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南部芸能事務所シリーズの4作目。
TVのオーディション番組が始まったはずだが、その様子は殆ど描かれず、それに臨む、最初に新城、それから先輩ナカノシマの3人とライバルであるインターバルの2人の話が交互に挟まり、最後に溝口と、それぞれの日常と心情が語られる。
このシリーズ、いつも思うのだが、自分とは全く異なる世界や世代が舞台ながら、身につまされるような話が多い。
離れた場所にいても、家族三人で、一緒に頑張るんだ(by中嶋)。息子が生まれ名前を考えた時のことを思い出す。
約束を守れずに逃げ回っていた後ろめたさがあり、それを咎められそうで、僕は敬語でしか話せなくなったのだと思う(by中野)。うちの息子にも敬語で話されるのだけど、そういうことなんだろうか、切なくなるね。
時間をかけてもいいから、一番欲しいものを選びなさい(by亡くなった溝口の父)。と言ってあげたい…。
なりたいもののためには、見たくないものだって見なくてはいけない(by新城)。トリオでも、コンビでも、恋人がいても、友達がいても、子供がいても、俺達は一人なんだ(by野島)。人生は厳しい。
努力というのは、誰にでもできるように思われるけど、そんなことはない。周りの支えが必要になる。ボクが努力できる環境を母が作ってくれた(by溝口)。だけども全く一人ということはないんだよと。
親子の情、友情、男女の仲、先輩後輩…、そうした近しい人との関係に加え、他人からどう見えているのかも気になり、行ったり来たりする思いに色々としんみりしみじみ。
オーディションの結果を絡めてヒリヒリするような雰囲気の中、どの話もイジイジしていた割に最後の割切りがあっさりしているが、そうした割切りや忘れる力がないと生きていくのはキツイしな。
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勝とう! 支えてくれる人達のために
芸人オーディション番組に出演することになった新城と溝口だったが、親しかった先輩やライバル達の不幸を祈らずにはいられない。醜い感情に戸惑う二人だったが……。若手芸人達の傑作青春群像劇、第四弾!
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南部芸能事務所シリーズ第4弾。
いよいよTV番組のオーディションが始まる。
今作は芸人を目指すメンバーがお互いをライバルとして視ている様子をリレー形式で表現されてます。
それぞれが不安や相手が失敗することを期待してしまう事への嫌悪など心情が伝わってきます。
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深夜のオーディション番組に挑戦する三組の芸人。売れるためのチャンスでもあり、彼らの運命も左右する。熾烈な勝ち抜き戦が幕を開ける。芸に生きる人々の心情を描く、好評シリーズ第4弾。
実力だけで売れる世界じゃないのが芸能界。事務所の力や時代のニーズ、そしてよく言われるのが、ちょうど今その枠が空いているのか。限られた椅子を巡る、男たちの熱い戦いが遂に佳境に入る。
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再読。
1年を通して行われるオーディション番組がスタートした。
勝者には、レギュラー番組が決まる。
高みをめざし進む若手芸人達。
彼らの心には、孤独や嫉妬の感情が渦巻いていた。
今回は全7話。
全てオーディションに参加するメリーランドとナカノシマ、インターバルのメンバーの話。
悶え苦しむ彼らには多くの支えてくれる力がありました。
家族や友人、互いのメンバーや相方、どのエピソードもグッと来ます。
今回も、中嶋くんの赤ちゃんの誕生シーンに泣かされました。
さあ、また来た最後。
終わるのが惜しいですが、読みますよ!