紙の本
よく分からない
2023/09/26 21:01
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投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
カフカの小説は結末も何が言いたいのかもよく分かりませんが、なんとなく読んでしまう不思議なお話でもあります。
「家父の気がかり」も、この物体は結局…?と意味不明なのに、妙に面白くて何度も読み返しています。
ヨシタケシンスケさんのイラストも雰囲気が良く出ていて素敵。
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理論社からのショートセレクションということで、YA対象なのかな。ヨシタケシンスケ絵、酒寄進一訳でとっつき易い。
が。やっぱりへんな話ばかりだよね。
前から『田舎医者』と『断食芸人』が好きなのだが、『掟の前』もよかったな。
こんなにへんな話ばっかりなのに、どうしてカフカは読まれ続けるのか。
突然陥る理不尽な状況に、自分の常識ややり方でなんとかしようとしてどうにも出来ない人や、諦め開き直ってなじもうとする人、馬鹿馬鹿しい努力をする人…など、今の世の現実にも充分にハマる。
読んでいて、えー?!っと思ったり、クスッと笑えてしまったり、それはないよねーとしょげたり。それもまあ、今の世の現実と同じと言えば同じ。
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わたしには少し難しかったけど、なんとなく最後まで読んでしまった一冊。田舎医者、流刑地にて、断食芸人が印象的でした。
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カフカ、と聞くだけで思い出す「変身」を読んだ時のゾゾッと感。わかっていながら読んだ短編集。どれもゾゾッ、としました。
ヨシタケシンスケの挿絵で少し和らいだかも…??
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カフカぁ ──────
不条理な文学
わかりにくいぃ──────いや、わからないぃ──────(笑)
ヨシタケシンスケさん絵
出発
夢
判決 ある物語
皇帝の使者
田舎医者
独楽
家父の気がかり
流刑地にて
館を防衛する光景
橋
雑種
断食芸人
ハゲタカ
ある学会報告
掟の前
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初読でパラパラ飛ばし読みした時は、なんじゃこれ意味わからんと思いましたが、あとがきを読んで最初から順番にもう一度読んでみると、前後の短編のテーマの繋がりが見えてきます。特に良かったのは「皇帝の使者」。どうやっても目的地にたどり着けないいつか見た夢のようで、味わい深いです。
書かれている内容は筋もなくカタルシスもなく現実味もなく不条理そのものですが、人とのわかり合えなさだとか、信仰や信奉は美しいけれど善や正義ではなかったりだとか、わずかに存在する活路はやはり善ではなかったりだとか、こういうことってよくあるよねと段々思えてきます。
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〇カフカのショートショート集。
…すみませぬ、ほとんどのお話が自分にはよくわからなかった…。
1作品の感想だけ
「断食芸人」
いくらでも断食出来る男は、それを芸として人々に見せていた。
…星新一さんのショートショートみたい。ユニークさの向こうにせつなさが。
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もっとカフカらしい絶望に陥れてくれるストーリーを期待したが、意外と楽しく読めた。理不尽さは変わらず。人間ってそんな面があるよね、と気づかせてくれる。やはり彼の観察能力、人間理解は卓越している。