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東日本大震災で被災した、首都電力の買収を企む鷲津。
リアルストーリーかと思われるような描写が随所にあって面白い。
芝野氏は事故調査委員長に就任?
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ハゲタカと呼ばれる企業買収家・鷲津政彦が次のターゲットに選んだのは”首都電力”。3.11発生の大地震で甚大な被害を被った原発とその被害状況確認に追われる総理官邸だが、迅速な行動が出来ず、いたずらに時間だけが過ぎてしまう中、鷲津は狙った獲物に対し着々とその大爪を広げていた。あらゆる手段を用いて狙った獲物は必ず手に入れてきた鷲津。今回はどんな手段で大物・首都電力を手に入れるのか?
芝野や飯島等の一癖も二癖も有る者も健在です!
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最近は東日本大震災の記憶が薄れつつあったが、本作で原発事故の様子が克明に描かれていて一気にあの頃のことを思い出した。フィクションであることを忘れそうになったくらいにリアル。
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忘れてはいけない未曾有の大震災。買収作戦よりも当時のことが思い出されて、風化しつつあることに驚いた。汚染水の処理も廃炉も何も進んでない。対応を最後まで監視しないといけないことを思い出した。
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原発事故を題材に、国と電力会社の責任転嫁、電力会社経営陣と現場の温度差、その隙をねらうハゲタカを描いている。
今回はこれまでより良い人に振った鷲津が印象的。
これを機にFACTを知りたく「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」も購入してしまった。
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ハゲタカシリーズ第7作。日本を買いたたくと豪語する買収者・鷲津の次なる狙いは電力事業。しかし政財界のドンに弱みを握られ一時撤退するはめに。そして運命の2011年3月11日を迎える。東北を未曾有の地震、津波、原発事故が襲う。まさに国家存亡の危機。ハゲタカはどう動くか? 詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou23407.html
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2011/3/11の未曾有の大地震&大津波。その原発事故がこの本の軸なこともあり、あれから9年以上経った今でも、読み進めるのに胸が痛くなったり恐怖になったりして震えた。でも、事故の本当の原因や政府の当時の動き方など、改めて確認し直してみたいと思った。
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今月の1冊目。今年の11冊目。
ハゲタカ第5弾。相変わらずの重厚さ。しかし、マンネリ感はある。鷲津さんも大分歳よね。
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12月-22。3.5点。
震災前後、電力関連の会社をターゲットにした鷲津。
上巻は震災発生直後までを描写。
吸い込まれるような面白さは、相変わらず。
どのように、巨大な会社に立ち向かっていくのか下巻も楽しみ。
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真山仁の最新作。
今度は東京電力を買い叩くことにした鷲津。
東日本大震災を舞台にしており、恐らく事故当時のことをかなり緻密に取材してから小説に仕立てたのだろうなというのが随所から伝わった。
原発の現場での緊張感は読んでいるこちらにも伝わってくるものだった。
ある程度フィクションは入っているのは間違いないが、どのようにして攻略するのか楽しみになってきた。
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アメリカ大統領に喧嘩をふっかけた鷲津。
その新たな敵が日本の電力会社と聞いて、正直役不足ではないかと思いました。
でも結構大変な相手になりそうですね。
連載当時の記憶はかなりあやふや。
新鮮な気持ちで読んでます。
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真山仁 10作品目。
東日本大震災の後、原発事故をおこした首都電力をハゲタカ(鷲津)が買収をかける物語。
高層ビルの免震構造を初めて実体験したあの日から、もう10年。
被災地の、津波に流される住宅、深夜に広がる火災、そして原子力発電所建屋の相次ぐ水素爆発。
チェルノブイリに続く、原発事故による放射能汚染の不安と恐怖。
今考えれば、あの時は何だったのだろうかと思う。何に怯え何に震えていたのだろうかと。
そして、震災と原発事故で、何を失ってしまったのだろうかと。
鷲津曰く:「東日本大震災が起きてから、日本が大きく変わった気がしている。」
例えば、核アレルギーと大本営発表。
原子力発電所は安全だという神話を、眉を顰めながらも信じる振りをしてきた、私たち日本人。それが、一気に崩れた。そのとき、政府が発表する”安全”は、大本営発表に聞こえた。メディアを通して流される”安心”は、汚染という風評に変わった。余裕のある人は移住し、線量計を持ち、ニュースをCNNに代えた。
その状況に対して、結局、政府も電力会社もなんの解決も情報提供もなかった。できなかったのかもしれない。明かりの消えた東京の街で、エスカレータも止まり、只管、静かに収束だけを待ち望んでいた。気がする。日本中が。
日本を覆すような災害を前にすると、日本最強であるはずの電力会社が弱点をさらし、原発のリスクにも対応できず、社会がパニック陥るしかなかった。
そして、被災地における事故の対応、放射能汚染による住民の避難・疎開はいつも最後になってしまう。
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感想
震災の前に他からの圧力があったにせよ電力株を買ってなかった鷲津はやはり神がかっているか!?
原発をメルトダウンさせないために奮闘する現場と、一国の総理が馬鹿だとどのような事態を招くのかをまざまざと見せつけられているような感じ。
確かに震災が起こるまでは電力会社ほど安定した会社はないと思っていた。電気事業法で利益が守られているし、既得権益の塊みたいなところだから、怪しい輩が利権を貪っていても不思議はない。
しかし、今思い出しても当時の政権の対応は呆れるばかりかな。非常時に本当の実力が見えるのも本当かもしれない。
あらすじ
2009年シビれるようなディールから遠ざかっていた鷲津だが、新しく入ったアンソニーの提案で日本電力の買収に乗り出す。しかし、香港の賀の横槍や財界総理の異名を持つ濱尾の脅しで手を引くことに。
時は流れて2011年東日本大震災が発生する。同時期に芝野は原発の輸出でベトナムに行き、受注を確定させたところだった。
地震後の津波によって核燃料棒を冷却するための非常電源が停止し、現場は混乱の極みに陥っていた。しかも、総理の事後対応が悉く的を外し、事態は最悪の方向に向かっていた。
迷走する政権は何もしないまま時間だけが過ぎていった。鷲津は、飯島から電力会社の利権や危ない連中が絡んでいるから首都電に手を出すなと言われるが、会長の濱尾を引き摺り下ろすべく、政治家に近寄ろうとする。現政権で、首都電の対策委員長になりそうな宮永を捕まえて、事故調査委員会を立ち上げるように進言する。そして、委員長には芝野を起用するよう進める。