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「吉村達也」の長篇ミステリ作品『白川郷 濡髪家の殺人』を読みました。
ここのところ国内ミステリ作品が続いていますね。
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東京の多摩川河川敷で『週刊真実』編集者「山内修三」の生首が見つかる。
彼は作家「夏川洋介」の連載小説『濡髪家の殺人』を担当していた。
さらに500キロ以上離れた世界遺産の合掌造り集落・白川郷で胴体が!
小説は「首無し死体」が次々に発見されるという内容のため、物語と現実の事件がリンク!? とネット上は騒然。
犯人が首を切断した理由は!?
怨恨? 異常者の仕業?
捜査は混迷を極める……
警視庁捜査一課の名コンビ「志垣警部」&「和久井刑事」が活躍する「世界遺産」シリーズ第一弾。
2012年に惜しまれながら急逝した著者が放つ、傑作本格ミステリー、初文庫化!
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警視庁捜査一課の名コンビ「志垣警部」&「和久井刑事」が活躍する「世界遺産」シリーズの第1弾となる作品です、、、
たまたまですが、「折原一」の『鬼面村の殺人 新装版: 黒星警部シリーズ1』に続き、合掌造り集落が舞台となっているミステリ作品です。
■第一章 濡髪家の殺人
■第二章 逃げる容疑者
■第三章 切断の理由
■第四章 暮神家のと伊豆神家
■第五章 白く静かなる村
■第六章 衝撃の告白
■第七章 結の絆
■第八章 第二の切断
■第九章 トリックの崩壊
■第十章 独占スクープ発売
■あとがき
■解説 大多和伴彦
『週刊真実』編集長の「桜木大吾」は、世界遺産の白川郷合掌造り集落をモデルにした推理小説『濡髪家の殺人』の著者「夏川洋介」から、連載を中止したいと唐突に切り出される… その申し出はすぐ撤回されたが、担当編集者「山内修三」の生首が東京の多摩川で、胴体が500キロ以上も離れた白川郷で発見された、、、
犯人はなぜ首を切断したのか? 猟奇事件の意外な真相に「志垣警部」と「和久井刑事」が挑む!
アリバイトリックについては、なるほどなー とは感じつつ、殺害後に首を切断するという残虐な行為までエスカレートするには動機が弱く、納得感がなかったですね、、、
白川郷合掌造り集落を舞台とする必然性も強引な感じがするし… 読みやすい文体だし、「志垣警部」と「和久井刑事」のコンビも好感が持てるだけに、ちょっと残念でした。