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今までなんとなく感じていたようなことがズバッと書いてある。文章形式は合う合わないがあると思うが、個人的には読みやすかった。イラストやグラフも多数あり、イメージしやすい。繰り返し読んで実用していきたい内容。
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いいね!
p101 シンプルにサイコロを振る回数を増やすことに時間を使ったほうが断然成功確率は高くなる。
これは運ゲーだけど、当たると当たる確率が上がる運ゲー
P114 成功すると昔から優秀だった、失敗すると昔からダメだった、という記憶に書き換わる。世界5分前仮説。
P202 大腸がんの話
P223 CVRが低い人はPVを増やすのを嫌がる傾向にある
P248 自分にろくな肩書がないから、偉そうな肩書に価値がないという風に、矛盾が内容に脳内の価値評価を書き換える
P293 自分が嫌いなものは常に嫌い、全部まちがってる。好きなものは常んいよい。全部メリット。
と思ってしまう
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話題の一冊。
読みやすい文体と、ゆるい感じのイラストの本ですが、中身は実にハード。
これからの時代を上手にサバイブしてゆくために身に着けておきたい大切な考え方(これを「錯覚資産」と称しています)について、とても分かりやすく解説されています。
後半部分、347ページ(おわりに)以降のクライマックス感がすごいです。
著者の思いが伝わってくる部分でした。
そして、巻末の「Special thanks」の部分なのですが、通常であれば、出版社の方や手伝ってくれた関係者の方々が記されていることが多いのですが、この本にはそれらに加えて、
「流通:本を手配し、運んでくださったみなさん」
「書店:本を分かりやすく並べ、管理し、売ってくださった書店のみなさん」
と記してありました。
最後の最後まで、著者の ふろむだ さんのお人柄がよく伝わってくる本ですね。
付箋貼りまくりでしたので、多めの31枚付きました。
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錯覚資産をテーマにした話。
人の本質をついている。
ひとは
一貫性、原因、結論、をもとめるあたまになっている。
それゆえに錯覚をおこしがち。
ーだから、ーなんだ。
とかんがえ、錯覚をおこす。
あらゆる錯覚にあふれている。
それにひっかからない、かつ、りようしよう、というもの。
ひっかからないために、
両方の視点でかんがえる、否定と肯定。
利用するには、
ハロー効果のつよさ、思い浮かびやすさ、思い浮かぶ人のかずと質。
ハロー効果をいかにだすか。
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20190407再読
書店で見かけて何の気なしに購入。表紙に惹かれました。「え?まだ実力で勝負とか言ってるの?」にこの本のメッセージが凝縮されている。
これはありそうでなかった本ですね。調子のいいことを連ねて「成功の仕方(=俺のやり方)」をうすーくシェアする本、では全くない。心理学の知見をもとに、説得力ある形で錯覚資産なる概念を説明し、それをふまえて「我々はどう行動すべきか」を指南している。巻末で謳っているとおり「現代の実用書」だ。
自分が社内でやっている行動(スキル研修など)が「錯覚資産を生みうるもの」であることだと理解しました。ブランディングとして成り立つように、①活動のリーダーであることをあらゆるProfileに書く、②何人に指導したかを定量的に書く、③役員レベルに会うたびに伝える ことをやるようにしています。この本のとおり、これはあくまで1つの活動なので、成功確率を増すために幅広く小さく賭けることを続けていきたいと思います。
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■面白かった点
外見で採用したわけじゃないと思い込んでしまう
錯覚資産がないと、成長機会を思うように得られず、実力が伸ばせない。「実力がある」からよいポジションを得られるのではなく、「実力があると周囲が錯覚する」から、良いポジションを得られる
成功するかどうかは、運の要素がずっと大きい(学生と社会人の違い)
ハロー効果に対処できないのは、①直感的に正しいと感じることが正しいとしか思えない、②気持ちいい、③交友関係が上手くいく、④自己保身に都合がいい、⑤権力者に都合がいい ことが理由
信用のうち、かなりの部分が錯覚資産
「この人の起業した会社が上場した。だからその人の言ってることは正しい」というのは全く論理的ではない
成功するためには?
