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ペリリュー島地区隊本部玉砕後も戦いは終わらず
2020/08/19 20:54
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投稿者:遊糸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペリリュー島地区隊本部玉砕の年も明け
昭和20年1月
田丸たちは生き延びていた。
そして
島田少尉も生きていた。
彼の機転で生き残っている兵士たちが集められる。
まずは米軍陣地に潜入し、
食糧を奪って来ようと作戦を練るが......。
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先の大戦の日本軍を描いた実録コミック。ペリリュー島の攻防戦はすでに決着がついているのだが、「降伏させてもらえない」日本兵は、食料を求めて夜陰に紛れて米軍基地に忍び込んだり。もはや何のために生きているのかも分からない。旧日本軍の戦い方は、あまりにもひどすぎる。大本営には「国民あっての国家」という発想がないんだな。
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島田少尉が各地に配置した伝令(伝達命令)を見て、田丸一等兵ら残存兵が北浜ツツジ陣地跡に集結。作戦の第一段階として、少尉率いる一隊は西浜の米軍物資集積所に侵入、物資の奪取に成功して士気は大いに高まった。一方、捜索により本部将兵は既に玉砕していたことが明らかになり、竹野内中尉と島田少尉は、残存部隊を再編成し島内に潜伏、来たるべき日本軍の反攻に呼応して米軍を撃退する持久作戦を下令する。しかし、自決した大佐は作戦当初より「ペリリュー島への増援は無駄」と断じ、「少ない戦力で損害を抑えつつ出来るだけ長く敵の大軍をクギづけにすること」を自らの役割としていた。少尉ももはや日本に反攻の余力がないことは承知の上で、持久作戦を継続するために士気を鼓舞したのだろうか。
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ついに東京大空襲を迎える時期。
本土でも戦況がますます困窮を極めてくる中、
遠く離れたペリリュー島でも、
事態はより重く苦しいものになりつつあった。
仲間との合流や米兵からの糧食奪取作戦など
明るい材料が見える反面、だからこそ
より深刻さを増して突きつけられる現実がつらいです。
でも、かつて現実にあったこと。目を逸らしてはいけない。
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アメリカ軍陣地に潜入して敵の物資を盗んで戻ってくる。こんな作戦、あまりにすごくて、「え?フィクション?」と思ったけど、ノンフィクションだった。
糧食さえあればある程度人はまともな「生活」に戻れることがよくわかる。食事もないのに持久に徹して1人でも多く敵を殺してなんて、無理だ。
一番ショッキングな話は38話生存本能2 。
コンクリ攻めされた穴を掘り出すことに成功し、片倉兵長たちを救出することに成功するのだが…
黒塗りで描かれないからこそ、彼らの惨状を想像させられる。
生きるために。
死なないために。
人はいくらでも残酷になれるし、体より先に心を失うんだなぁ。悲しくて、怖い。
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再び生き残った日本軍の兵士が集合し、米軍の基地から糧食を盗み出すことに成功します。
各隊から集まった当初は、それまでの経緯や以前からの上下関係や確執もありましたが、次第に一枚岩になってゆきます。
「持久に徹する」という大本営の指示を思い出し、長期戦の備えを始める彼らの裏で、日本では東京大空襲がおこるなど、銃後も大きな被害を受けるようになっていきます。
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戦争を生き残るって、こういう事の連続なのか。生き延びる指揮官は、縦割りでは無く、柔軟な考えを持った人なんだろう。
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あれだけ攻めていた兵長が、死を恐れるようになる。
コンクリートで生き埋めなんて酷すぎる…。
そして、やはり島民を巻き込んでの戦争は心が痛い。
故郷は無事だと信じて過ごす人達。
そんな中迎える3月10日。東京大空襲。
それだけじゃない。
ここにいる人達は、8月6日に起きることも、8月9日に起きることも、帰国するまで知らないんだ…。
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いやぁ、つらいなぁ。
ただ、人数が集まってきてひたすら逃げていた、今までとはちょっと変わってくるのかもしれない。