はそれを的確に表現していると思い、メモ。
③手元にある資源で事業に取り組み利益を出して、さらに投資し続けるというサイクルを作るのが地域活性化の基本
②と関連有りですね。
クラファンとかで資金調達やっちゃえばとか思ってたんですが、自分の思想反映が徹底できなくなる可能性がある。という点を考えていなかった。
成功事例を作り、自分の方法で稼ぐことが出来ると周りに証明できれば、有利な条件で資金調達可能になる。このSTEPは重要。
この手の本の著者は、タイプが似ている。
スモールスタートの原則がエピローグにまた書いてあり笑ってしまった。
ただ、その思考はとても大切なので、自分に向けられた言葉だと思って受け止めたい。