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「絶滅を防ぐことは良いこと」と思っていた自分の考え方を広げてくれた一冊。
インパクトでいえば今年読んだ本の中では一番かもしれない。
まずタイトルにやられた。なんてキャッチーなタイトル。
本書に出てくるのは絶滅「できない」というよりは「させてもらえない」動物たちだなと思った。
仮に動物たちと意志を通わせることができたとして、人間が行っている取り組みに対して、何を感じているのかと思いを馳せた。
人類が地球環境に与えている影響の大きさを知ることができた。
しかし、それすらも地球にとっては些細なことなのかもしれないなとも思った。
そもそも人類が生態系に干渉すること自体がおこがましいのでは?とすら思った。
ハイパーオブジェクトという概念をもっと掘り下げて理解したい。
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人間による種の保存という行為について、生態系の維持に必要なものなのか、人間の独善的な行為なのかという2つの見方ができると知った。絶滅危惧からの復活という目的で、絶滅の恐れのある種を動物園や研究施設で管理することは、人間から見れば未来に繋がる大切な工程のひとつであると思われるし、管理される側の動物は自由に活動できない状況になってしまう。
日本の事例では、兵庫県のコウノトリや佐渡島のトキが挙げられる。中国から個体を輸入し人工授精後に自然界に放流した結果、現在でも一定数が生息し、絶命危惧度が緩和された。確かに日本の原風景の再現には貢献できたかもしれないが、トキらが絶滅した後、その土地で新たに形成された生態系を脅かす存在にもなり得る。今後個体数が増加していき自然界に問題が顕然した場合には、人間の独善的な行為と指摘されてもおかしくない。
本書の終盤ではオブジェクト指向存在論に触れている。人間からの一方的な自然や種の解釈を行うだけではなく、双方向的な理解を模索する必要があると学んだ。地球に生命が誕生して30億年以上が経過したが、その間、ある種が繁栄・進化したら他のある種が衰退・絶滅に追いやられるという事例は汲めども尽きなかった。現代は人間が繁栄する種であり、その余波で他の種が衰退していると考えられる。以上を踏まえ、他の種にとっての人間の存在意義を考え続け、人間による種の保存行為の是非を検討する必要があると感じる。
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たしかに、絶滅した種をDNAから復元することは、果たして自然保護なのか…??
自然とは、絶滅とは…
うーん、向き合わなくてはいけない問題だ…
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動物を生かす事も絶滅させる事も人間のただのエゴ。
そもそも頼まれていない。読み物として面白かった。
しかし、仕事に活用は出来ない本なので、次回からこのジャンルは図書館でレンタルする。