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<目次>
省略
<内容>
「もしもこんなことが起きたら…あなたはどう死ぬ?」と初めにあるように、ほぼあり得ない死に方を紹介した本。最初は笑えるのだが、徐々に科学的な知識(特に物理学)の知識が駆使され、それが理解できないとついていけない…。なので、死の本というよりそれを利用した「物理学」の本。ただ、読後に思ったのだが、日本にはこうした「サイエンスライター」の本が少ないな?…。真っ当な科学本はいいのだけど、それでは「理科嫌い」は減らないかな?と。特に高校レベルでは、授業拒否が増えているのは、教師レベルに知識やユーモアを伝える技術がないんだろうな、と思う。こうした本からヒントを得てほしい…。
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とても面白かった!
タイトルの通り、さまざまな死に方が書かれているのだけど、ブラックユーモアのなかに科学的な説明がわかりやすく書かれている。
また、訳文も軽妙な語り口で、本の雰囲気によく合っていた。
顔をしかめたり、おもわず笑ってしまったり、読んでいて百面相をしてしまう本だった。
そして、宇宙系の死に方はだいたい最期プラズマになる、、、
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もしも○○な状態になったら、あなたはこう死ぬ、という考察を科学的な見地を中心に45のシチュエーションごとに紹介した本。
例えば、「もし旅客機に乗っていて窓が割れたら」、というまあ比較的に起こりそうなものから、「読書中にいきなりこの本がブラックホールになったら」、という「んな事あるかっ!!」系のものまでさまざまな死に方が満載。ただ、それぞれの死に方は現時点での科学的見地に基づいたものなので、サイエンスエンターテインメントとしても楽しく読める。
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実際に合ったとんでもない死に方や逆にそれで良く死ななかったな!という話も。また、科学的な反応から、例えばブラックホールに飛び込んだらどうなるかまで、ユーモアたっぷりに書かれている。
雑学が好きで、ちょっとした科学ネタが好きな自分にはピッタリの本だった。
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どう見ても綺麗な死に様とは言えない死に方をユーモラスに表現していて笑える。実際に試した勇敢な先人たちが愚かにしか見えないが人間の限界を知る上では役に立っているのだろう。昔読んだ空想科学読本を思い出した。
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極限状況を想定し、そこで人体がどのような影響を受けるか?ということをわかりやすく、実感を込めて伝える本。
基本パターンは、圧力を受けて体の弱い部分、内臓(特に肺)が押しつぶされる、高いG(加速と減速)により、内臓が飛び出す。隕石にぶつかる際もぶつかる前に圧縮された空気が1600度くらいになり、その熱でやられる。
酸素濃度が通常の21%から下がれば、即気分が悪くなり、10%であれば、数十秒で気を失う。また脳は二酸化炭素濃度は検知できる(酸度は簡単に測れる)が、酸素濃度は全くできないので、気づかないうちに意識を失う。高度飛行中の機内でドアが開いてしまったら時間的猶予は最短で15秒程度しかない。
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全部で45種類の「死に方」があり、驚く事に中には実際にやってみた、又は不運にあった人もいるという。そういうケースはもちろんその結果を参考に、 他は研究結果や研究に基づく推測などを駆使してて書かれている。
だいぶ無理な部分もあるし、現実的ではない内容も多いが、ブラックユーモアだと思えば、楽しく読める。
著者のひとりは物理学者だというので、ちゃんとした裏付けがあるのだと思わせる。
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日頃から疑問に思っていた死に方が解明された。
死に方が詳しくわかるだけでちょっと安心できる不思議
ブラックユーモアたっぷりで凄惨な死に方をしているのに笑えてしまう
時々強引に死にに行かせてくれる所とか読んでいて楽しかった
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世の中には様々な死に方がある。雷に打たれたり、隕石に当たったり、バナナの皮で滑って転んだり可能性が低いものもあるし、宇宙空間に放り出されたりという、可能性が限りなくゼロに近く、なかなか経験できないこともある。様々な仮定に対して、科学的に考察を加えているところが面白い。とっても面白いのだけれど、残念なのはすべて死に方の話なので、原因にバリデーションはあっても、結果のバリデーションはそれほど多くないということだ。
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図書館で借りた本。45項目のもしも…が起きた場合、人間は死に至るまでどうなるか?を科学的に解説した内容で面白い。旅客機に乗っていて窓が割れたら?ホオジロザメにかじられたら?生きたまま埋葬されたら?蜂の大群に襲われたら?など実際にあり得るパターンから金星や木星に行ったら?などもあり設問も面白い。医学の雑学にもなった内容。
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こういう目にあったら、どういう死に方をするの?
