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前作よりも胸にぐっときたのはきっと、私が見失いつつあるからだ。仕事への情熱、目標、努力、プロ意識と根性といったものを。
いつ実を結ぶかわからない仕事に対して、モチベーションを保ち続けるのは容易ではない。
そればかりではなく、これまでの仕事も失ってしまうかもしれないとなればなおさらだ。
佃製作所の社員たちが、その危機を何度も乗り越える姿に目頭が熱くなった。
実直に、誠実に、真摯に。正しいことはいつも一つではないけれど、その心意気こそが佃プライドを支え、未来へ導いているのだと、そう思った。
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最近、本を読む調子が上がらないのだが、この本は流石、サクサク読めた。
世の中、こんな風に大企業には悪い奴ばかり集まり、中小企業には志も熱い連中ばかりということでは決してないと思うし、最後には主人公に凱歌があがるだろうこともミエミエなのだが、それでもそこに行くまでのプロセスや登場人物それぞれの描写で読ます。
面子や保身のために知恵を巡らす相手に対し、パートナーは次々とその軍門に降りかけ、悪事が奏功するのと露見するののどちらが早いかタイムリミットのドキドキあり、ジャーナリストという部外者からの変化球あり、何より随所に日本のモノづくりを支える人々の熱い思いも溢れさせ。
“人の数だけ、仕事をする意味がある”
“自分のやりたいことさえやっていれば、人生ってのは、そんなに悪いもんじゃない”
最近、仕事についてあまり前向きになれない自分だが、ここに迸る熱い言葉に触れて、もう一度、やりたいことをやろうかという気に少しだけどなってきた。
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前作楽しめた人は間違いなく楽しめる作品だと思います。
しかし池井戸さんの安定感は半端ないものがあります。
7月20日に出る新作も期待大です。
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これぞ池井戸潤!!という感じで、期待通りでした。下町ロケットの第二段ということで、期待しすぎかな?という感じもあったけれど、それを下回ることはなかったです。ただ、ちょっと展開が早すぎで、うまく行きすぎ感はあったかも。。。銀行の出番も少なかったです。
とは言いつつ、読み終わった後は、スッキリ爽快でした。
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おもしろかった。1日で読み終えた。
ただ、TVドラマで見ていたので、復習してる感じになってしまった。
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間違いない。鉄板。
1日で読み上げてしまった。
みんなみんな、根はいいヤツ(だった)のだ。
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ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年―。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。量産を約束したはずの取引はあえなく打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。そんな時、社長・佃航平のもとに、かつての部下からある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。ロケットから人体へ―。佃製作所の新たな挑戦が始まった!
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相変わらず、佃社長がアツイ。
いや、佃製作所のみんながアツイアツイ。
今回も前作に続き、気持ちの良い勧善懲悪作品に仕上がっている。
メーカー勤務の人、必読。
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町工場でロケット部品と医療機器部品を作る話。
狡くて嫌な奴が偉い立場にいるのはなんだろうか。
それとも偉い立場に立つと狡く嫌な奴になっていくのか。
地道に誠実にが正しく認められて欲しいけど
そうじゃないことも現実は多々あるんだろうな。
それだけに正義は勝つで終わってスッキリ。
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ロケットのバルブシステムの開発で成功した佃製作所、次なる挑戦は、多くの心臓病患者を救うための医療機器の開発だった。
もの作りの会社の意気込みであったり、熱意といったのものがギュッと詰まったような熱い志を感じさせる作品でした。
そこには、経営者としての生き様だったり、技術にこだわる作り手の思いだったり、目的をはき違えてしまった者の寂しさだったり、一つの作品から様々な人生を読み取ることができました。
読み終わった後にとても温かい気持ちになれるのも池井戸作品の魅力だと改めて感じました。
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また今度続編「下町ロケット ゴースト」がドラマ化されるらしいが、いかにもドラマ化向きの作品。
池井戸潤の作品は幾つか読むと気が付くと思うが、構成や主人公の性格などにある一定のパターンがあるということがわかる。
企業を舞台とした勧善懲悪といってもよいと思うが、このワンパターンが人気作品の理由だろうと改めて思った。
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この話に胸が熱くなるのは体育会気質だよなと自覚しつつ、ピンチから復活する佃製作所を応援してしまう。大企業の中小をバカにするところ、嫌だけど現実だよねー
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ゴーストを読んで面白かったので、遡って読みました。
ドラマで内容知ってたけど、最高でした!
登場人物がドラマの役者と重なって読みやすかったです。
いくつもの危機がありながら、最後に乗り越えるのがいいですね!
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読み終わった時に感じたこの本のテーマは働く理由。
唐木田さんの台詞から引用すると「桜田さんとウチとでは仕事をする理由がまるで違う。人の数だけ、仕事をする意味があるのかな」
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なぜ、それをやるのか?長く苦しい開発をしているとき、その問いの答えさえわかっていれば、迷うことはない。
なぜこの仕事をするのか。なぜこの開発を請け負うのか。
納得できないことはするな
「それよか理由のほうが大事じゃん。ぼくたちがなんで、これをやっているのか」
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夢でも損得でもない。この男を突き動かしているのは、亡くなった娘に対する愛情であり、後悔だ。
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「なあ、中野くんさ。医学ってのは、いったい何なんだろうな」
「それはやっぱり、病気で困っている人を救うものじゃないですか」
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「我々医者は、失敗したら人が死ぬんだ。死んだ人間が生き返るか。時間をもらえば、生き返らせられるのか。あの死んでしまった小西という患者を、だったらあんたたち、生き返らせてみろっ!」
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半沢直樹シリーズと並ぶ池井戸潤氏の代表作「下町ロケット」の第2弾。佃製作所が今回挑むのは心臓疾患の治療に利用される人工弁です。佃製作所を陥れようとする大企業や利権に溺れる人たち。一方で人工弁を必要とする患者の人たちのために新型人工弁の実現に向けてひた向きに携わる人たち。池井戸潤氏の他の著作同様に善悪のコントラストが明確で、物語が展開すればするほど追い詰められる主人公、そして後半で大逆転する展開は分かっていてもハマってしまいます。
星3つにとどめたのは、技術開発の現場やプロセスなどをもう少し重厚に描いて欲しかったなぁ、という部分。佃製作所の研究部員達が追い詰められつつも粘り強く研究し続ける様子を人物の描写としては描いているのですが、具体的な技術についてはフィクションであってももう少し詳しい描写があった方が読み応えあったかなと思います。
ただ、それはテーマの設定やストーリー展開が素晴らしいからこそ感じることであって、読み進めながら感じる緊迫感や、読後の爽快感は期待を裏切らない1冊でした。