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まじで遊んでた。
「楽しそう、面白そう」と思ったら、まずはやってみろ!の精神をガチで行なっている会社。費用対効果や採算性という言葉を忌み嫌い、「儲かるか分からないが楽しそうだからやる」「社員のスキルが上がるなら失敗してでもやる」というルールが組織の真髄になっている。その結果として、自分たちにしか出来ない仕事をやる世界に1つだけの会社になり得ている。
そして、これらを実現するために、この会社では「自分とは異なる人との共存と融和」を成り立たせており、そして、なによりも、周囲の人に対する「理解」と「寛容」を持つことを社員1人1人に必要としている。
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町工場を、製造のイメージをくつがえす鉄工所(会社)へ進化させた著者。本著はビジネス書として成功した経営ノウハウを学ぶこともてきるが、なによりこんな製造業の在り方もあるのかーとひたすら面白かった。
製造業→製造サービス業へ変わるべきという意見にはまったく心から同意。過去に電子部品製造メーカーに勤めた経験があるけど、おそらく私のいた会社や中小企業が変わるヒントが本著で紹介されてるヒルトップにはたくさんある。
以下心に残った点メモ。
・判断基準は楽しいか、成長できるかどうか(NOT儲かるか、大変か)
・人間性とは思考すること。思考を必要とする仕事をすべき。ルーティンにおけるジャマくさいことは取り除く(合理化する)
・モチベーションが先、生産性は後
データベース化、機械化、ジョブローテはサービス業の現職でも使えるなーと思ったし、メーカー勤務時代にも有効だと思ってたなあ。
著書内で引用されてた本田宗一郎氏の言葉「君が手に負えないと思う者だけ、採用してみては」はすごいなー!と思った。
ヒルトップは人事部がなく、社員に直接選ばせているとのこと。これは公平性さえ守られれば、すごく良いよね。私もそうあるべきだと常々思う。
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非常識を徹底した、人中心の工場
やったこと
1.人を変えた
本物の職人は必要
コンピュータを使って加工できても、限界はやってみないとわからない。失敗させて理解させている?
限界を超えるには「本物の職人」が必要ではないか
2.本社を変えた
儲かっているからできること。本社を変える利益が必要
3.作るものを変えた
フィールドを変える、ブルーオーシャン、カエル先を見つける目をどう養うか
4.作り方を変えた
ヒルトップシステムの構築、更新:専門職ではないか?人の固定化
5.取引先を変えた
3と同じ
ジョブローテーション
効率が下がるのを容認
善循環
成果が出る
ノウハウを標準化する 重要・できていない
キャパシティが空く
新しいことにチャレンジする
成果が出る 成果が出るまで待つ、褒める
教育
ノウハウを、歴史・論理・技術に分ける
歴史:昔かたぎのノウハウ、知っとくだけ
技術は、ノウハウ化・マニュアル化
リアルとバーチャルの両方
振り返り、pdca
全セクション経験
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上位20%の優良顧客をターゲットとせずに、社員のモチベーションを目的としたロングテール戦略について書かれている良書!面白い会社。
読書メモの詳細は下記noteに記載してます!
https://note.mu/masatake0914/n/n1fafffc6c49c
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ロングテール戦略に舵を切った企業の、
仕事を楽しくワクワク行う仕組みについて知ることができる。
人材育成についても事例を学ぶことができるが、非常に具体的かつ分かりやすいのですぐにエッセンスを理解することができる。
読みながら自分の仕事の方向性を整理するのに役立ったので、星5つです。
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鉄工所とは思えない鉄工所の成功の鍵が述べられています。
実はこの会社は私の実家から徒歩圏内にあり、子どもの頃から気になっていた会社でした。
しかし、それが鉄工所と知ったのは本書を読んでからでした。
「鉄工所は油臭い」「地味な仕事ばかり」と言った固定観念を捨てて大成功を収めた内容は、
さながら小説を読んでいるかのように熱くなれました。
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思わぬ掘り出し物を発見。めっちゃ面白かった。
タイトルだけから想像すると、この本を読む人はほとんどいないだろう。
製鉄関係でビジネスをしている人かこの会社に就職を考えている人、あとは製造業の人くらいか。。
しかし、この本は、どんな業種・業界の人でも何らかの学びが得られるだろう、そんな素晴らしい本です。
えり好みせずに読んでみてもらいたい本です。
著者は、鉄工所(といっても金属の加工場って感じ)の副社長。
会社自体はファミリービジネスです。
著者の会社は元々は大手企業の孫請け会社だったところ、
このままでは先が知れていると危機感を持ち、
売上の8割を占める大企業からのルーチンワークを捨て、
少量多品種生産(高単価の知的作業)に舵取りした話。
著者の一つ一つの施策だけを見るとユニークで特殊なように思えるが、
一本の筋が通っているために不思議なほど会社の戦略に対して整合性が保たれている。
どんな業界・業種の人でも、「自分(の会社・業界)に当てはめたら何ができるだろうか?」と
考えるためのヒントが貰えるはず。
この本読んだら、間違いなく工場見学したくなります。
そんな素晴らしい本です。
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小さい頃に薬の副作用で全聾になった息子に仕事に困らないようにと作られた会社。
副社長山本昌作著
油まみれの鉄工所、退屈で単純作業の仕事が嫌で、白衣を着て働く工場を目指す。