おそらく一生に一度も経験することが無いであろう(経験した時点でおそらく死んでますが)状況で人体がどのようになるか?を科学的に真剣に考察していてなかなか面白い。
あっさり死ぬこともあれば、意外と死ななかったり、人体って面白いですね。
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サブタイトルが「もし〇〇したら、あなたはこう死ぬ」
八尾図書館の推薦本だが、そうでなかったらまず手にしなかっただろう。
「旅客機に乗っていて窓が割れたら」から始まって「ホオジロザメにかじられたら」「バナナの皮を踏んだら」「生きたまま埋葬されたら」など45通りの死のシナリオが取り上げられている。
今日にも起きそうな筋書きもあれば、今生では巡りあいそうにない設定もある。
それぞれについて具体的にどのように死ぬかを描きながら、様々な科学的知識が紹介されているのが面白い。
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死に方を通じて科学を解説する、ブラックユーモアに溢れた本。特に印象に残っているのは「年をとったら」「100万発の弾が入る拳銃でロシアンルーレットをしたら」。アメリカの統計では25歳が健康のピーク。フルマラソンは100万分の7で死ぬ確率があるので、件のロシアンルーレットでよりも危険などなど。
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死について、科学の見地から語っている本。
面目な調査が行われますが、テーマがテーマである以上、不気味さが伴い、手に取るのに多少の勇気がいるかもしれません。
著者はホラー作家と天災理論物理学者の2名。
まえがきに「スティーブン・キングとスティーブン・ホーキングを足して二で割ったような本だと思えばいい」と語られている通り、
科学的考察をブラックユーモア交じりで、やたらと軽快に解説しているのが特徴的。
「本当に生死について語っているものなのか?」と疑いたくなってしまうほどですが、人として知りたい、興味ある項目が並んでおり、読みたい誘惑には逆らえません。
実体験や研究を参考にしてまとめあげられているため、信憑度が高いです。
宇宙ステーションからスカイダイビングする、ブラックホールに飛び込む、火山の河口に落ちてみるなどといった、試してみるのが不可能なものでも、可能な限りの推測がなされています。
「本書の通りの結果にならない可能性がある。そうなったら、心からお詫びする。重版の折に訂正するので、ぜひご一報を」
と、ユーモアたっぷり。
火葬のわが国では出てこない「生きたまま埋葬されたらどうなるか?」という話が出ますが、自力で外に出るのは不可能だそうです。
深さ2メートルほどの土に埋まると、胸にかかる土の重さは230キロほどになり、絶対に逃げ出せないとのこと。
(生きてるのに埋められた、どうしよう)と心配する必要はなさそうです。
また、エレベーターが途中で暴走落下したら?という危険を感じる人は多いようですが、建物の二階に上がるのに階段やエスカレーターを使うと、危険度はどちらもエレベーターの10倍になるとのこと。
その方が危ないんですね。
「底なし沼に飲み込まれて死亡する」ということは、理論上不可能だそうです。
さまざまなミステリー小説のアリバイがことごとく崩されることになりかねない事実です。
さまざまな仮定が取り上げられ、例を挙げて解説されます。
中には荒唐無稽なものもありますが、なるほどと深く納得できるものもあり、いずれにしてもすべてのテーマに置いて、至極真剣に語られています。
科学者と文学者のタッグによる本。刺激的でした。
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こういう、バカバカしい内容を真剣に科学に裏付けられた調査をしたうえで、読みやすいフランクな文章で書かれた本は大好物。面白くて最後まで一気に読んだ。
例えば「次の月着陸船にこっそり乗りこんだら」という章。宇宙服なしで月面に出てしまったら、という想定のもと、「SPF50の日焼け止めを入念に塗りこんで外に出ても、ものの数秒で肌は健康的な小麦色になる」「どっちみちあなたは意識を失っていてまもなくご臨終となるわけだから、これはもっぱら見てくれの問題だと思って聞いてほしいのだが、血液が沸騰して気化すると皮膚がふくらんでいく。やがて皮膚はパンパンに張って人間風船と化す。いずれはその期待も全部体から抜けていって、あなたはしぼむ。ただし、いったん皮膚が土台からひきはがされているために、少ししわが増えるのは避けられそうにない」など、深刻なはずの話が非常にコミカルに描写されている。この本では45の死に方が書かれているが、始終、論調はこんな感じ。
日本語で、日本人の著者がこういう書体でこの手の科学の本を書くのは難しい。ジョークに対する考え方も違えば、何よりも科学者でこの手の文章を書ける人はいない。この本は文章をスポーツライターの著者が、科学的内容を物理学者が担っている。こういう異色の人材がコンビを組んで本を出せる、というのが、アメリカのいいところである。