紙の本
読んで知る 機能不全家庭
2018/12/23 02:13
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すずめっ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔の人は「子は授かりもの」と言った。今は「作るもの」やら「できちゃったもの」扱いされる。
誰もが親としてゼロ経験から子どもと歳月を生きていくのだから、失敗は多い。
さまざまな失敗例を知ることは大切なことだと思う。
子どもだった自分を客観視でき、今の生きづらさの原因を知ったり、対応策を見出だしたりできる。
毒親を突き放し、自分の内側で理不尽に怯え泣く小さな子どもを癒せるようになれば、呪縛を断ち切り解放も近い。
毒親サバイバーからのエールは、もがく人をサバイバーに変える力にもなる。
みんな、生きろ!
電子書籍
毒親サバイバル
2020/03/03 05:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:匿名おばさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰惨な虐待事件が多い昨今、『自分の家は普通だと思ってたけど違った』という気づきのきっかけになるんじゃないかと思った本でした。
どの家庭も歪な面があるものだけど、ここに描かれている方々の過去の悲惨さと、そこからの再生のくだりには爽やかな感動がありました。
電子書籍
おススメ
2020/11/22 14:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:白菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイはあまり買いませんがこちらは
気が向いて買ってみました。
世の中一番近い存在であるべきものが獣だったりすると
本当に残念でありません。
家族であろうがなんだろうが
一番自分自身を優先すべき。
自分自身は自分で赤ちゃんを扱うように守ってあげるべき。
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――インスタで、成宮氏の紹介で。
買おうと思った。
それはもう流れ星が見たら願うとかでははなくて
もう目にした瞬間に手を伸ばして掴んでしまったような
どの家庭もとんでもなくて、めちゃくちゃで。
でも、家庭がとんでもなくて、めちゃくちゃであること中で必死で生きてきたことを、訴えるのでもなく
あなたにとって、家族が幸せでないのなら
あなたは、家族と離れてもいい
というメッセージに、救済があると思った
少なくても、私はそのメッセージに、救われた。
普通の家庭のような
普通の価値観のような
それは、あっていい、
でも、違ったものを選んでもいい、
そう言ってくれる本は、まだまだ少ないと思う
多くの人はきっと、そう言ったら
まだまだ、「でも」、と言いたくなってしまうと思うから。
でも「親なんだから」
でも「家族なんだから」
だから?
誰の? 人生なの?
運命は、自分で選んでいい
生き方は、自分で、決めていい。
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読了。漫画だから読めた。文章で読むとしんどくなると思う。自分は毒親に育てられていないが、自分がいつ毒親になるかは、紙一重のような気がする。大人の何気ない一言からどんどんエスカレートして暴力的な言葉を吐くのに、それほど時間はかからないかもしれない。いま親になって、思うのは毒親になってないか、セルフチェックはしっかりやっていこうと思った。
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子どもは親を選べない。
親のことを嫌いになっていいんだよ。とある人に言われた時は、何か心の中の重たいものがフッと軽くなった気がした。
実際には一度や二度そんなことを言われても、毎日顔を合わせ、養ってくれている親の影響は大きなものなんだよなぁ…
本当はすぐに救ってあげられたら良いんだけど、なかなか難しい問題ですね。
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あの「酔うと化け物になる父が辛い」の著者がインタビュー形式でまとめた本。
こういう本読むたびに思うけど、「家族を大切にしないやつはだめだ」って声高に言う人って自分の経験が全てなのだろうな、と。たぶん、そういう人たちにとって思いもしないようなことが世の中にはたくさんあるのに気づかない。だからこの本とか読めばいいと思うホント。
サバイブしてきた人たちは「悪いところもあるように、良い家庭環境の人もいる」って当たり前のようにわかるのに、逆は無い(もしくは完全別世界だと他人事とされる)のが辛いよなあ、、。大事にするのはもちろん尊いことと同じように、それができない環境もあるのだと。
紹介されてたのは酒乱、夫婦仲悪い、暴力、金銭トラブルが多かったけど他にも問題はたくさんあるしね。うちも夫婦仲はすっごく良くて仲良しだし。あと、この手のテーマなら過保護系が少なかったのは意外。
担当編集(穏やか?な家庭育ち)が寄り添ってくれたことがなによりの、っていう作者の気持ちが凄いわかる。あっち側のひとに少しわかってもらえるだけで嬉しいのだと思う。でもやっぱ幸せな家庭に育った人って自己肯定感高めで天真爛漫に育つから羨ましいって思っちゃう気持ちもあるし、だからこそ憧れの気持ちがある。
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「毒親サバイバル」
アルコール依存症の父親のしたで育った著者が、他の人たちはどうしてるんだろう、とインタビューしてまとめたコミックです。
自分のうちはヘン!