車製品の下請けを辞め、24時間無人加工の夢工場へ
無気力、無関心=こちらの雑談に乗ってこない、話を聞くだけで自分からは話しかけない。
他人にも興味を持てる人材=自分だけがよければよい、自分とは関係ないと線引する人は必要ない。なぜなら会社の社風はみんなでつくるものだからです。
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著者の経営に対する考え方や信念は素晴らしい。
一方でいくつか社員さんのエピソードも載っていたが、どれだけの人が上手く仕事ができてるのかはわからない、、、まぁどんな会社でもそうなんだろうけど。
「やりたいことができる」はそれだけ会社と自分に責任があるということを理解すべきだと改めて思わされたなぁ。
以下、印象的なシーン
1. いつでも、誰でも、同じ環境を再現せよ
→ライスレディ(パナソニック)の話。再現性が高いはものづくりにおいては重要なファクターだと思う。
2. ジョブローテーションを行う理由
i モチベーションの低下を防ぐ
ii 社内にノウハウ、ナレッジが蓄積される
iii 社員の引き出しが増える
→ ほんとに部署単位でいいからこれやるべきだわ
満遍なくそこそこなんでもできる人(器用貧乏っていうのかも)が評価されるようにもなってくれー
てか、会社的にもプロフェッショナルがたくさんいるよりはジェネラリスト(上に書いたような人)がいる方が得では⁈
3. ヒルトップはどの製造業よりも会社のトイレが綺麗だった。
→ こういうの大事。意外としょーもないところを学生さんや見学者は見てる笑
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大志があっても、それが実行できなければ意味がない。
だから大志が壮大なものであればあるほど、現実との乖離が出てしまう。
その辺のバランスが非常に絶妙だったのだろう。
一瞬「その理想は理解できるけど、俺には無理だ」と思わせても、この副社長は実際にやってみせる。
当然、副社長には勝算があって行っていることだ。
そして少しずつでも実績として結果が見えてくると、従業員の中で共感者が現れてくる。
この共感者を一人でも増やしていくことがものすごく重要だ。
次のムーンショットを掲げた際には、これらの共感者が率先して「共犯者」になってくれる可能性があるからだ。
ゆえに、共感者を集めない限り、共犯関係は構築できない。
当たり前ではあるが、地道に形を見せ、実行して見せ、一歩ずつ前に進みながら共感を増やし共犯者を育てていく。
この歩みがこの副社長は上手だったのだろう。
従業員わずか36名の京都の町工場が、まさか大きな会社になるとは思わない。
自分はこの町工場で一生を終えるのだろうと思っていた社員がほとんどだっただろう。
それを変えたのだ。
自分には無理だと諦めていた気持ちを変えたのだ。
副社長はマインドセットを行うにあたり、職場環境の変革から着手する。
実はこれが手っ取り早いというのはすごく共感する。
まずは仕事のやり方を無理矢理にシステム化。
本社移転。しかも工場っぽくなく、IT企業っぽいビルに。
さらに新卒採用を進め、若者を積極的に大量採用。
この規模の会社では考えられないくらい社員食堂も充実させた。
普通は「余力があればやる」ことかもしれない。
しかし実際は逆なのだ。まずはこれらに先行投資することが正解だ。
ここが副社長のセンスなのだろう。
最初から勝算が見えていてこれらを実行したのだから大したものだと思う。
これらのことで、自身の一連の成功について天狗になっていた時期があるという。
その時に工場が火事になり、自身も火ダルマに。
全身やけどで生死を彷徨い、なんとか九死に一生を得て生還。
そこから謙虚な姿勢に変わったという。
人生とは当然に平坦ではない。
例え上手く行っていてもある日突然に転落することがある。
逆に言えば今がたとえ悪くても、ずっと続く訳ではない。
自分の利よりも他人の利のために行動できる人こそ、きっと幸せな人生を歩むだろう。
それは人間界の摂理かもしれない。
持続可能な社会が謳われているが、この考え方こそが持続可能な環境社会を作り上げるのではないだろうか。
「こういう職場で働きたい」
それは環境のことが当然であるが、
「こういう人たちと働きたい」
「自分が成長できる所で働きたい」
「自分が成長することで、他人と社会に貢献したい」
という人間本来の欲求を満たしてあげることが、これからの会社の存在意義として非常に重要なのではないだろうか。
(2021/6/2)
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仕事をしている時「これは仕事だから」と諦めていた部分もあったが、「楽しい」を追求していくことでがモチベーションの上昇につながり、会社の成長につながる。
自分の仕事はどうなのか、再考したいと思いました。
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さまざまな方法で人を大切にする工夫がされている。いかに楽しく主体的に皆が働くことができるか?そのことに徹底的にこだわり、これまでの価値観に捉われることなく、挑戦し続けるヒルトップという会社に、僕の中から尊敬の念が溢れ出てくる。うちの会社もこうありたい。うちの会社も挑戦し続けたい。
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中小企業ならではの変化、一方でならではの苦労があったとは思う。理想とする組織が明確で言語化できており、かつ自ら行動している点は見習うべきところ。
多くの考えが人に注目したところから始まっている。だからこそ有機的な変化や成長が生まれたのだろう。
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中小の製造業に向けた内容でしたが、大企業でも自分が所属している部署を1つの会社だと思えば活かせることが多々ありました。
企業の大きさに関係なく人材が重要だということを再確認できました。教育こそが長期に渡り成長していく生命線。今できていることを属人化させないためのヒントを得ることができました。