紙の本
心に残るやさしい思いやりのお話
2019/10/17 23:11
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投稿者:ねこすき旅人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに惹かれて買いました。最初はシロクマが悩んでいる人のところに行ってお悩み解決するようなお話かなと思って読んでいましたが、昔仲の良かった4人の友達が絡んでいるお話であることが、読み進めていくにつれてわかり、シロクマさんが誰なのか、なぜ今になって現れ、仲間に何を伝えたかったのかが判明します。本当に大切にしたい仲間を思い出させてくれる温かく優しいお話でした。読み終わって、それぞれの人生だけど、決して忘れない大切なものが何なのか教えてくれているような気がしました。
また時間たって読み直したい本だと思いました。
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【悩んで困って立ち止まってるあなたのもとへ、白くてでっかいお友達が背中を押しにお邪魔します。】
思い出を残して故郷を旅立ち、別々の地で別々の人生を歩み始めた元幼馴染みたち。
仕事に、家庭に、恋に悩んで立ち止まってしまった彼らのもとへ、あるとき白くてでっかいお友達があらわれた。
のんびり屋で天然で、空気の読めない喋るシロクマに、最初は驚き困惑していた彼ら。けれど、不思議と懐かしい温かさを感じるその振る舞いに、いつのまにか背中をそっと押されていることに気がついた。
やがて、思い出の中に置いてきたシロクマ係長の正体と、“友達”の切ない想いが明らかに――?
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「捺彦とシロクマ」
傑作は駄作で誰の目にもとまらない。
何かしらの意図があり作らなければいけないデザインを、自分の主観だけを前面に出してしまえばそれは大衆向けに作られた意図あるデザインでは無くなるもんな。
「亜貴とシロクマ」
全て一人で完璧にこなす。
誰にも迷惑をかけず一人で何でも完璧に出来たら一番だが、人間である限りその人に出来る限界があるのだからたまには人を頼る事も大切なんだよな。
「友妃美とシロクマ」
己を偽ってまで自信を。
自分自身が思い描く理想に近づく事は出来てたとしても、現実はそう簡単に上手くいく訳でなく当たり前だが理想は理想であり現実を受け入れどう進むかが大切なのだろうな。
「晴斗とシロクマ」
皆の元へ現れた係長の正体。
彼は誰かを恨む為に現れた訳でなく別れが言いたかった訳でも無ければ、ただ皆と再び会いたかっただけであり姿は見えなくとも毎年あの場で再会をするのだろうな。
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最後の章で皆の前に現れたシロクマ係長の
正体がわかるところで
やっぱりかという気持ちと
そうあってほしくないという気持ちがせめぎ合い
複雑な気持ちになりました。