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落胆は大きかった。何か仕事をはじめるときには、まず必要な時間と労力を計算し、自分の力でそれが本当に可能かどうかをしっかりと検討することが肝心である。私はこのとき、闇雲に着手することの愚かしさをいまさらながらに痛感したのであった。(p.255)
祈りにふさわしいのは心が平穏なとき、あるいは感謝や愛に満たされたときであり、恐怖や動揺を感じているときではない。神への祈りは穏やかな心で行う務めであり、差し迫った危険があるときはそんな気分にはなれないのものである。それは、病床に居る患者が悔い改める気になれないのと同じことだ。怪我や病が肉体を侵すように、不安もまた心を侵す。心の動揺は肉体の不調と同様、大きな障害となる。いや、それ以上である。神への祈りは肉体ではなく心で行うものなのだから。(pp.315-316)
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児童書の翻案では読んだが、オリジナル版を初めて手にとった。無人島漂流記であり、主人公の沈着冷静さが印象的。でなければ26年も孤独に耐えれないだろう。その間様々な生活の工夫をする。今回島脱出後の展開も新鮮だった。懲りずにあちこちに出掛けるのである。300年前の英国最初の小説。今読んでも内容は古さを感じない。2019.1.25
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予想外にキリスト教色が強くまた時代の残忍さが現れている話だった。月長石の語り手が愛読していた(確かそうだったと思う)ので読んでみようと思っていたけど、思いのほか主人公の気持ちに同調できずに始まって終わってしまった。また違う時に読んだら違う印象だろうか。1719年だと、こういう行為や思想は受け入れやすかったのだろうか、、、
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子供の頃に何度か読んだことはあったけれど、大人になって初めて読破。
デフォーは最近、ペストについてのジャーナリズム的な文章が注目されたけど、ロビンソン・クルーソーのサバイバル生活の中でも、詳細に数字を駆使して描かれている(この小説はフィクションなのに!)。それにより、私達もなんとなく様子を思い描くことができ、結果として島の生活の様子を単純に楽しめる。
大人になって知ったけど、この本は主人公の内面的な悩み、宗教観、教訓などをふんだんに盛り込んだ小説だ。
わかりやすいので、今持っても感じることが多い。
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漂流、そして孤島でのサバイバル物の原点。大変読みやすく、また興味深い展開に終盤までは大変興味深く読めた。無人島に謀反をおこした悪人が乗った船の攻略作戦あたりから少し退屈になり、スペインに戻って一財を築くあたりからかは蛇足と感じた。孤島で1人生き抜く知恵はいつか陥る(筈はないが)時のための教訓として本能的に興味深く読むが、宗教に目覚めて心の支えになる所からは精神論に共感する。
読んているときはあまりにリアルで、すっかり事実に基づく物語と思っていたが、一部事実を引用した創作物であるである事に納得。出来過ぎた展開ですよね。
300年前の小説、イギリスでの初めての文学小説に出会えた幸運を感じる。
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子供の頃、読んだ本であり、「漂流」という同種の小説を読んだ直後でもあり、再読してみた。読んでみて、予想外に面白かった。とても300年前に書かれた小説とは思えない。主人公の孤島でのサバイバルな生活が詳述されており、心打たれた。
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300年前に書かれた小説と知ったときは非常に驚いた。現代に生きる人々にとっても、読めば多くの教訓を得られる優れた小説だと思う。
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世界史でガリヴァー旅行記と共に学んだこの作品だが、300年前に書かれたとは思えないほど面白かった。バラエティ番組でサバイバルの企画をやったりするが、まさにそれが小説になった感じ。ロビンソンの波瀾万丈な人生と、無人島での自給自足の生活、最後の方に人間に出会って脱出したことなど、テンポよく読めた!
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無人島に漂着した主人公は創意工夫と不屈の精神で生き抜いていく。
「何事によらず絶望してはならないことを私はすでに学んでいた」
冒険小説としても魅力的だけど、人生の教訓が詰まった箴言集として読むこともできて面白かった。
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ピア・サポーターズSさんのおすすめ本です。
「イギリスが世界に誇る古典文学の一つです。
今でこそ漂流モノは定番ジャンルですが、その先駆けとなった作品です。
漂流モノの元祖なだけあってドキドキハラハラ請け合いの作品なので、ぜひ読んでみてください!」
最新の所在はOPACを確認してください。
TEA-OPACへのリンクはこちら↓
https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00541212
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この本の大まかな内容はそれとなく見聞きして知っていたけど、今回初めて読んでみてその内容の深さと面白さに驚いた。
冒険譚として心躍らせるワクワク感がありつつ、人生の本質に通じる格言が至る所に散りばめられている。およそ300年もの昔に書かれてからいったいどれほど多くの人々を読書の世界に導いてきたのか、畏れ多い一冊です。
これは、なるほど確かになぁと唸らされた一節です。
「危険を目の前にしたときの不安というものは、危険それ自体よりはるかにわれわれを戦慄させる。われわれを大いに苦しめるのは、危険の対象ではなく不安の方なのである。」
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普遍的な生活よりも刺激的な人生を望むロビンソンクルーソー。その性格が根端となり、無人島での生活を送ることになる。様々な工夫を通して快適に暮らせるようになり、また仲間も増え無人島脱出を目指す。
何もない場所から知恵を絞り、快適な生活に向けて試行錯誤する。ロビンソンクルーソーを応援したくなるような物語だった。