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垣根涼介「信長の原理」読了。織田信長の歴史小説を読むのは高校以来で年を重ね受け止め方も随分変わったなとしみじみ感じた。数ある信長本の中で特にこの小説の面白いところは信長が生物の集団における行動原理の1つであるパレートの法則を見出しそれを通じ話が展開していくことにある。誰もが何某かの集団・組織に属すると思うが色々思い当たる事が発見できその点からも面白いと思った。
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4.0 書き尽くされた信長の半生を新たな視点で記してます。なぜ本能寺の変は起こったのか。光秀にはやむを得ない事情があったのか。
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「光秀の定理」が面白かったので購入。
それなりに楽しめたが、饒舌過ぎる感じ。
歴史物は面白いが情報量が多く疲れた…
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デフォルメされた信長像が展開するけど、そんな彼が気付いた蟻の法則(如何なる組織も2:6:2で構成されている)との原理に思いを至す。
そんな原理が自分の抱える組織にも常に当てはまることに気付いて、それは如何に施策しようとも変わらないことを納得するので、まさかの本能寺謀反の事案にもある意味理解するようなストーリーになっている。なるほど こういう視点のアプローチも作品として成り立つのですね!面白かったです♪
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2018年直木賞ノミネート作品。
組織にはどんな原理が働くのか そんなことを学びながら読める歴史小説。
ビジネス書的な意味でも面白かった。
その分ちょっとメッセージ性が強くてエンタメ性が落ちちゃったかんじもした。 後半ややしりすぼみ
直木賞の先行委員のコメントとか 結構読んでいておもしろいことを知った
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信長が自分が鍛えた馬廻衆が2:8:2に分類されることに気が付く。蟻と同じ。自ら頑張るのは2割り。
家老達も同じ。1:4:1.佐久間が追放。
光秀は次は自分だと思う。本能寺にいる信長を討った。
明智家を守るために。
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垣根氏時代ものは読んでいるが
これも非常によい作品だった
ぐいぐい引き込まれていく
人間の描写力がくどいくらいに細かい
人間だけではないな…
そこが この著者の魅力でもある
次の作品も時代物だろうか
おおいに期待する
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面白かった。後半は一気に読んだ。
私は光秀が好きだから、半ばあたりから出てきてさらに面白かった。
どう謀反(本能寺の変)へ至るか、それをどう書かれているのか、解釈したのかが興味深いところ。
吉川英治の太閤記でも織田信長が書かれているかが、その時も織田信長はキライと思った。
ブラック企業のトップという感じ。
だけど、そういう人には魅力もあるものだ。
蟻の2:6:2(1:3:1)の話は面白い。
『光秀の定理』の時も確率の話が出てきて面白かった。
“死に物狂いで働くか、それとも隠遁するかの二択”
過去の謀反はその場で許されても、働きが芳しくなくなると追放されたり殺されたりする。
必要な時は褒美もすごいが仕事を過労死しそうなぐらい与えて、ダメになってきたらすぐクビ。
捨て駒。
光秀は、一度は信長を討つことを決めかけたけれど、やめようと決めた。
しかし、家老五人に相談をしてしまった。
五人にも話したことから、いつかこのことが外へ漏れて信長の耳に入る。
そうなればおしまい。
だから、やめようと決心したのに、翌日には信長を討つことに流れが決まってしまった。
運命の法則があるかのように…
突出するものは叩かれ、また元に戻ろうとする。
何の力かはわからない。
神仏ではなく、何らかの力が働いている。
こういう考え方は好きな方。
世の中には誰もが疑問にあまり思わないことが多いのだと思う。
何らかの法則の上に成り立っているかもしれない。
普通、競争心(戦い)は、持ち続けるのがしんどい。
人なら多少説明がつきそうなものの、蟻がそうなるのは、やはり何らかの法則があるように思えてならない。
遺伝子で組み込まれているのかな。
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587頁の長編で通勤での持ち運びも重かったのですが、飽きさせないストーリー展開で楽しく読めました。こういう歴史小説を読むと歴代の大河ドラマで演じられた役者さんの顔が浮かんでしまいます。それも、天地人やら真田丸やらごっちゃになって(^^;)
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歴史小説の面白さの一つに、作者の好みによって同じ人間が全く異なった描かれ方をする事が挙げられる。 史実の捉え方もまた然り。
家康の長男・信康の切腹も、本書では信長の命でなく家康の意思となっているし、最大の山場とも言える本能寺の変に向かう経緯も、今まで読んできたものとは一線を画す。
光秀の意思に反して、否応なしに謀反へと導かれて行く大きな流れ・・
これこそが、本書が全編を通して語りたかったテーマなのだろう
信長が生涯を通して追い求めた答え・・
1:3:1の法則の理由。
人が「神の意思」とも「天道」とも呼ぶ、この世を支配するなんらかの原理とは・・
本能寺で今まさに命の尽きる時に「それ」は信長の中に姿を現わす
読後、光秀がすこし好きになったかも・・
俺たち人間の救いようの無さは、自分が生まれて来たことになんの理由も必然も無い事に、薄々どこかで気づいてしまっている事だ
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何故光秀は本能寺の変を起こさざるを得なかったのか。何故信長は部下たちに次々と裏切られたのか。ひとつの回答が示される。
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またまた新説。
いや、新解釈と言うべきか。
でもアリの数を数えている信長は想像できないので、これも可笑しな新解釈としての一つなんでしょう、
本能寺の変ってホントに判らないんだね。
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信長の幼少期から本能寺の変までが、信長、光秀、秀吉など、主要人物の視点を通じて描かれている、というとよくある信長モノと思われそうだけど、全然世界観が違う。
有名なエピソード、例えば父親の葬儀で灰を投げつけたとか、桶狭間のシーンが当然出てくるわけだけど、そこに至るまでの信長やその他の登場人物の考え方、そう考えるに至る事情、時代背景などが、微に入り細に入り描かれていて、さらにその解釈がいちいち腑に落ちる。突飛な解釈をする小説もあるけど、この作品では突飛ではないけどさもありなんと思わせる真実味のある解釈が展開される。
しつこいくらいに書いてあるけど、それが納得できるから、なるほどなるほどと読み進めることができる。
なぜ信長は灰を投げつけたのか?佐久間信盛を追放したのか?秀吉はなぜ越前戦線から無断で離脱したのか?光秀はなぜ本能寺の変に至ったのか?
それらが濃厚な真実味をもって迫ってくる。「光秀の定理」も読んでみよう。
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明智光秀の原理を読み終わってから、この本を読みました。
信長は有名人なので、だいたいの話はほぼみんな知っているはず。
ただ、この本に関してはアリの行動原理より、人間の原理を突き詰めているとことが面白かった。
2割エリート、6割普通、2割サボる
この原理は会社でもだいたい一緒なのだろうな。
自分の会社に置き換えて考えたりすることが面白い。
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パレートの法則。
信長の一生を通して
この原則を いかに発見して 応用していくか。
とても 興味深く 読めました。
先に 光秀の定理を読んでいたので
楽しみにしていたのですが。
意外性があったのは 家康の 子供 妻を死に追いやった物語と 本能寺の変に至る 光秀の 心の動きですね。
久々に 信長の一生を読み。
楽しかったです。