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■感想
プレゼンの苦手感を克服(技術向上というより、いやだという気持ちを減らしたい)という人におすすめ。プレゼンが上手な人には当たり前の内容かもしれないが、その当たり前がまとまった内容になっているのがうれしいと思った。
精神面では、苦手だけど向上させたいという人が、気楽&前向きになれると感じた。技術面では、プレゼンの要点や戦略が、平易な章立てで説明されている。
■本書の一貫したコンセプト
・プレゼンでは100点満点を目指さない。減点主義に陥ってしまう。
70点くらいを目指して、30点は落としてもOK, できた70点をカウントしよう。
・本番では多少のミスはOK. ミスをしないという想定自体が非現実的。
ミスをしてもリカバリーできる作戦を立てることが、現実的なリスクマネジメント。
→ミスが怖くて緊張の悪循環が起きていたが、気楽になれると感じた。
■プレゼン技術の要点
・発表内容がジャングルにならないように、
論理的優先順位(論理的に省略できる枝葉末節は大胆に落とす)、
論理的プロポーション(論理的重要度と時間は比例)、
論理的ストーリー(帰納と演繹のどちら?)
をコントロールすること。
・プレゼン資料は読み物ではなく見せ物。見た瞬間に分かってもらえる瞬間芸であるべき。
・スライド資料は情報の圧縮ファイル。発表時は解凍を行う。
重要なことを言い忘れるということは、スライドの情報提示が論理的でない可能性あり。
スライド見直しが必要。
・質疑応答の際、準備していないことは答えられない。