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こちらのコメントは「ツァラトゥストラはかく語りき」でご覧ください。
2018/11/01 更新
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フランス革命、「啓蒙主義思想」「王権神授説」「社会契約論」「アンシャンレジーム」「人権宣言」「自由の女神像」そして、「恐怖政治」。
色々出てくるけど、全部忘れてた。
この一冊を読む為に、”フランス革命”をチョットおさらいしておくと、この本は凄く読みやすい。漫画だからね。
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群衆は個人の意思を超えて正しい判断ができず周りと同調してしまう。今までの自分を振り替えると群衆化された場面は多かったように思う。恐ろしい。
常に冷静にいられるようになりたい。
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「群集心理」の原著を解説するのではなく、その基本を押さえた上で「フランス革命」をロベスピエールを軸にして回顧する漫画。
世界史の授業で触れていただろうけど全然憶えていなかったので、期待した方向とは違ったけど漫画として面白かった。「フランス革命」の頃ってこんなに映画のようなディストピアな時代だったのか。
ルイ16世とマリー・アントワネットらだけが"悪いやつ"というイメージだったけど、それは革命の一面にしか過ぎなかったんだな。
『1 群衆は衝動的で、動揺しやすく、興奮しやすい』
『2 群衆は暗示を受けやすく、物事を軽々しく信ずる』
『3 群衆は感情が誇張的で単純である』
『断言と反復と感染』
この漫画では群集心理の暗黒面だけが取り上げられているけど、秩序だった集団行動も群集心理の範囲に入るようだ。
原著は未読。100分de名著の初回を視聴して興味が湧き、あとで時間作ってゆっくり見よう、と思ってそのまま。NHKテキストは手元にある。
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ル・ボンの原著は読んでおらず、他にはEテレ「100分で名著」を視聴し番組テキストを読んだのみ。だから原著がどうなっているのか分からないが、『群集心理』の内容とロベスピエールをぴったり当てはめようとするあまり、フランス革命をあまりに単純化して描いていないか...? ルイ16世や王党派もジャコバン派ももっと多層だと思う。恐怖政治終結を訴えたダントンやデムーランあたりはもうちょっと詳しく扱っても良かったんじゃないの?(処刑シーンで唐突に名前が登場するから、フランス革命をあまり知らない人がこれを読んだだけでデムーランが何をして何で処刑されたのかは理解できないと思うし、バスティーユ襲撃シーンの「武器を取れ」と処刑される彼の姿を結びつけるのは難しくないか?ダントンもこのシーンだけだと汚職で処刑される負け惜しみの捨て台詞を言ったようにしかにしか思えないし)
エベールだって単なるゲス記者みたいになってるけれど、決して民衆受けだけを狙って「デュシェーヌ親父」を書いていたんじゃなかろうに(『ナポレオン獅子の時代』でクートンが「エベールにも正義はあった」と言っていた)
マリー・アントワネットへの中傷やルイ・シャルルの身に起こったことは確かに酷いけれど、「なんて彼らはかわいそうなんでしょう!ジャコバン派や革命は野蛮でけしからん」もまた群集心理ではないか。(そもそもアントワネットの死刑はオーストリアとの内通が主な理由で、近親相姦の中傷はかえってロベスピエールを含めた周囲の怒りを買ったらしいけど)
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100年以上前の古典である、ル・ボンの『群衆心理』をフランス革命の主要人物、ロベスピエールを主人公に仕立て上げわかりやすくストーリー漫画として描かれたもの。
原著は読んでいないものの元の320頁を190頁でしかも漫画で表現しているためなんとなく物足りない印象を受けた。
群衆とは何なのだろう。なぜ一人一人別の“個”が“群衆”となるのだろう。
まさに“感染”するように多数派の空気と勢いに飲まれ理性と思考力を失い同調していく。同調する人の数は増え手に負えなくなる。少数派の意見は届かない。
当事者ではない後世の私には本書に描かれる“群衆”は野蛮に思える。
もちろん“群衆”が必ずしも悪い方向に向かうわけではないと思うのだけど。
同調し興奮した群衆が他者を肉体的精神的に傷付ける
事は人類の歴史上何度も繰り返されてきたことだろう。
戦時中もそうであったろうし、SNSなどネット上でも毎日のようにそのような場面に出くわす。メディアや憶測に踊らされ思考能力を失い他者をよってたかって攻撃する様はとても醜く、こうはなりたくないと思いつつも共感した意見にはつい“いいね”を付けたくもなってしまう。
後世の人からドン引きされるような恥ずかしい“群衆”にならないようにどうしたらよいだろう。
現代日本に生きている私は幸いにも情報にアクセスしやすい環境にいる。勿論情報が正しいかどうかは見極める必要があるが。
それから感情に流されず一歩引いた視点でみることだろうか。
怒りや悲しみといった負の感情は判断を狂わせる。どんな対象にもまずは思いやりを持ち、冷静な目で見つめたい。
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群集心理の原著の内容をフランス革命のロペスピエールの視点から分かりやすく解説されていて読みやすかった。
まずは言葉やインパクトのある標語で群れてバカになった群集心理を上手く使う。
そうすると、自分の思い通りに群衆を動かすことができる。
ただ、群集心理というものは威厳を示し続けないとイナゴの群れのように荒廃してまた新しいものを求めていくという繰り返しになる。
これはナポレオン、ヒトラー、トランプなど歴史が証明している。