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NetGalleyとNHK出版のご厚意で読了させて頂いた。
一言で言うと、すごい。最高だった。
シングルマザーのパリジェンヌ、テルマは、事故で、息子のルイが昏睡状態に陥る不幸に見舞われた。医師の見立てはどこまでも厳しい。でも、ルイを意識を戻すには、周囲の人々の働きかけが重要と言われ、テルマはある行動に出る。
さあ、ここからが問題。一体彼女は何をしたのか。
悲嘆にくれたあとの、テルマの行動は、意外の一言。そして、すごい。多くは言わないが、あなた、パリから東京まで来る?その状況で。
彼女が何をしたかは、実際読んでいただきたい。
お医者や薬を探して旅に出たのでのはない。
それならよくあるお話で、闘病小説のパターンねと思うけど、正直予想の全然斜め上を行く展開だった。
すごすぎて絶対にネタバレしたくないのだ。
全編、状況は切迫している。でも全然暗くない。疾走感さえある。テルマはルイの状況が刻々と厳しくなることはちゃんと理解をしている。
した上での『行動に次ぐ行動』。
それがルイの生還に、プラスに働くかマイナスに働くかは、最後の最後までわからない。予想さえつかない。その峻厳さが、このお話にリアルさをもたらしている。
こんなお話、読んだことがない。
私は最初、テルマのことを、愛息が事故にあったせいで心を病んでしまうのかしら?って思っていた。
いやいや。そんなつまらない展開じゃない。
ちょうどテルマの年齢は、まだエネルギーもあって、転機を掴める年齢だ。
本当に自分が愛しているものはなにか。
本当にしたかったことはなにか。
きっと読み終わると
「遅すぎるってことは、ないはず。」
と、呟きたくなると思う。
また、この本に登場する映画『テルマ&ルイーズ』を楽しんでから、ルーム・オブ・ワンダーの映像化を脳内キャスティングするのも読後の楽しみにお勧めする。ぜひ多くの人に読まれて、映画にもなって欲しい。
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人生は有限だしいつ終わるか誰にもわからないし、生きていく上でどう優先順位をつけてくか考えさせられました。一気に読んじゃった。すぐ映画化しそう。 #ルームオブワンダー
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キャリアウーマンでシングルマザーで一人息子っていう設定が好きで、しかも舞台はパリ!ってことで、つい食いついてしまった。(ちなみに、その逆のシングルファーザー&一人娘っていう設定も大好きです・・・)
読んでみると、自分探し&イケメンとの出会いっていう、まあ、言い方は悪いけど、中年女性が主人公の年配版ライトノベル、って感じでした。
私はライトノベルがどのジャンルよりも読んでいて疲れるので、延々と続くおちゃめ系モノローグが正直しんどかったですが、逆に重たい純文学が苦手な人にはおすすめします。
映画的な展開で、ポジティブで元気が出ます。
もう少しディテールがリアルだと良かったかなぁ。あくまでも個人的な好みですが。
息子の夢があまりにも中年っぽすぎる。カラー・ランとか、夜景とか。
オフィスシーンで挙げられている「トラブル」も、15年ものキャリアがある人にとってはトラブルのうちに入らない気がします。新人が思い浮かべるトラブルって感じ。
「みんな、自分が15歳だったときのアドレナリンに執着している」(P188)と書いてあって、確かにこの本で主人公が感じるカタルシスは15歳的アドレナリンが発動されるものばかり。同じページに「自分の記憶に残る本当の人生とは――若さという恩寵のときの継続以外の何ものでもない」「おとながいちばんやりたいことは、あの青春の一ページをもう一度めくってみることであり」などという記述もあり、「は?」と思った。
私は年をとってあの手の欲求(露天風呂で踊ってはしゃぐようなことに参加したい、と思うこと)から解放されてずいぶん楽になったと感じている人間なので、ここはまったく同意できない。
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面白い。一気に読み、涙まで。「文学」からではなく「生活」から生まれた小説、との訳者の方の評に納得。素敵な小説。
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昏睡状態の子供のやりたいことリスト。
実行しながら自分自身の人生も変えてゆく…。こんな状況でなくても、私も子供のおかけで開ける世界があることはしょっちゅう感じている。
あのあとルイはどうなるのだろう?テルマの未来の自分への手紙みたいだといいな。
どんな形であれ生きてさえいてくれればと思う。
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一気に読み終わった。読みやすいかつ面白い。東京訪れるシーンもあって外人がどう楽しむのかとフムフム。最後のシーンを読んだとき、先をイメージしてない自分に気づき面白いだけでなく考えさせられた。
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This is a nice and heart-warming story about a single mother and her son. Thelma is French and has a 12-year old son, Louis. There are two important things in her life. One is her work and the other is Louis, her beloved son. She works as marketing director in a big cosmetics maker. She is proud of her job and earns enough money to raise Louis. Their lives are ok until something terrible happens. One day, Louis has a serious car accident and becomes comatose. Suddenly, Thelma’s life is collapsed and completely changes. She starts blaming herself, drinks a lot of alcohol, even quits her job. Then, something happens that changes her life. She finds a notebook at Louis’s room. The notebook describes his bucket list. What he wants to do before he dies seems unusual, but Thelma decides to do one by one in the list instead of Louis, hoping that the actions might make Louis wake from coma. First, she goes to Tokyo, then goes to Budapest, et cetera. Gradually, she learns something important through her adventures based on his bucket list. What happens at last? Is Louis able to wake? Well, why do not you read this story if you are interested in the ending?
(じんじんさん)
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また本を読み始めることができた、きっかけとなった本です。読みやすく元気をもらえる本でした。
子供欲しい…という気持ちも強くなりました。