紙の本
優しいふうちゃん
2015/09/10 14:41
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:平塚雷鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
お父さんとお母さんは沖縄県出身で神戸で琉球料理店を営んでいる。
優しくて、沖縄愛がたくさんある常連さんに囲まれながらのびのびと成長する。
ところが、ふうちゃんが小学6年生の時お父さんが心の病気になり、家族が苦しむようになる。
お父さんの病気の原因を知らなかったふうちゃんはお父さんの病気が沖縄と戦争に関係するということに気づく。
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私が中三の頃の読書感想文で、この小説についての感想を規定枚数を大幅に超えるまで書いた記憶があります。
この本には、沖縄の人たちの『ことば』がたくさん詰まっています。
それを一つずつ拾いながら読み進めていくと、思わずほろりと涙を流してしまうくらい切なくて、思わず笑ってしまうような温かさがあります。
キヨシ少年の叫び、ふうちゃんのお父さんの深い悲しみ、ふうちゃんの一途な姿が目に浮かぶようです。
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知っていたつもりの沖縄、知っていたつもりの戦争、それが全てではなかったと気づかされました。日本を知るためにも読むべき本だなと思いました。
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子供のころ、灰谷さんの本は、同じくらいの歳の子供たちがつらい思いをしたり逆境を生き抜いたりしててなんだか悲しいから、あんまり好きじゃなかった。子供をかこむ大人の気もちとかも知りたくなかったから、読む気がすすまなかった。「子供が生き生き描かれてる」って書評も、子供のきもちをわすれてる大人が書いてる気がして、好きじゃなかった。でも、大人になって読んだこの本はすごく悲しくて深くて痛くてびっくりした。
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太陽の子と書いて「てだのふあ」。心の病になったお父さんや沖縄出身の愉快な人々に囲まれて感受性豊かに生きるふうちゃん。
「自分が辛いときほど、ひとに優しく」
忘れていた何かが思い出せるような、小説です。
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ふうちゃんとお父さんを通して、「沖縄と戦争」について考えさせられる本です。
小学生、中学生はもちろん、大人になってから読み返しても、たくさんのことを考えさせられる本。
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これは泣くよ…!!「さとうきび畑の唄」なんかよりかなりきついです。読んでてつらくなるくらい。でも感動する…!!
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中学の時に読んだので、ラストの衝撃に眠れなくなってしまった。毎年ニュースで取りだたされる終戦記念日を知らない同世代が情けなくて仕方なくなる。地形が変わるほどの爆弾が降ったこと、今も真っ青な珊瑚礁の海に爆弾が沈んでいること、沖縄の人が何ヶ月も命を張って抵抗を続けたから本土への上陸が回避されたこと、知らないで済むことじゃないはず。どんなに無意識でも、その人達の上に立っているのは事実なんだから。戦争反対、口で言うことの空しさや容易さより、小さな女の子の目を通して穏やかに語る灰谷文学に夢中になったきっかけでした。
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永遠に読み継いでいってほしい灰谷作品の一つ。戦争による沖縄の悲しみ、苦しみ、それでも失わない優しさ全てを包み込むように描く言葉の力強さと温かさに、何度読んでも最後大泣きしてしまう。時代が移り変わろうとも、人間の原点は変わらないのだと教えてくれた。小学生の頃からもう10年以上、何度も読み返している作品。
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小6のふうちゃんかお父さんの病を治してあげたいと言う思いから沖縄の戦争を学んでいく物語。戦争のことはもちろん、沖縄の人々から悲しみを知ることで本当のやさしさが生まれると言うことを学びました。
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高校生のときに貸してもらって、深い悲しみ(語彙力がなくて表せません)に陥りました。社会人になってふと本屋で手にとって読みかえし、子供ができたら必ず読ませようと思ったのです。
ふだん戦争からほど遠い生活を送っている私たちにはふうちゃんのお父さんの心の奥底にある苦しみに気づかないのでした
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戦争は消せない歴史だからこそ今の私たちが伝えないといけないなーと思います。
そんなときこれを読むと自分の知識の少なさを実感。もっと勉強しなければ。
でもすっごく心の温かくなる作品です。
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舞台は神戸の料理屋「てだのふあ・おきなわ亭」。てだのふあとは太陽の子という意味で、一人娘のふうちゃんとその家族・周りの人々が描かれています。元気でまっすぐなふうちゃんは皆との交流の中でたくさんのことを学んでいきます。
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衝撃的だった。戦争の本質は近代史を勉強するだけじゃだめだ。ひとりの人間に影を落とし、人生を狂わせる。それを自分や家族、大切な人に置き換えて考えなければいけない。
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衝撃を受けた。戦争の本質は試験勉強するだけじゃわからない。ひとりの人間の心に大きな影を落とし、人生を狂わせる。それを自分や家族、大切な人に置き換えて考えなければいけない。中高生にぜひ読んで欲しい。