に気がつけるのはほかのものと比較してから……。
つまり、情報命なのです。
子どもたちに情報を……。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
家という密室でまかり通る「おかしなルール」 14歳で母が自死した菊池さんの場合
http://topics.smt.docomo.ne.jp/article/toyokeizai/life/toyokeizai-238429?utm_source=dmg&utm_medium=2
2018/11/16 更新
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いずれもとても強烈な経験談、しかも子ども時代の経験談なのだが、あまり違和感なく入ってくるのは、丹念な取材に基づいた話だからではないかと思いました。
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気付きと逃げ場が大事だなと切に。
自分の場合は小学生の時に親に違和感を感じ、優しいおばあちゃんの家という逃げ場があったが、もしどちらかが欠けていたらと考えるとゾッとした。
2児の父となった今、毒親からなるべくなるべく遠い存在でありたいなと思った。
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自分や周囲の人に向き合えなくて、子どもともちゃんと向き合わなかった親に育てられ人たちの体験談。
私はずっと生きるのが苦しかった。
家族の悪口なんて言ってはいけないと思っていた。
うちの家族が普通だと思っていた。
ここ数年友人が子育てをはじめて、「家族」について話す機会が多くなった。
そのなかで、うちの母は変だった、ということを知った。
今でも生きるのは苦しいし、つらい。
何もうまくいかなくて怖い。悔しい。
でも、「許さなくていい」この言葉で、ちょっと救われた。
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あまりにも過激なものを見てしまうと、まだ自分はましなんかなって思ってしまう。
毒親は子どもを否定的な感情で操る親のことをいうってメンタリストのDaigo言ってた
親にももちろん何かしらの事情が沢山あって子どもにすがるしかなかったんかなって子どもながらに思ってたけど、大人に近づいてきてる今、ありえないなと思う。
あんなに小さくて、見てる世界も狭い子どもによくもまあすがったりボロカスな言葉ぶつけたりできるなあと。
絶対に生きるのが辛いみたいなことにはさせたくない。
だから私は教師になる。
子どもと密に関わる1人の大人として、子どもの唯一安心できる場所に私がなる。
子育てがしやすくて、お互いの体調や感情を見ながら育児や家事をしていってほしい。
日本はブラック企業化が問題視されてから大人がどんどん鬱で倒れてることが発覚してる。
その人たちの子どもはどうなるの?
鬱にはまだなってなくても疲れてたら子どもと関わる機会失うやん。
それやったら教師や保育士に預けたらいいって、どれだけそこもブラックかしてて給料も低いと思ってるの?
教材研究する時間なくて質の高い授業ができなかったり、そんなんあかんやんな。
どうしたら子どもたちが健やかに育っていくことができるのかを考えて遡っていくとどんどん悪いとこ出てきてほんまに大変。私1人の力じゃ到底変えれない。
だからせめて子どもを救いたい。
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借りたもの。
『酔うと化け物になる父がつらい』( https://booklog.jp/item/1/4253106935 )の著者による、毒親育ち(アダルトチルドレン)たちが成人後、どのような人生観を持ち、立ち直ろうとしているかを取材したコミックエッセイ。
親(さらにはその親の世代から)の奇行――アルコールなどの依存症、愛着スタイル他に起因する――によって受けた虐待(過干渉、ネグレクト)の数々。
その個々の程度の問題を余人が計ってジャッジすることはお門違い。
一見、経済的に恵まれている、普通の環境(よくイメージされる貧困家庭ではない、という意)であっても、挙げられた家庭内は「機能不全」に陥っている。
彼らは一様に家庭内での安心を口にしない。
思春期の自立を目指す反抗でもなく、諦念で成り立っている。
親というものがそんな完成された人間とは思わない。
だが、自分の弱さを意図的に子供にアピールすることで子供に協力(ひいては支配)させる、(例え子供に向けていなくても)本来自分がすべき責任を放棄することが「親の加害性」だと理解する。
自身の学歴や教養へのコンプレックスから、自分を磨くのではなく子供に押し付けて自分のアクセサリー化する母親。
自身が頼られる存在であることを認識したいがためにそれを強要する父親。
自身の愛情不足を埋めたくて甘えたい母親と亭主関白を勘違いして支配的で無責任な父親
女医として成功していて他人にも気を使っているようで、実は人の心を掌握するタイプな母親……
親たちは総じて、〝子供の心を理解したり受け止めたりしていない。〟
子供らはそんな親たちの感情のゴミ箱、あるいはしわ寄せを被る。
あとがきには信田さよ子女史の寄稿。毒親とアダルトチルドレン(AC)の定義の違いを明確にしている。
前者が親の問題にクローズアップしていること、後者がその生育環境によって傷を受けた子供が主体になっていることを明文化。
ただしどちらも「そう言った親によって自分(子供)が受けた傷を理解し、立ち直ること」が最大の目的である。
その形は様々だろう。
親の謝罪をもらった人物もいたが、毒親育ちの解放の布石は、毒親の死が大きいとも思った。
……否、著者などは毒親に先立たれたがために、昇華されていない。
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毒親に翻弄される本人も苦しいけど、親自身も自分のことで精いっぱいだったり、承認欲求が強いのかなと思った。家がすべてと思わないで外の世界を知ることが大切。
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痛烈な読後感。
訴えるものが激しすぎて、ゆっくり、ゆっくりとしかすすめない。
子どもや思春期の学生にぜひ知って欲しいと思った。
満たされて生きている子には触れて欲しくない、と思う一方、届くべき人には届いて欲しいと痛切に願う本。