当たる確率が高い時を狙って、全力で投資する。いろんなことに小さく賭ける。ハロー効果が得られそうな仕事や役割に手を挙げ、チャレンジする。たまたま成功してハロー効果を得られたら、そのハロー効果を使って、よりよい環境を手に入れる
ハロー効果を作り出すには、講演、執筆が有効
成功したという結果に合わせて、その人間は昔から優秀だったと矛盾がないように記憶が書き換えられる
人間にとってコントロールできないということは苦痛
人間は、判断が困難なとき、思考を放棄して、①無意識にデフォルト値を選んでしまう、②直感に従ってしまう
錯覚資産はすべての成功ループの通過点になるが、実力は1つのループの通過点にしかならない
思考の錯覚のトリック:グラフ(割合)+縮尺(ボリューム)
あなたを思い浮かべない限り、チャンスは回ってこない
CVRが低い人は、PVを増やすことを嫌がる傾向にある。PVを増やすのはもっと実力を身に着けてからにしよう、とこつこつスキルアップをしてしまう
属性がプラスの人間を使って自分の人生を切り開いていった方が、効率がいい
人間は、「一貫して偏った間違った物語」に説得力と魅力を感じる。「バランスの取れた総合的な正しい判断」は説得力がなく、退屈で面白くないと感じる
大きな錯覚資産を手に入れたいなら、一貫して偏ったストーリーを語らなければならない。バランスのとれた正しい主張で人は動かせない。シンプルでわかりやすいことを真実であるかのように言い切れ。本当は断定できないことを断定してしまえ
1-2時間の面接で実力が分かるなど、思考の錯覚に過ぎない
給料を安くした方が仕事を面白いと感じるようになる。「いいんだよ、仕事が面白かったんだから」
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話題書だったので、タイトルを見てライトな本かなぁと思って手に取りましたが、
「錯覚資産」をテーマにした
きちんと心理学に基づく内容で、その説明もきちんとされてあり、心理学の実用書として様々な人に響く内容で面白く読めました。
「認知心理学」の内容でしたが、昔勉強していながら理論のみしか理解していなかったんだなと思いました。
匿名で書かれていることや、最初の導入部分のからくりが本書のテーマとリンクしていて、
しっかり騙されていることに気づきました。
実生活で使えるようになりたいです。
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人間は自分で思っている以上に非論理的で、他者について一貫した評価をしようとする。〇〇さんはすごいと皆言っている=あらゆる面で優秀な人なのだ、というように。
しかし現実はそうではなく、すごい人だと思っていたけどそうでもない、逆に実力はあるのに上司に気に入られず評価されないというのはよくある事だ。
錯覚資産というとハリボテのように感じるかもしれないが、要は実質的なスキルを高めて成果を出しつつ、それを周りにPRして錯覚資産を築くこと。どちらも重要なのだ。
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自分の心の中にあった「実力があっても評価されないのはなぜか」という疑問に「錯覚資産」という一つの答えを与えてくれた一冊。人間の脳は、いとも簡単に自分の都合のいいように記憶を書き換えてしまうという恐ろしい性質を持つ。自分はこれを今まで認めたくなかったが、この本を読んでこの事実は認めざるを得ないと思わせてくれた。さらに、錯覚資産による正のスパイラル(実力→成果→錯覚資産→環境)の説明も秀逸で、これからの自分の行動を変えてくれる一冊だった!!
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人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている。ふろむだ先生の著書。「勘違いさせる力」という言葉ははじめて聞いたけれど、とても印象に残るし、はっと何かに気付かされる内容でした。私はせっかちと早とちりしがち、「勘違いする力」はあるけれど、「勘違いさせる力」は足りないと反省。
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過去5年で読んだ中で、一番インパクトを受けた本。この本の手法を使うことで文字通り人生が変わると思う。何度も読者に「この世界のルールをきちんと把握した上で、自分の頭できちんと考え、振る舞わないとこの世界では食い物にされる」ということを突きつけてくる非常に興味深くかつ怖い本でもある。
また、この本を読んで、人間の脳には過去の発言を無意識に改変する力があると知り、オイラ自身が「相手の過去の発言に対して整合性を保とう」とすればするほど、相手が無意識に行っている記憶改変との間で矛盾が生じ、こちらの言うことが無理難題に聞こえてしまうという事が心底よく分かった。
過去の発言の整合性を(比較的)保ているという人は、様々なバイアスに陥らず、真実に近づきやすい人とも言えるんだけど、そういう人こそ周りから蛇蝎のように嫌われ、かつこちらの精神が痛めつけられる、という構造になるのが理解出来た。自分の精神を守るためには、人の過去発言に対して過度に整合性を保とうとしない方が正解なんだろうね。
何にせよ、この本のメソッドは非常に強力であるので、実生活においては防衛面では使用したいところだけど、攻撃面でどのように活用しようか、かなり悩み中。これみんなが使い始めると怖いよ。。。本当に禁書レベルですごい本だな、と感じた。
あと、この本の裏テーマとして、「このメソッドが世の中に浸透すれば、バイアスをくぐり抜ける人が増え、今よりは実力がある人が評価される時代になる」というのもあるのかな、とちょっと思った。まぁ、脳のセキュリティホールを直すのはエネルギーが必要なので、こんな世界は直ぐにはこない気もするけど。
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社会心理学・認知科学・行動経済学のとてもこなれた入門書としても読める。「錯覚資産」というキーワードがキャッチ―かつ効果的。
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直感的に行動して失敗することが多いので、反省しようと思った。
人間にはコントロールしたい欲求があるという話が衝撃的だった。
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認知心理学の本を複数読んだことがある人から見ればさほど目新しいことは書かれていない。
しかし、著者はそんなありきたりの内容をずば抜けて面白く表現している。
少々、極論ぽいところもあるがそれは著者の計算と思われるし、こんな表現の仕方があったか!と目からウロコでした。
錯覚資産という言葉はお見事ですね。
この本は書かれていることをそのまま理解するのではなく、その裏側まで推理して読むと面白い。
読んだ人によって感想が分かれそうだが、私は文句なしに面白かったです。
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エビデンスのある情報と筆者の考えがごちゃごちゃになってて信頼性のあるソースとしては使えないように感じました。
「こういう考え方もある」というレベルの本です。
内容的にはハロー効果を中心に世の中にはいろいろな認知バイアスがあるという話なのですが、
同じ内容の繰り返しが多くて微妙です。
おすすめはしないです。
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TV『林先生の初耳学(9/16 OA)』で紹介されていた本。
「錯覚資産」という言葉を林先生がわかりやすく解説していて興味をもった。
事例や確率論の実証あたりが、クイズ形式のようで面白い!図式や絵もわかりやすい(時々不要なものもあるが…)
”認知的不協和”理論や、”記憶を書きかえてまで、一貫させようとする”という心理学的な分析も興味深い。
自分自身の思考をチェックするのによいかも…。
後半はややくどく感じられるが、総じて納得のいく内容であったと思う。